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部屋干し 洗濯物のにおい軽減 ポイントは干す場所や扇風機などの使い方

  • 2022年6月9日

室内に洗濯物を干すことが増える梅雨の時期、「微妙に湿っている」「生乾きのにおい」など悩みはつきないのではないでしょうか。洗濯物を乾きやすくして「部屋干し」の悩みを軽減するポイントについて、大手空調メーカーの担当者に聞きました。

水分が蒸発しやすいような場所は

「ダイキン工業」の担当者に聞いたところ、洗濯物がなかなか乾かないと菌が繁殖してしまってにおいの原因になるということです。これを防ぐには「早く乾かす」ことだということで、そのポイントの1つは、空気が流れやすい場所に干すことをあげました。

「ダイキン工業」広報グループ 重政周之さん
「部屋干しのポイントは、まず干す場所です。まわりに障害物ができるだけない場所に置いてもらい、風通しがいい場所に干していただきたいと思います。カーテンレールにかけると、どうしても窓際に洗濯物が密着する状態になり、空気の流れを作りにくくなります。スペースがない場合は、例えば部屋にロープ張って洗濯物をかけるというやり方もあるかと思います」

室内で風通しのよい環境は

具体的には、ソファーや本棚などの近くではなく、スペースがある場所が理想的です。そして、できるだけ洗濯物と洗濯物の間隔を空けて並べ、水分が空気中に蒸発するようにすることが大切だということです。
一方、カーテンレールなど窓際に干すと空気が流れないため、洗濯物に含まれる水分が蒸発しにくいということです。

効率よく除湿 エアコンに扇風機の風を送る

さらに、室内で洗濯物を干す際には扇風機とエアコンを併用することを勧めています。扇風機などで洗濯物に風をあてたうえで、エアコンで湿度を下げて、乾きやすくするためです。

洗濯物の間を風が通り抜けるように扇風機やサーキュレーターで風を送ります。風を送る方向にエアコンがあると、蒸発した水分を含んだ空気がエアコンの近くに向かうため、効率よく部屋全体を除湿できるといいます。

「洗濯物に風をあてて、洗濯物の間を風が通っていくようにすると、水分が出ていきやすくなります。さらにエアコンや除湿器で、しっかり空気中の水分を取り除くことが大切です。風をあてるだけだと空気中に水分が逃げるだけなので、部屋の湿度があがって洗濯物が乾きにくくなります。水分を洗濯物から出して、エアコンや除湿器で回収する、一連の流れがポイントになると思います」

冷房か除湿か エアコンの設定は

エアコンの設定は、気温が高い日は冷房に、湿度が高い日やひんやりと感じる日には除湿運転にすると、部屋を快適に保ちながら洗濯物が乾きやすい環境になるということです。

「洗濯物がなかなか乾かないと、菌が繁殖してにおいの原因になってしまうなど、悩みがあろうかと思います。この季節になると冷房や除湿でエアコン使うと思います。そのエアコンを部屋干しに活用して、不快な梅雨を乗り切っていただければと思います」

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