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企画ニュース

「7人制ラグビー」東京五輪でメダル獲得へ 11月14日

アナウンサー

北野 剛寛

「トライ! 日本、ジャイアントキリング! ニュージーランドを破りました」。

リオデジャネイロオリンピック、7人制ラグビー男子。

日本は、ラグビー王国ニュージーランドをはじめ、格上を次々と撃破、4位入賞を果たしました。

「止まらない、日本の快進撃!」。

 

そして2020年、東京オリンピックでの目標は「メダル獲得」です。

命運を託されたのが、岩渕健輔ヘッドコーチ。

リオの快進撃と、南アフリカを破った15人制ワールドカップを、ゼネラルマネージャーとして支えました。

勝ち方を知る指揮官の「覚悟」に迫りました。

 

「15人制」のラグビーワールドカップ日本大会まで1年を切りました。ラグビー熱が高まってきていますが、今回は「7人制」ラグビーです。

そもそもラグビーは長らくオリンピック競技ではなかったんですが、前回のリオ大会から7人制が正式競技になりました。

そのリオで、あと一歩届かなかったメダル獲得を目指して、6月に就任した岩渕健輔ヘッドコーチに、意気込みをうかがいました。

 

「東京オリンピックまで2年を切りましたけれども、強化の方は順調でしょうか?」と尋ねると、岩渕さんは「『はい、順調です』と言いたいところなんですけれど、順調な部分と、もっともっとスピードを上げていかなきゃいけない部分があると思っています。『世界で戦えるベース作り』ということで、もう一度やはり7人制のラグビーにとって必要な体力面の強化、それからメンタル面の強化というのを取り組んでいます」と現状を説明しました。

 

7人制ラグビーのルールは人数と試合時間以外、15人制とほとんど同じです。

フィールドも15人制と同じ広さです。その分、1人当たりのスペースが大きくなります。

その結果、選手同士の接触が少なくなって、体の小さい日本が得意な、スピード感のあるダイナミックなプレーが多くなります。

岩渕さんは「非常に単純に言ってしまうと、15人制はどちらかというと『おしくらまんじゅう』で、7人制は『鬼ごっこ』」と競技の特長を比較しています。

また、試合時間が7分ハーフと短いことも、体格では劣る日本にとって有利だと言います。

「7人制の場合は、流れが1度相手にいってしまうと、7分と時間が短いので、戻すことが難しいんですね。そういう観点からも日本のラグビーには大きなチャンスがあると思います」。

 

試合を有利に進めるために、今、取り組んでいるのが“試合開始から全力で入る”ことです。

合宿では、全体のウォーミングアップは無く、いきなり試合形式の練習が始まります。

「練習のスタートの時間をキックオフの時間と定めて、自分自身で最初の笛が鳴った瞬間から、パフォーマンスが発揮できるような準備をするようにということで促しています」。

 

そんな7人制のラグビーには、長く不遇の時代があったと岩渕さんは言います。

「国際大会前に空港に集合して大会に向かって、1日後2日後に試合っていうケースが多々ありました。なので、そういう意味では7人制を、ある意味15人制の延長線上とか、一部のようなとらえ方がそのときはしていまして」。

国内には15人制のリーグしかなく、選手は7人制をプレーする機会がこれまでほとんどありませんでした。

しかし、7人制が正式競技になったリオオリンピック以降、所属選手が7人制に専念することを認める企業チームが増えています。

 

キャプテンの小澤大選手です。今シーズンから、日本ラグビー協会への出向という形で「7人制の専任選手」として活動しています。

小澤選手は「近年、7人制と15人制は別々の競技になってきているので、それに向けて特化できる場を作ってもらった。チームもそれを受け入れてくれましたし、ラグビー協会も受け入れてくれたのは、すごいうれしかった」と話しています。

 

岩渕さんも「7人制は7人制で、専門的に強化をしていくという、リオから、かなり大きく方向性を変えて、東京に向けてはすごく良い形が出来ていると思います」と手応えを感じています。

あと1歩でメダルを逃したリオの悔しさを胸に、岩渕さん率いる7人制日本代表は、強い覚悟を抱いて東京オリンピックに挑もうとしています。

岩渕さんは「来年の15人制ワールドカップのあとオリンピックがあって、そこでメダルを取るか取らないか、ここがそのあとの日本のラグビーの、その先30年50年に続く大きな大会になると思っています。そういう危機感を強く持ちながら日々過ごしていかなければいけないですし、合宿も送っていきたいと思っています」と話していました。

 

今月末からはおよそ半年間、世界を転戦するワールドシリーズが始まります。

そこで世界の強豪相手に力を磨いて、東京大会でのメダル獲得を是非、期待したいです。