詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。
今回のテーマは「“積極的な声かけで詐欺を防止”」です。声かけで詐欺被害を防いだ事例を紹介します。
去年11月、横浜市内に住む70代の女性の自宅に区役所の職員を名乗る女から「年金の還付に関する手続きがされていない。今ならまだ間に合う」などと電話がありました。
話を信じた女性は指定されたATMに向かい、区役所の職員を名乗る男と携帯電話で話をしながらATMを操作していました。
そのとき女性の後ろに並んでいた男性が様子を不審に思って声をかけます。
男性は女性に電話をかわってもらい男とやりとりをしたということです。
男性が区役所や担当部署の名前を尋ねると、男は「あなたには関係がないからもとの人にかわってほしい」と身元を明かさず、疑わしいと感じたということです。
こうしたやりとりをしているうちに近くにいた別の男性が警察に通報。まもなく警察官が到着し、女性は詐欺の被害をまぬがれました。
今回のポイントは「“積極的な声かけで詐欺を防止”」
今回、声をかけたり、警察に通報したりした男性2人は、女性と面識はありませんでしたが電話をしながらATMを操作する様子を見て還付金詐欺を疑い、積極的に声をかけたということです。
電話で指示してATMを操作させるのは典型的な手口ですので、もしそのような人を見かけたら声をかけたり、電話をかわって相手と話をしたりしてください。そして、疑わしいと感じたらすぐに警察に通報してください。