詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。
今回は、“VR=バーチャルリアリティーの技術を使って詐欺の手口を知ってもらおう”という取り組みを紹介します。
2月27日、東京・墨田区に集まった高齢者たち。装着しているのは、VRゴーグルです。
ゴーグルをつけると、目の前には、自宅のリビングにいるような映像。
すると・・・。「もしもしおれだけど・・・」「おれ」だと名乗る人物から電話がかかってきました。表示された選択肢を選ぶと、そのシナリオに沿ってストーリーが進んでいきます。
これは、詐欺の手口をバーチャル空間で体験できるシステムです。
「風邪引いちゃってのどだけなかなか治らなくて・・・実はさっき電車にかばん忘れちゃって困ってて」。
続いて駅の遺失物係を名乗る人物が「かばんが見つかった」と連絡してきます。
目の前には、「駅の遺失物係に確認する」、「教えてもらった子どもの電話番号にかける」の選択肢。「子どもに電話をかける」を選ぶと。
「かばんに入ってた携帯電話と会社の通帳がないんだよ。今日中に1000万円取引先に払わなきゃ行けなくて、でも口座止めちゃったからお金払えなくて、父さん残りの200万きょうだけ助けてほしい」子どもを装った男が現金を要求してきました。
最後には、点数と総合評価が示され、どの程度詐欺の対策ができていたかを採点してくれます。
体験を終えた高齢者
「自分は大丈夫だとは思っているんですけど、ああやってバーチャルでやられるとこういう感じでやられるんだと思いますね。きょうのことを覚えておいて、しっかりと対処したいと思います」
開発した民間企業「アバル」萱嶋崇プロデューサー
「オレオレ詐欺の一連の流れを電話をとるところから経験できます。バーチャル上でつくって経験してもらうことで、詐欺の対策につながるのではないか」
今回のポイントはこちら。「VRで詐欺の手口を知ろう」
新たな技術を使った詐欺対策。さまざまな方法で手口を知り、詐欺を撃退しましょう。