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新型コロナ 分析詳報「極めて深刻」「医療ひっ迫が長期化し危機的」

~1月21日 都モニタリング会議の専門家分析~
  • 2021年1月22日

「入院と宿泊療養の受け入れの限界を超え、通常の医療もひっ迫」都内の新型コロナの状況について都の専門家会議は21日、極めて深刻な感染状況が続いているとして厳重な警戒が必要だと指摘しました。さらに「医療提供体制のひっ迫が長期化し、通常の救急医療も含めて危機的な状況にある」としています。分析の詳報です。

感染状況の警戒レベル

継続:最も高いレベル

専門家
「入院と宿泊療養の受け入れの限界を超え、通常の医療もひっ迫し、極めて深刻な感染状況が続いていて引き続き厳重な警戒が必要だ。実効性のある対策を継続することで新規陽性者数を大幅に減少させることが最も重要だ」

医療提供体制の警戒レベル

継続:最も高いレベル

専門家
「重症患者数は新規陽性者数の増加に遅れて増加する。医療提供体制のひっ迫が長期化し、通常の救急医療も含めて危機的な状況にある。新規陽性者数を減らし、重症患者数を減少させなければならない

新たな感染確認(1月20日時点の7日間平均)

1471.4人
前週比 -227人
増加比 87%(1か月ぶりに100%下回る) 

専門家
「1週間の新規陽性者の合計が1万人を超え、依然として高い数値である。入院と宿泊療養の受け入れの限界を超え、通常の医療もひっ迫し、極めて深刻な感染状況が続いている。新規陽性者を大幅に減少させることが最も重要である」

新規陽性者の年代別割合

65歳以上の新規陽性者数

1604人
前週比+189人

専門家
「重症化リスクの高い65歳以上の陽性者が非常に高い値で増加し続けている。家庭、施設をはじめ重症化リスクの高い高齢者への感染の機会をあらゆる場面で減らすとともに基本的な感染予防策を徹底する必要がある。また、無症状であっても感染源となるリスクがあることに留意する必要がある」

新規陽性者 感染経路の内訳

▼家庭内 56.6%
 感染経路別 25週連続最多

▼施設内 15.3%
▼職場内 6.9%
▼会食  6.4%
▼夜間営業する接待を伴う飲食店 0.3%
(経路判明分)

※会食での感染が前週より減った一方、施設内の感染が2倍以上に増加

専門家
「同居する人からの感染が最も多いのは、職場、施設、会食、接待を伴う飲食店などから家庭内に持ち込まれた結果と考えられる。日常生活の中で感染するリスクが高まっており、テレワーク、時差通勤・通学などの拡充を図り、感染リスクを大幅に減らす必要がある。
人と人がマスクを外して長時間または深夜にわたる飲酒や飲食、大声で会話するなどの行動は感染リスクを著しく増大させ新規陽性者がさらに増加する。また、在留外国人も来月の旧正月にむけて自国の伝統や風習などに基づいたお祭りなどで密に集まることも予想され、言語や生活習慣の違いに配慮した情報提供と支援が必要である」

感染経路不明(20日時点の7日間平均)

864.9人
前週比 -231人 
増加比   79%(前週は157%)

 ※この週の新規陽性者のうち感染経路不明者は60%

専門家
「引き続き厳重に警戒する必要がある。積極的な疫学調査による接触歴の把握が難しくなり、感染経路がわからない人の数とその割合も増加している可能性がある。調査の優先度を踏まえ、作業の効率化を図るなどの取り組みを進めるとともに保健所への支援が必要である。また、20代から40代で感染経路がわからない人の割合が60%を超えていて感染経路の追跡が困難になりつつある」

新規陽性者に占める無症状者の割合

19.2%
(1月18日までの1週間)

専門家
「無症状や症状の乏しい感染者の行動範囲が広がっている可能性がある。感染機会があった無症状者を含めた集中的な検査などの体制強化が引き続き求められる」


検査の陽性率(1月20日時点)

10.8%
前回は14.2%

専門家
「非常に高い値が続いている」

入院患者数(1月20日時点)

2893人
1週間前比 -373人

専門家
「非常に高い水準で推移していて医療提供体制のひっ迫は長期化し、通常の救急医療なども含めて危機的状況が続いている。現状の新規陽性者数に対応する病床を確保するためには、通常の医療を縮小せざるを得ない。救急受け入れの困難や予定していた手術の制限など都民が必要とする通常の医療をこれまで通り実施できない状況が生じている。保健所から都に寄せられる入院調整の依頼は、今月16日以降は連日、1日に500件を超え、翌日以降の調整に繰り越したり、待機を余儀なくされたりする例が多数生じている」

自宅療養者数(1月20日時点)

8965人
1週間前比 +551人

専門家
「自宅療養者の急激な増加に伴い健康観察を行う保健所の業務が急増している」

重症者数(1月20日時点)

160人 過去最多
1週間前比 +19人

 ※都の基準による

専門家
「重症患者のための医療提供体制がひっ迫している。人工呼吸器の離脱まで長期間を要する患者が増加すると、重症患者数は急増し医療提供体制の危機的状況は数週間続くと思われる。例年、冬期は脳卒中や心筋梗塞などの入院患者が増加する時期であり新型コロナの重症患者だけでなく、ほかの傷病の重症患者の受け入れが困難になっており、多くの命が失われる危機に直面している」

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