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小学生がSOS! ランドセルが…

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仕事と子育て
子育て
ひるまえほっと
東京
神奈川
2018年5月23日

左から武内陶子アナウンサー、浅岡理紗リポーター

ランドセルを準備する「ラン活」。5月の大型連休からスタートし、年々買い求める時期が早まっています、しかしいま、ランドセルを背負う子どもたちに緊急事態が起こっているのです。

■小学生がいま 大変!

平日の夕方5時。神奈川県茅ヶ崎市の接骨院には施術を受ける小学生の姿が。この日は、小学2年生と4年生の児童が来ていました。

小学生「肩がランドセルを背負ったときに痛い」

いま、ランドセルが重くて体の不調を訴える子どもが増えているのです。

施術者「最初は小学生がまさかって。肩こりとか腰痛とか考えられなかったんですけど」

都内の整骨院にも小学生の姿が。この小学3年生の児童は、重いランドセルを長期間背負ったことで姿勢が悪くなったと感じています。

母親「反ってる気がするんです。大丈夫かな。心配になります。」
施術者「最近の子どもにとっても多いんですよね」

■重いランドセルの中身

いったい何キロのランドセルを背負っているのか。東京都の公立小学校に通う姉妹に協力してもらい、学校帰りのランドセルを量らせてもらいました。まずは小学3年生の妹のランドセルです。

浅岡「重い!私の手が震えるくらい。4.62キロ。どこが痛い?」
妹「肩。3年生になって理科と社会が増えたからランドセルが重くなって、よけいひっくり返りそうになる」

小学6年生のお姉さんにいたっては5キロを超えていました。試しに書類や化粧ポーチなどが入った私の通勤かばんを量ってみると。2.9キロ。

浅岡「みんなのより軽かったね」
姉「だいたい半分。もうちょっと重いのかと思った」

なぜこんなに重いのでしょう。5キロあった小学6年生のお姉さんのランドセルの中身を見せてもらいました。

なんと15冊。毎日6時間分の教科書やノート、ドリルなどを持って学校と家を往復しています。

浅岡「学校に置いておけないの?」
姉「“置き勉”はしちゃいけないと言われています」
母親「重いなと感じます。使わない教科書は置いてこられるといいと思う」

■原因は“脱ゆとり教育”

ランドセルや教科書の重さを研究している大正大学の白土健さんです。ランドセルが重くなっている原因は「脱ゆとり教育」にあると指摘しています。

「学習指導要領が変わったということが大きな分岐点。教科書も厚く、ビジュアル化。副教材もたくさん」

2011年ごろから始まったゆとり教育の見直しで、教科書はわかりやすさが重視され、大幅に写真やイラストが増えました。その結果、国語・算数・理科・社会の主な4教科のページ数はここ10年で3割以上増えました。白土さんが91人の小学生を対象に調査を行ったところ一人当たりの登下校時の荷物の重さの平均は5.87キロでした。最も重い子は11.2キロの荷物を持っていたのです。

「本来学校に行って友達に会える、知らない世界を知ることができるのは楽しみのはずが、行くときから苦痛になるのはかわいそうだなと思います」

■成長への影響は…?

子どもたちの成長に影響はないのでしょうか。整形外科医の香取勧さんに、お話を伺いました。

「自分の体重の10パーセントから20パーセント以上のものを持つと体幹に影響があるといわれています」

小学生の体重の平均は1年生がおよそ20キロ、6年生がおよそ38キロです。その数値から考えると、およそ2~3キロほどが適正と考えられるといいます。

「長期にわたって重いものを背負うと、小児期においては腰の変形、あるいは姿勢の悪さが出る可能性は否定できません」

■負担を軽減 背負い方のコツ

教科書を置いておくことを禁止している学校が多いなか、家庭ではどのように対策をとったらよいのでしょうか。負担を軽減するランドセルの背負い方のコツを、日本大学で保健学を教える青木和夫さんに伺いました。ポイントは肩紐の長さ。まず自分の体にあう長さを感覚で調整してみました。

浅岡「先生こんなものかなと思うのですがどうでしょう?」
青木さん「ちょっとベルトが長すぎるようですね」

肩紐が長すぎて、背中とランドセルの間に隙間ができています。これでは重心が後ろに傾き、より重くなるといいます。背中と腰がランドセルに密着していることが重要です。

さらに教科書をどの順番でランドセルに入れるかでも工夫できるそう。背中に近い方から重くて分厚いもの。体から離れるごとに薄く軽いものを入れます。すると重心が体に近くなるためより背負いやすくなります。

しかし、このままでは教科書が中でガタガタゆれて背負いにくいといいます。そんなときは、体操服や給食着を入れる巾着が役立ちます。上の隙間に巾着をつめることで安定します。

これ、登山をするときの荷物運搬のコツを応用したもの。荷物を固定させることで、余計な筋力を使わないようにするのです。

「ランドセルを買うときは、軽いままではなく教科書を入れて背負って比較するといい。ランドセルは6年間壊れないようにつくられているんですけれども、逆にそれが体を壊しちゃうみないなことにならないように、注意していただければいいかなと思います」

6年間の小学校生活をともに歩むランドセル。登下校の時間が少しでも快適になるよう対策が求められています。


(武内アナウンサー)
重いと行くの嫌になってしまいなすよね。しかし、小学生が接骨院に行っているとはびっくりしました。

(浅岡リポーター)
お伺いした接骨院によりますと一か月で10人ほどの小学生が来るそうで、ここ5年ほどで増えたという実感があるそうです。

(浅岡リポーター)
取材をして驚いたのが自分のときと比べて教材がとにかく増えている。例えば国語。教科書とノートだけではなくて、漢字ドリル、国語ドリル、さらにそのドリルを解いて答えを書くノートまである。一つの教科を勉強するのにこんなに教材があるなんてと驚きました。さらに教科数も科目も増えているんです。ことしからは、全学年で道徳が教科化されましたよね。さらに2020年からは英語が小学3年生以上で教科化されるんです。

(武内アナウンサー)
母としては、お母さんがおっしゃってたように、“置き勉”。学校に使わない教科書を置いておくっていい考えだと思うんですけどだめなんですか?

(浅岡リポーター)
学校には鍵付きのロッカーがなかったり、予習・復習、宿題のために持ち帰らなければいけなかったりと、禁止する理由もあるんですね。ただ見直しも進んできているようです。例えば、千葉県流山市では、保護者が荷物を軽くする対策をしてほしいと学校に訴え、昨年度、市の校長会で見直しを図り、各学校の判断で使わない副教材は置いてもいいというところが出てきました。

(武内アナウンサー)
私だけじゃなかった。思っているのは。みんなお父さんお母さんたち、このままじゃ子どもの体がおかしくなっちゃうんじゃないかって思っていたんですね。

(浅岡リポーター)
いろんなところでどうしていこうかなというのが進んでいて、例えばランドセルメーカーも頒布製のランドセルを作って軽量化を図っているメーカーもあります。また、こういったものも取材しているなかで見つけました。胸のところで肩紐を固定するベルトなんですが、これをすることでランドセルが体に密着します。ランドセル売り場やインターネットなどで1000円~2000円ほどで購入することができますので、ぜひみなさん工夫してみてください。

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