詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「AIで特殊詐欺を防止!」です。
東京・品川区に住む80代の女性の自宅に、おいを名乗る男から「取引先の大事な書類をなくした。500万円を支払えば何とかなるので、お金を貸してほしい」という電話がありました。
話を信じた女性は現金を用意し、指定された自宅近くの公園へ向かいます。そして、男に現金を手渡そうとしたその時・・。警察官が駆けつけ、男をその場で逮捕。被害に遭わずに済みました。
実はこの女性、特殊詐欺から身を守るある対策を取っていたんです。
それがこちら。AI=人工知能を活用した機器です。電話に取り付けて使います。電話がかかってくると、AIが会話の内容を分析。
「15時15分の電話は犯罪の疑いがあります」
詐欺の電話かどうかを判断し、登録している家族などに電話やメールで知らせる仕組みです。
今回のケースでは、女性は詐欺と気付きませんでしたが、メールを受信した関係者がすぐに警察に通報し、被害を防ぐことができました。警視庁は開発したNTT東日本と協定を結び、今後、機器の普及を進めたいとしています。
「AIで特殊詐欺を防止!」
詐欺グループは、巧みな話術で被害者を信用させ、お金をだまし取ろうとします。自分は大丈夫と思っていてもだまされてしまうことがありますので、こうした機器を活用するのも効果的です。家族などで話し合い、それぞれに合った対策を取るようにしてください。