1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 「N501Y」変異ウイルス 都内の感染確認数が2日連続で最多更新

「N501Y」変異ウイルス 都内の感染確認数が2日連続で最多更新

  • 2021年4月14日

東京都内で、感染力が強いとされる「N501Y」の変異があるウイルスの感染が広がっています。13日はこれまでで最も多い80人が確認され、2日連続で最多の確認数となりました。クラスターも初めて確認され、都は「対策を徹底しなければ一気に拡大しかねない」として警戒を呼びかけています。

「N501Y」感染確認 2日連続で最多更新

都内では13日、新たに80人が、感染力が強いとされる「N501Y」の変異があるウイルスに感染していることが確認されました。

都が、1日に発表する人数としては12日の61人に続いて2日連続で最多となりました。4月7日、このウイルスに感染が確認されたのは30人で、感染が広がっています。

「N501Y」によるクラスターを都内で初確認

感染が確認された80人の内訳をみますと、年代別で最も多いのは20代の29人で、次に多い30代の14人とあわせると43人となり、全体の半数以上を占めました。

また、クラスターも確認されています。感染が確認された80人のうち7人は、同じ病院内で感染した入院患者と職員で、都によりますとこの病院ではこれまでに12人の感染が確認されているということです。都内で変異ウイルスによるクラスターが確認されたのはこれが初めてです。

相次ぐ変異ウイルスの感染確認 ”対策の徹底を”

こうした状況を受け、都が「対策を徹底しなければ変異ウイルスが一気に拡大しかねない」として警戒を呼びかける一方で、都の医師会からは、東京も、厳しい状況に直面する大阪のようになり得るという認識が示されました。

東京都医師会 猪口正孝副会長
「大阪は、感染力の強い変異株の流行が、かなりウエイトが高いと聞いている。東京もどんどん変異株の率が上がってきているので、同じような状況に十分なり得る。今の増加の傾向をみると(大阪の状況が)2・3週間後の東京の可能性は十分あると思っている」

さらに、都内で変異ウイルスの感染確認が相次いでいることについて、東京都の小池知事は14日、「猛威を振るっている」という認識を示したうえで、対策のさらなる徹底を呼びかけました。

小池知事
「明らかに猛威を振るっているということを認識しながら対策をしっかりと打っていきたい。きょうも雨だが、通勤や通学で駅などがかなり混んでいたと聞いている。再びテレワークを徹底してもらうことがこの嫌な期間を短く抑えられる。1人1人の判断、決断が結局、総体としての対策につながる」

ページトップに戻る