詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「“咽頭がんで声が変わった”に注意!」です。
去年12月、埼玉県新座市82歳の女性の自宅に、医師を名乗る男から電話がかかってきて、こう言われました。
「このあと連絡が来ると思いますが、息子さんは咽頭がんの影響で声が変わりました」。
直後に、長男を名乗る男から電話があり「病院にいてのどの調子が悪い。会社のキャッシュカードをなくしてしまったので、用意できるだけお金を集めてほしい」と求められ、話を信じた女性は、自宅を訪ねてきた上司の息子を名乗る男に現金100万円を渡してしまいました。
その後、長男の妻に連絡したところ詐欺だとわかったということです。
皆さんへのお願いです。「“咽頭がんで声が変わった”に注意!」
詐欺グループの狙いは、最初に医師を装って電話をかけておくことで、声が違う人物が電話してきても不自然に思わせないようにすることです。息子さんが困っていると助けたくなるのが親心ですが、電話で現金を要求されたらまずは詐欺を疑って、渡す前に、家族や知人に相談してください。