さいたま市・大宮のご当地スポットなどのキーホルダーが入ったカプセルトイ「大宮ガチャ」が予想を超える売り上げとなり、話題となっています。地元の人たちの心をグッとつかんだ「大宮ガチャ」とは?
ことし3月に販売を開始した「大宮ガチャ」は、大宮の魅力を広く知ってもらいたいと商業ビルの運営会社などが企画しました。大宮の街にこだわった8種類のキーホルダーが入っていて、アルシェ大宮などに設置されています。(記事の最後に設置場所を記載しています)
ガチャの中身は・・・
・大宮の名所、氷川神社の参道
・大宮駅前のファッションビル
・盆栽の街にちなんだキャラクター「ぼんサイくん」など
1か月で1000個を目標に販売を開始しましたが、わずか2日間で売り切れ、その後2か月間で5000個を超えました。
大宮に“ザ・大宮”という感じですね。
ネットで話題になっているのを見て、何が入っているのかなと思ってきました。
人気の原動力になったのはツイッターです。「ラインナップにテンションあがる」、「郷土愛が強い」など、地元にとことんこだわっている点を面白いと評価する声や、自分が引き当てた商品の画像の投稿が相次ぎました。
中でも人気なのが、24時間営業が売りの老舗の喫茶店、「伯爵邸」です。
今は、新型コロナウイルスの影響で喫茶店は午後8時までの時短での営業となっていますが、今回のガチャは、コロナ禍のなか、地域の明るいPRにつながると期待を寄せています。
伯爵邸 オーナー 宮城正和さん
「最初、ガチャというのはどんなものかわからなかったが、30代から50代の人たちもやっていて、大宮の宣伝のためにはすごくいいと思う」
大宮ガチャを企画アルシェ中島祥雄社長
「ヒットするとは思っていなかったので、『謎のヒット』という言い方をしている。我々が欲しいと思ったものが共感してもらえたことと、大宮のことを大好きな人が想像以上にたくさんいたことがうれしかった」
1日は、第2弾が発売されました。とことん地元密着の8種類です。
第2弾のガチャ
・旧大宮市のキャラクター「こりすのトトちゃん」
・4年前に閉鎖された大宮民の心のふるさと「中央デパート」
・「氷川神社」の疫病除けの祭事「茅の輪くぐり」など
大宮ガチャの人気の高まりを受け、観光協会もPRに協力することになり、SNSでの発信にいっそう力を入れたいとしています。
さいたま観光国際協会観光事業課 大和田昌宏課長
「新型コロナの影響で観光をPRするイベントができない中で大宮が話題となり、コロナが落ち着いたらぜひ行ってみたいと思ってもらいたい」
売り上げの一部は、地域の文化振興のため、市に寄付されるということです。
【大宮ガチャの設置場所】
・アルシェ大宮
・ビックカメラ大宮西口そごう店
・大宮西口DOMショッピングセンター
・まるまるひがしにほん