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詐欺:“勇気を持って声を掛けよう”

  • 2023年1月17日

詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。
今回は、高校生の勇気ある声かけで詐欺被害を防いだ事例をお伝えします。
テーマは「“勇気を持って声を掛けよう”」です。

「適切な声かけを行い、特殊詐欺被害の未然防止に多大な貢献をされました」。

警視庁の戸塚警察署で表彰を受けたのは、東京・新宿区のコンビニエンスストアでアルバイトをしている高校1年生の仲宗根はるさん(16)です。

去年11月、仲宗根さんが働いている店に80代の女性が訪ねてきました。

女性は「ATMの使い方を教えてほしい。インターネットでお金を振り込まないといけない」などと話したということです。女性は現金を引き出すと、レジの前で携帯電話で誰かと話しながら30万円分の電子マネーを購入しようとしました。

不審に感じた仲宗根さんが使いみちを尋ねると、「携帯電話にウイルスが入ってしまった。取り除くためにお金が必要だ」などと説明したということです。

仲宗根さんは詐欺を疑い、とっさに携帯電話を預かって電話口の男を問いただしました。
男は「制裁金が必要だ」などと強い口調で支払いを迫ってきたということですが、ひるむことなく電話を切り、被害を防ぐことができました。

以前、動画配信サイトで見た詐欺の事例と似ていたため、気がついたということです。

仲宗根はるさん
「怖かったですけど、急いで電話を切らないとだまされてしまうと思った。行動しないと後悔すると思った」

戸塚警察署・小林正和生活安全課長
「不審に感じたらためらわず、勇気を持って声かけをお願いします。多くの方に協力してもらい被害防止につなげてもらいたい」

みなさんへのお願いです。「“勇気を持って声を掛けよう”」です。

「だまされているかもしれない」と感じる人を見たらためらわず声をかけてあげてください。
私たちの声かけで詐欺被害を防いでいきましょう。

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