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新型コロナ感染急拡大 夏休みの帰省・旅行はどうしたらいいの?

  • 2021年7月30日

まもなく迎えるお盆。
「お盆に帰省するか悩みどころ」「帰省自粛が濃厚になった」
SNS上に戸惑いの声があがっています。

新型コロナの感染が東京都を中心に急拡大するなか、帰省や旅行はどうすればいいのか?
大阪大学医学部感染制御学の忽那賢志 教授に聞きました。

コロナ禍の夏休み 悩める声

新型コロナの感染者が急激に拡大するなか、2週間後にはお盆の時期を迎えます。
SNS上では、ふるさとへの帰省や旅行の計画について悩む声があがっています。

お盆の帰省やめるべきかな

 

ことしのお盆も実家に帰りづらい。高齢で初孫と過ごせる時間は限られているのに

 

お盆は帰省せず自粛しようと思っていたけど周りは帰省して遊ぶ予定をたてている

 

ことしはどうしたらいいの 忽那教授に聞く

ではどうしたらいいのか。
大阪大学医学部感染制御学の忽那賢志 教授は「帰省や旅行は控えてもらうのが1番安全だが、検討する場合は地域の流行状況やワクチン接種の有無などを踏まえてほしい」と話しています。

忽那賢志 教授
「東京のように緊急事態宣言が出ているようなところでは基本的には他の都道府県をまたいでの移動というのは、やめましょうということになっている。
例えば東京に実家があるようなかたは、やっぱり避けた方が良いだろうと思う。まん延防止等重点措置に関しても基本的にはそれに準じる考え方がいいと思う。そういった地域にお住まいのかたに関しては、お盆で帰省したとは思うが、流行している地域から、してない地域に帰る場合は今年もちょっと我慢をしていただいたほうがいいのかなと思う」

ポイントは?

もし実施を検討する場合、自宅と行き先のいずれも緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ておらず、感染の状況が落ち着いている地域かどうか、自分と帰省先の両親などがワクチン接種を終えているかどうかがポイントと言います。

「お互いが、例えば実家の両親が接種2回完了していて、自身も2回接種を完了しているということであれば、確かに感染を広げるリスクは低い。
特にそんなに流行していない地域同士であれば、ある程度許容されるだろうと思うし、特にその場合もなるべく会食を、食事を一緒にする機会をまだなるべく避けた方が良いように思うけれども、そういう工夫をすることによって安全に帰省することができるだろうなと思う。今の地域の流行状況、住んでいる地域の流行状況と帰省する実家の流行状況、あるいは自身や両親のワクチンの接種状況等を合わせて考えてご判断いただければと思う。
ただその場合も、ワクチンを打っていても感染しなくなるわけではないですし、うつさなくなるわけではないので、今年までは流行がおさまるまで待ってから帰るっていうのが1番安全ではあると思う

さらに、旅行を検討するうえでの追加のポイントとしては人が少ない時間に移動する、人の多い観光地などを避け、なるべく人が少ない場所を行き先に選ぶなど、感染のリスクを下げる工夫をしてほしいとしています。

「このまま着実にワクチン接種が進んでいけば重症化する人は減ってくると思うので、今までと同じような第4波、第3波と同じような第5波ではなくて、少しずつゴールが見えつつあるような第5波に今突入しようとしているところ。
感染対策をいつまで続けるのかうんざりしている人も多いと思うが、ワクチン接種が進んで重症化する人の割合が減るなど少しずつ希望も見えてきている。もう少しの我慢だと思うので、人の移動が増えるこの時期は慎重な行動をお願いしたい」

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