首都圏ネットワーク

8月17日放送
イマドキ自由研究 なりきり“YouTuber”で実験動画

首都圏放送センター 中島 望
首都圏放送センター
中島 望
この時期、科学館や博物館で行われるイベントといいますと、子どもたちが頭を悩ませる夏休みの自由研究対策です。
書店の自由研究の参考書コーナーでは、さまざまなものが紹介されていますが、今人気なのがこちら、“YouTuber”になりきって、実験動画を作ることなんです。

“YouTuber”は、インターネットの動画投稿サイトに動画を投稿して収入を得る、いま子どもたちの間で人気の職業です。
いったいどんなふうに自由研究を動画で仕上げるんでしょうか。
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まず訪れたのが、パソコンのプログラミングなどを教える学習塾。
この夏休み、“実験動画”の作り方教室を開き、この日は小学2年生から中学1年生まで6人が参加しました。
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教室では、YouTuberになりきるためのノウハウを一から教えてくれます。
まずは、自己紹介で使うニックネームを考えます。
子どもの1人は「猫派だから、『ねこっち』」と発言すると、先生たちから「いいじゃん、いいじゃん」という声がかかりました。
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続いて、動画撮影の設計図となる“台本”を書いていきます。
子どもたちが自分でセリフを書いたり、実験の仮説を立てたりすることを通して、“考える力”を養ってもらうのも狙いの一つです。
台本が出来たら、タブレット端末で自己紹介を撮影していきます。

「おはようございます、こんにちは、こんばんは、ねこっちです。きょうやるのは…流れ落ちる水を…どう曲げる…実験です」。
緊張した様子の「ねこっち」君が挑戦するのは、静電気を起こして、水の流れを変える実験。
うまくいくと、水がストローをよけるはずなんですが…。
「あ、ちょっと曲がった! 実験成功ということでいいんでしょうか?」。
どうやら、うまくいったようですね。
こちらの子どもが挑戦したのは、扇風機の風の流れを確かめる実験。
カメラの向きや角度を変えて、わかりやすい動画を撮影していきます。
続いては編集作業。
日頃から動画に親しんでいる子どもたちにとって、撮った映像を仕上げていくのは、お手の物です。
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映像を見た先生は「おー割れた割れた」と言いながら、子どもに「ここはスローにしてみない?」とアドバイスします。
見る人をひきつけられる映像の完成を目指し、こんなテクニックも使います。
「スローは、このくらいの速さならいいね」と、子どもも納得の様子。
伝え方を意識し、撮影や編集の順序を考えることで、“論理的な思考”も鍛えられると言います。
母親の一人は「もう生き生きしていました。毎年、夏休みの宿題やっていて死にそうだったんですけど、ものすごいきょう楽しそう。楽しくやれていたので本当によかったです」と話していました。
今、実験動画作りを通して、自由研究をまとめる子どもたちが増えています。
中には、本物のYouTuber顔負けの子どももいるんです。
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3年前から父親と一緒に自由研究の動画を作っている小学3年生の「さあや」ちゃんです。
「みなさ〜ん、ごっきげんよ〜。きょうは、夏休みの自由研究ということで、ゼリーキャンドルを作っていきたいと思います」。
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ことしは、透明なジェルを使ったロウソク作りに挑戦です。
「材料は、ガラスの飾り、ローソクの芯、カラーサンド…」。
材料を紹介する順番を考えながら自分の言葉で説明していくことは、子どもの成長につながっていると、父親は感じています。
「見せ方とか説明をするのに、自分の頭で1回考えて、段取りとかもしていると思う。順序立てとか、ためになっているんじゃないかな」。
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そして「完成しました、キレ〜イ!」と、キャンドルを紹介する「さあや」ちゃん。
「お父さんと2人で作って、話し合ったりして楽しい」と話していました。

「また見てね! ばいばい〜」。
さらに、本物のYouTuberの力を借りて、子どもたちに自由研究の楽しさを伝えようというイベントも開かれています。
この日、特別ゲストとして先生役を務めたのが、制服姿の女性2人組。
「ボンボンTVの『いっちー』です」「『なる』です」「きょうはよろしくお願いします」。
実はこの2人、小学生に大人気のYouTuber「いちなる」さんです。
身近なものを使ったコミカルな実験で、子どもたちの心をわしづかみにしています。
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この日、水族館で開かれたのは、科学実験の体験イベント。
自由研究にも役立つ“つかめる水”作りです。
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参加者からは「光ってる〜!すげ〜、みどりだ〜、きれい〜」などと声が上がっていました。
このイベント、将来なりたい職業上位にランクインするYouTuberに教えてもらうことで、楽しく自由研究をしてほしいと、水族館がことし初めて企画しました。
すみだ水族館広報の近藤早紀子さんは「子どもたちに楽しんでもらいたいとか、発見してもらいたいというのは、すごく実は、水族館とYouTuberはとても気持ちは似ているのかなと思いました」と話していました。
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参加した子どもたちは「不思議な感覚が楽しめて、すごいおもしろかった」「YouTuberと一緒に実験したのが楽しかった、自由研究でまとめてやります」などと話していました。
動画作りを取り入れた、イマドキの自由研究。
子供たちの学ぶ意欲をかきたてる、新たな手段として期待されています。
「また見てね! バイバイ〜」。

こうした動画は、あくまで自由研究として自宅や学校などで見るものですが、お子さんが取り組む際には、保護者の方とよく相談して行っていただければと思います。

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