詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「“古いカードをポストに投かんして”に注意」です。
11月、川崎市に住む1人暮らしの80代の女性の自宅に百貨店の従業員を名乗る男から電話がありました。男は「あなたのカードで高額な買い物がされそうになっています。銀行の者が確認に行きます」と言ってきました。
すると直後に、女性の自宅を男が訪れ、「カードを新しいものにする必要がある」と言って上で、キャッシュカード4枚を封筒に入れさせたということです。
男は女性が目を離した隙に別の封筒とすり替えました。
さらに宛先として郵便局の住所を書かせた上で、ポストに投かんするよう指示したということです。しかし、その住所はすでに閉鎖された郵便局のものでした。
女性は封筒をポストに投かん。気づいたときには、だまし取られたキャッシュカードは不正に使われ口座から200万円が引き出されてしまいました。
皆さんへのお願いです。「“古いカードをポストに投かんして”に注意!」
詐欺グループがすり替えた封筒をポストに投かんさせたのは、詐欺が発覚するのを遅らせる狙いがあったとみられます。そもそも銀行員が自宅までカードを交換しに行くことはありません。現金やカードを要求されたら詐欺だと思って警察や家族に相談してください。