詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「“架空の裁判の話”に注意!」です。
千葉県野田市に住む76歳の女性の自宅に、会社員を名乗る男から「あなたは会社の役員を10年も務めていただいている」と電話がかかってきました。
女性は心当たりがなかったため退任すると伝え、電話を切りました。
すると、後日、再び電話があり「後任の人があなた名義で機械を買った。裁判になるので、持っている資産や預金を教えてほしい」と言うのです。
女性がほぼすべての財産を伝えると、今度は警察官を名乗る男から電話がかかってきて「あとで戻ってきますが民事裁判の費用で2000万円が必要です。家に大金を置いておくと危ないので、部下に取りに行かせます」などと言われ、合わせて3700万円を渡してしまいました。
皆さんへのお願いです。「“架空の裁判の話”に注意!」
詐欺グループは架空の裁判の話を持ち出し、だまし取れる現金などをどれくらい保有しているのか確認しようとしてきます。その際、「裁判の費用は戻ってくる」などと安心させて現金を準備させるのです。身に覚えのない話で裁判をもちかけられたらそれは詐欺です。すぐに電話を切って、警察や家族に相談してください。