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ブルーにならない!“孫育て”のコツ

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仕事と子育て
子育て
ひるまえほっと
2018年3月6日

親の代わりに祖父母が子どもの世話をする「孫育て」。共働きの増加などで、シニアの間で広がっています。熱心に取り組む一方でお疲れモードのシニアも少なくないようです。そんな中、上手な孫育てのコツを広めている河村都さんは幼稚園教諭を経て一般企業で人材教育に20年以上携わり、現在は子育てアドバイザーとして講演活動などを行っています。

河村さんも以前は「孫育て」を憂うつに感じていましたがちょっとした工夫ですっきり解消したそうです。河村流「ブルーにならない孫育て」についてうかがいます。

■「孫はかわいいけど、疲れる」が本音

左から今井温美リポーター、武内陶子アナウンサー、河村都さん(子育てアドバイザー)

河村さん:孫はみんなかわいいですよ。でも世間の風潮が、おじいちゃんおばあちゃんは孫をみて当然みたいな空気が流れていますよね。そういう中で、自分の体力の限界を感じながら孫をみていて「んっ?ちょっと変」ってブルーになっていくのだと思います。

武内:「何かわからない、これはどうしたらいいのだろう」と実は悩んでいる方が多い?

河村さん:多いです。

■孫疲れしない!こんなルールづくり

武内:そこを解消していくためのポイントをうかがっていきたいのですが、いちばん大事なことをひとことで言うとしたら何ですか?

河村さん:けじめをつけるということです。

今井:河村さんは、娘夫婦と双子のお孫さんと同居しているんですが、けじめをつけるために今、孫育てで実践しているのがこちら。

「時間・体力・お金のルールを決める」

武内:まず時間というのは、どういうことですか?

河村さん:私の場合は、同居しているので、夕飯は一緒にということにして、その後の夜8時以降は、基本的には私はお手伝いいたしませんということにしています。これは各家庭によって違うと思いますが、私の場合はそうです。

武内:それは宣言していらっしゃるのですか?

河村さん:はい。宣言しています。もちろん、例外の日はありますから、柔軟にやっていますが、基本ベースとしては決めています。家庭によっては、いろいろおありになると思いますが、私は仕事をしていますから夜8時以降は少しつらいですね。

武内:続いて体力の面では、どういうルールを?

河村さん:主に私と娘婿でスケジュールを共有しています。

武内:娘とのスケジュール共有じゃなくて、娘婿?義理の息子?それはどういうことですか?

河村さん:ストレートに自分の仕事の予定をお互い言い合うことによって、私の体力も限界がありますから「この日は彼がいるのね、だったら私はオフの日にして、ゆっくりしよう」とか。「この日は彼は早く帰ってくるのね。だったら私はこういうことができるわ」と。体力温存のために絶対必要だと思っています。

武内:なるほど。ちゃんとパパも巻き込んで、そこはパパいいよではなくて、あなたお父さんだから、おばあちゃん頼むんだったらきちんとしてねということもちょっとプレッシャーとして。

河村さん:そう、お互いがわかり合っていないと、生活しにくいじゃないですか。

武内:そうですね。パパを巻き込むのはすごくいい考えではありますね。ママとしてはなかなか言いにくい部分も、おばあちゃんが入ってくれることで逆に?

河村さん:わりあい、娘婿だとクールにさらっと話ができて、私はいいなあと思っています。とても話しやすいと思っています。

今井:そして、最後がお金ですね。具体的にどうされているのですか?

河村さん:やはり一緒の空間で生活していますから、お金はいちばん難しい問題だと思います、どこの家庭でも。でも私のおうちの場合は、半分、半分でやっています。本当はあちら双子と夫婦だから4対1で半分半分は不公平じゃないかという考え方もあったのですが、でも私も年を重ねた分、贅沢したいし、遠慮なくできるようにそうしました。

武内:割り勘にしましょうということを話し合ってお決めになった?

河村さん:話し合うっていうか、それに関しては私から言いました。提案しました。

武内:全部出しちゃうよりは?

河村さん:やはりそこで無理はしてはいけませんよね。おばあちゃんたちもいいお顔をして、全部私が出すわなんて言っちゃうと1か月、2か月ならいいですけど、それが何年も続いたら、どうなりますか?というとこですよね。

武内:そうですよね。年金でみなさん暮らしていらっしゃったりして。

河村さん:私は働いていますから半分払えますけど、年金で大変な方もたくさんいらっしゃるわけですから、そうしたら3対7にするとか、はっきりと子どもたちに伝えて、お互いでいい関係でいることが大切ですよね。

■伝え合うコミュニケーションが大事

武内:ルールを決めるってどうなのでしょうか、お互いの関係は。娘と母とか、息子と母とかの関係は?

今井:このルール作りで重要なポイントはコミュニケーションなんですよね?

河村さん:そうです。いまの子育て世代とシニア世代の間にはコミュニケーションが足りないと感じます。お互いが気持ちよく暮らすためには自分がどうしたいか、相手にどうしてほしいか、きちんと伝え合うことが大事。

今井:実はこうしたコミュニケーション、子育て世代にとっても大切です。河村さんの娘さんに話を聞きました。

河村右(あき)さん「宣言してくれる方がいい。ひとりになりたいという気持ちも言ってもらわないとたぶんわからないと思うんですよね。もしかしてまだ、孫と遊んでいたいのではないかとか、逆に思ってしまうと思うので。家族だから言わなくてもわかるよねっていうのは大きな間違いだと思う。その点、私は母のぱきぱきと白黒はっきりつけるという性格には、すごく救われている」

武内:ルールを決めるということは、お互いに話し合うことで、すごくよいのですね?

今井:そうですね。子ども世代の方も、話し合い、コミュニケーションを欲していて、あきさんもルールを決める前にしっかりとお母さんとコミュニケーションとれたことによって、本当に何でも話しやすくて、気持ちよく生活できていますという風にお話されていました。

■コミュニケーションのコツは?

武内:河村さんは、白黒つけてはっきりとおっしゃる方だからいいかもしれないけれど、世のおじいちゃん、おばあちゃん、なかなか親子関係の中できっぱり言うって難しいのではないかと思うのですが、そこをうまく伝えるコツはありますか?

河村さん:ありますね。私が気をつけていることはまず一つ目は、必ず笑顔で話すこと。どうしてもお金のことを言うのって構えちゃう場合が多いと思う。だけども笑顔でさらりと伝えたほうがいいかなあと思いますね。それが第1ポイントね。それから2つ目は、もし「4日間預かって」と言われて「4日間は預かれないわ」と断る場合。最初にできることから言うということです。例えば「2日間は大丈夫、私にまかせて。でも4日間になると私、体力的に無理。でも2日間は大丈夫よ」という風に。

武内:可能なことは伝えつつ、できないことははっきり言うと。

河村さん:そうです。そうすると私はあなたのことをきちんとと受け止めていますよということも伝わるし、私のこともわかってねということが伝わるのではないかと思います。

武内:「できない、できない」と言うよりも「2日間できるよ、でも少しできないところもあるよ」と。まずポジティブにできるところから伝えると。なるほど。

今井:そして言い方は?

河村さん:ソフトになんですよね。がっと言わないで、ソフトに言って、でもそのソフトさのなかに、自分の言いたいことは、うやむやにしない。ばしっと言う、きっちり言うということが大切だと思います。

武内:親子であっても違う人間同士。ソフトにでも、はっきりと伝えることが大事ですね。

■孫育てのお悩み解決

今井:ではここで、街の人に聞いた「孫育てのお悩み」から具体的にどんな伝え方をすればいいかポイントをおさえながら見ていきましょう。

まず70代男性の方。共働きの娘夫婦の代わりに、2歳になる孫の世話を引き受けていますが正直、疲れます。先日も散歩中に孫が急に走り出し、止めようとしましたが、追いつけず、車にひかれないかとヒヤリ!いつまで面倒を見られるか不安です。

河村さん:お孫さんに何かあってからでは遅いですから、自分の体力的な限界を娘夫婦に伝えてください。もう無理なんだよということをはっきりと言ってください。その上で自分にできるサポートを伝えましょう。1日3時間ぐらいならオッケーだよとか、外は無理でも家の中ではいいよとか一歩引いて譲ってあげる気持ちを出していくことも大事だと思います。

武内:なるほど、きちんと伝えていくことが大事と。

今井:次の事例です。

キャリアウーマンの娘が、平日にしょっちゅう電話をかけてきては「今日保育園のお迎えお願い」と、孫の世話を気軽に頼んできます。「用事がある」と伝えると「私の仕事の方が重要でしょ」と言わんばかりの態度。結局圧力に負け、私の用事はいつも後回しで不満です。

武内:おばあちゃん、つらいところですね。こういう場合はどうしたらいいですか?

河村さん:おばあちゃんは、前もって自分のスケジュールというのをはっきり伝えておくことが大切だと思います。そしてたぶん娘さんが言うでしょう。「お母さんは遊びじゃない、私は仕事よ」と。もしそう言われたら「私の人生残り少ないのよ。これは遊びのように見えるかもしれないけれども仕事と同じくらい大切なことなの」と伝えましょう。

武内:お友達とどっかお出かけになるとか、サークルに行くとか、それもすごく大事なことだよということをちゃんと伝える。

河村さん:元気の源ですもの。

■察することは無理!はっきり伝えよう

武内:なるほど。ちゃんとスケジュールを伝えておくと。笑顔でソフトにね。ブルーにならないためのポイントをうかがってきましたけれども、今、ブルーになっていらっしゃる方々にいちばんお伝えになりたいことは?

河村さん:自分の思っていることをはっきり伝える。なんかそういうの言ったらいけないみたいなムードがあるけれども、言うことはちっとも悪いことではない。だから自分の考えていること、したいことを子どもに伝える、子どもの意見も聞く。お互いに寄り添っていい関係をつくっていくっていうのは、コミュニケーションをよくしていくということ。はっきり言ってほしいと思います。

武内:言わないとわからないですもんね。

河村さん:察するということは無理です。

武内:じいじ、ばあば、そして子ども、孫とみんながハッピーになるといいですね。おじいちゃん、おばあちゃんのサポートは本当にありがたいので、がんばっていただきたいと思います。ぜひ、お孫さんの心の中に温かいものをたくさん残してあげてください。

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