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東京都小笠原村で震度5強 津波の心配なし 住民が語る島の状況は

  • 2022年1月4日

4日午前6時すぎ、東京・小笠原村で震度5強の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。東京都総合防災部によりますと、午前9時30分現在、被害の情報は入っていないということです。揺れや島の状況についての住民の声など、情報をまとめました。

東京・小笠原村で震度5強

4日午前6時すぎ、東京・小笠原村で震度5強の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。各地の震度は、震度5強が小笠原の母島、震度4が小笠原の父島でした。気象庁で観測データを詳しく解析した結果、震源地は父島近海で震源の深さは77キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定されています。

気象庁によりますと東京・小笠原諸島で震度5強の揺れを観測したのは7年前の2015年5月30日に発生した小笠原諸島西方沖を震源とするマグニチュード8.1の地震以来です。

※気象庁の情報更新について※
この地震について、気象庁は観測データを詳しく解析した結果、地震の発生時刻を6時9分ごろから8分に、地震の規模を示すマグニチュードを6.3から6.1に、震源の深さを70キロから77キロにそれぞれ更新しました。

小笠原村 被害の情報は

東京都総合防災部によりますと、午前9時30分現在、けが人など、被害の情報は入っておらず、引き続き小笠原村役場や都の小笠原支庁を通じて確認を進めているということです。また、電気や水道などのインフラについてもこれまでのところ異常は確認されていないということです。
また、警視庁によりますと今回の地震による被害はこれまでのところ確認されていないということです。震度5強を観測した母島では警察官が島の中を巡回するなどして引き続き確認を進めています。

震度5強の揺れを観測した小笠原諸島の母島は、都心から南におよそ1000キロ離れていて小笠原村のホームページによりますと、人口は450人余りです。また、震度4の揺れを観測した父島は母島から北におよそ50キロのところにあり人口は2100人余りです。

地震の注意点は

気象庁によりますと、震度5強の揺れは物につかまらないと歩くことが難しく、固定していない家具が倒れたり、補強されていないブロック塀が崩れたりすることがあります。

〇落石や崖崩れなど注意
揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっているため、危険な場所には近づかないようにするとともに、今後の地震活動に十分注意するようにしてください。

〇片付けなども注意
片付けをする場合などは、割れた食器やガラスなどで思わぬけがをするおそれがあります。決して無理をしないようにして、室内を歩くときはスリッパや靴をはくようにしてください。不安な場合は安全な場所に避難して下さい。

“1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意”

今回の地震について、気象庁の束田進也地震津波監視課長は午前8時10分から記者会見を開き、「揺れの強かった地域では落石や崖崩れなどの危険性が高まっているので、今後の地震活動や雨の状況に十分注意してほしい。
揺れの強かった地域では1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意して欲しい。特に、2~3日程度は規模の大きな地震が発生することがあり、注意が必要だ」と呼びかけました。

また、今回の地震について、地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の古村孝志教授は「震源の深さから考えると陸のプレートに沈み込んでいる太平洋プレートの内部で発生したものと考えられる。震源が比較的深いため、小笠原諸島の島々の広い範囲で揺れが観測されている。この領域は最近はあまり大きな地震が起きていないが、2015年5月には震源がさらに深い場所で震度5強の揺れを観測する地震が起きている」と話しています。
その上で「一般的には震源が浅い地震やプレート境界で起きる地震に比べてその後の地震活動は少なくなる傾向にあるが、今後1週間程度は同じ程度の揺れを伴う地震に注意してほしい」と話していました。

震度5強 その時、母島の住民は

震度5強を観測した東京・小笠原村の母島の簡易郵便局の局員が、簡易郵便局から自宅に帰るまでの間に撮影した画像では、カーブミラーや電柱が倒れたり、建物のガラスが割れているような様子は確認できません。撮影した局員は「地震発生後に自宅から郵便局に向かいましたが途中で目立った被害はありませんでした」と話していました。

母島にある商店の中の様子です。棚に並べられていた食品や飲み物が倒れ、中には床に落ちて割れているものもあります。
店を経営する前田豊さんは「小さな横揺れのあと、すぐに大きな縦揺れが10秒から15秒ほど続いて身を守る時間もありませんでした。揺れが収まったあと、店の中を見てみると、酒のびんが落ちて割れたり、カップラーメンや飲み物の缶が床に落ちて散らかったりしていて、店の中の片づけが大変です」と話していました。

小笠原警察署母島駐在所の職員は「地震発生時は近くの学校の体育館で剣道の稽古をしていましたが、突然、下から突き上げるような強い揺れを感じました。稽古には小学生も参加していて驚いて泣き出す子どももいました。電気は通常通りついていて、物が落ちるようなことはありませんでした。現在、警察官が島内を巡回して被害がないか確認を進めています」と話していました。

母島でペンションを経営する男性は「最初に小さな揺れがあったあと、下から突き上げるような大きな縦揺れがあり驚いた。その後、横揺れが続き、食器棚からコップが床に落ちた。自宅の2階部分はペンションなのでこれから詳しい被害の状況を確認する」と話していました。

また、母島にある別の民宿の女性従業員は「最初にドンという大きな縦揺れがあり、その後も比較的大きな横揺れが何度か続いた。最近は大きな揺れがなかったため怖くて驚いた。揺れが続く間、棚から物が落ちないように必死でおさえていた」と話していました。

母島で民宿を経営する男性は「小さい揺れがあったあとに下からつきあげるような大きな揺れがドンとありました。先ほど民宿内を見回りましたが、ライフラインが止まったり物が落ちたりするなどの被害は見当たりませんでした。ちょうど目が覚めてすぐで驚きました。きょうは利用客がいない日で、家族にもけがはありませんでした」と話していました。

母島で山のガイドをしている茂木雄二さんは「自宅で事務作業をしていたら細かい揺れを感じたので、窓を開けて火の元を確認しました。電気やガス、水道に影響はなく、見えるかぎり被害は確認できず、消防団の招集もありません。妻は地元の小中学校の体育館で子どもたちの柔道や剣道の練習に立ち会っていたが、驚いた子どももいたようだ。体育館でも、目立った被害はなかったと聞いている」と話していました。

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