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最期まで健やかに 犬の介護サービス

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まちの未来
ともに生きる
ひるまえほっと
東京
2018年2月9日

左から、武内陶子アナウンサー、島紗理リポーター

人間を癒してくれるペット。多くの家庭で、なくてはならない存在になっています。そんな中、深刻になっているのが、ペットの介護。夜泣きをするようになったり、筋力の低下で歩けなくなったり。そんな悩みに答えようと広がっているのがペットの介護サービス。今回は、ペットの中でも犬の介護について取り上げます。

シニア犬は一般的に7歳からとされていることが多いようです。ペットフードの改良や医療の進歩で、長生きできるペットが増えているようです。人間も高齢になると、様々な介護サービスなどがありますが、まさに犬でもいろいろな介護サービスが広がってきています。

■最新設備を整えたシニア犬のデイサービス施設

最初に訪ねたのはこちら。みんな元気で、若い犬ばかりに見えますが…。

三浦裕子さん(犬専門ケア施設 代表)
「この子は16歳です。この子が13歳になります」

実はここ、シニア犬のデイサービスを行っている施設。入会すると、1日5000円から8000円ほどで、朝から夕方まで預かってもらえます。ここでは、シニア犬が健康を保つための最新設備が整っています。

那須塩原から取り寄せた温泉の足湯。

三浦さん「節々の痛みがとれたり、腰痛がとれたり」

さらに低周波でのリハビリテーション。犬専用の酸素カプセルまで。

島リポーター
「ありとあらゆる最新機器がそろっていて、至れり尽くせりですね」

三浦さん
「ぜいたくをさせるための至れり尽くせりではなく、寝たきりにならないように、そこまでの時間を長く健康でいられるために考えて入れてある機械ばかりです」

■足の筋力を強化して、寝たきりを予防

特に力を入れているのが、筋力の強化。障害物がある場所をゆっくりと歩かせることで、足の筋肉を鍛えます。

三浦さん
「4つの足をすべて別々に動かすことで、体のバランスをとりながら後ろ足に意識がいき、後ろ足が鍛えられるというものです。寝たきり予防の動きになります」

こちらの16歳のロッキー君は後ろ足の筋力が落ちて、自分で立ち上がったり、段差を登れなくなったりしていましたが、トレーニングで症状が改善しました。

三浦さん
「今は自分で立ち上がって、ちょっとふらつく時はありますが、自分で歩いて行くことができます」

■老化を緩やかにし、犬の笑顔を取り戻す

遊びの時間にも工夫が。あえて、若い犬と一緒に遊ばせています。なぜかというと…

13歳のラルフくん。若いメスの犬に夢中です。

三浦さん
「若い女の子たちがいると、男の子なのでウキウキしてしまって。自分で動くということがすごく大事で、動かされるより自分で動いて楽しくすると表情も違ってきますし、活力が出てきている感じがします」

ラルフくんの飼い主は…

飼い主の寺尾和久さん
「帰りに迎えに来るとすごく元気になっている。ここに来る時も喜んで来て。どんどんよくなって、若返ってきました」

三浦さん
「体自体は緩やかに筋力も弱っていくし、痴ほうが始まる子もいるんですけど、そのスピードを緩くしていくことで筋力を維持する。それから犬の笑顔を取り戻して、それを見た一緒に暮らす飼い主さんたちが『一緒にこの子と暮らしてよかった』と最後まで思ってもらえるのが目標です」

■愛犬を施設に預ける「老犬ホーム」

愛犬を施設に預ける老犬ホームも増えています。数多くの犬の介護を経験してきたスタッフがケアをします。入居金が15万円、さらに中型犬なら月額5万円~8万5千円ほどでケアをしてもらえます。

柴犬のひかるくん、18歳。2年前にこの施設にやってきました。自力でドッグフードを食べられないため、食事のケアがかかせません。

川口美恵さん(老犬ホーム代表)
「ひかるくんの場合、口は開くのですが、自分でごはんを口の中に運び入れることができないので、舌が出てきた時に、舌の上にごはんをのせる介助をしています」

飼い主の越智南海子さんです。週に1、2回、ひかるくんの様子を見にきています。ひかるくんを預けるきっかけになったのは、認知症で夜泣きがひどくなったことです。

越智さん
「普通の鳴き声ではない耳をつんざくような鳴き方、しかも夜中で。ことばは通じないし、本人が何を訴えているのか分からないので、正直途方に暮れる状態でした」

悩んだ末、ひかるくんを連れてきた越智さん。施設に預けられたひかるくんは、日中しっかりと運動することで、夜もぐっすり眠れるようになっています。

今、ひかるくんが愛用しているのが、犬用の車いす。立つ力がなくても足を動かすと前に進みます。

川口さん
「歩けないと気持ちよく歩けるまでずっとほえ続けたり、自力で歩くことが難しくなることで、衰弱につながる部分があったのですが、この車いすを利用するようになって食欲も増進、食べる力がすごく強くなる」

この車いすは専門の技術者による手作りで、一頭一頭の体型や歩き方に合わせて作られています。

三澤佳則さん(犬用車いす製作責任者)
「本当にうまく歩いているので」

越智さん
「365日休む日なく、熱があっても体調が悪くても、乗っているほうが落ち着いてくれている」

越智さん
「もしうちにいた場合は、ここまで介護できないと思うんです。さみしいこともありますが、ここにいること自体が安全・安心で、皆さんによくしていただいているので、ひかるのためにはいいんじゃないかなと思っています」

■飼い主が留守の間に自宅で世話をする訪問介護も

介護が必要になっても自宅で一緒に暮らしたい、そんな人に向けたサービスもあります。ペットの訪問介護サービスです。常にケアを必要とするシニア犬を対象に、飼い主が外出したい時に利用するサービスです。

現在16歳のパピヨンのチロルくん。自力で立つことができないうえ、脳が炎症をおこしている疑いがあります。

飼い主の神市直子さん
「歩こうとして体を起き上がらせようとするのですが、うまく立ち上がれないことでいろんなところで、頭をぶつけてしまったり。本当にお留守番ひとりではできないので、そういった時は、訪問介護で来ていただくように」

この日の訪問はおよそ2時間。料金は5000円です。

食事の介助。続いてお昼寝の時間。昼夜問わずなかなか眠ることができなくなったチロルくん。睡眠導入剤を飲んで体を休めます。寝ている間に、筋肉をほぐします。

犬の訪問介護をする寺井聖恵さん
「チロルくんは一生懸命歩こうとして、いつも首を左に向けて歩こうとしているんです。首がいつも同じ形をしているので凝ってしまっているんです。凝りをほぐすことで、チロルくんも楽になると思います」

飼い主は愛犬の様子を聞けるだけでなく、介護のアドバイスももらえます。薬を飲ませる時、興奮するチロルくんを落ち着かせるコツを聞きました。

寺井さん
「歩きたいという気持ちがあるので、何回か回してあげたらちょっと落ち着くんですよ。落ち着いた瞬間にお薬や何かをしてあげるといいと思います」

神市さん
「(訪問介護は)かなり貴重な存在です。常に穏やかに過ごしてほしいと思っているので、落ち着いた状態がずっと続くといいなと思いっています」

■介護する人の悩みには専門家のアドバイスを

(武内アナウンサー)
私はペットを飼ったことがないのでイメージでしかなかったんですけれども、犬は年をとるとあまり動かなくなって静かになるのかと思っていたら違うんですね。ほえてしまったり動き回ったり、いろいろなことが出てくるんですね。

(島リポーター)
認知症になるとぐるぐる回って歩きたくなって、でも立つことができなくて体を傷つけてしまうこともあって、介護する人たちは大変だそうです。

(武内アナウンサー)
犬が歩きたくてしょうがなかったというのはわからなかったです。

(島リポーター)
犬は言葉が話せない分、何を訴えているのかわからないので、飼い主は悩んでしまうこともあるんですけれども、そんなときに専門家のアドバイスがあると、介護も楽になりますし、犬も快適な最期を過ごせるんですよね。

(武内アナウンサー)
介護していらっしゃる人たちの言葉ひとつひとつに「なるほど、そういうことなんだ」と思いました。「犬の笑顔を取り戻す」とおっしゃっていたのがとても心に残りました。飼い主さんと最期まで一緒に暮らせるといいですよね。

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