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パラアスリート 栄養面で支える

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五輪・パラ
パラスポーツ
おはよう日本 関東甲信越
東京
2018年1月19日

2020年の東京パラリンピックをめざす選手たちを、栄養面から支えようと取り組んでいる人がいます。パラアスリートひとりひとりの体に合った食事を考えて20年。東京パラリンピックに向けた思いを取材しました。
《清水明花リポーター》

■パラアスリートへ栄養指導をする管理栄養士

管理栄養士の内野美恵さんは、大学で栄養学を教えるかたわら、パラアスリートの栄養指導をしています。

「こんにちは お久しぶりです」

この日は、視覚障害のある陸上選手の相談にのりました。視界がぼやけたなかで競技をすると、首や肩が緊張しやすく、負担が大きいといいます。

「こりは 筋肉の疲れなので、改善するにはビタミンB1、B2。野菜や果物をしっかり食べて。リカバリー(回復)が早くなる」とアドバイスする内野さん。

■栄養学の常識が通用しないことに驚き

大学院生のとき、パラスポーツの雑誌を見たのがきっかけで、選手のサポートを始めた内野さん。すぐに “パラアスリートへの栄養指導の難しさ” を思い知りました。

当時、内野さんがサポートした 車いす陸上の元選手、千葉祗暉さん。この千葉選手への指導の中で、これまでの “栄養学の常識が通用しない” ことに驚いたといいます。

「いちばん驚いたのは、水分量を知りたいので、トレーニングの前と後で体重を量りたいと言ったら『汗かかないんだけど』と言われて、『はぁ?』って。『脊髄損傷で自律神経をやられちゃっているから、汗かかないんだ』と」

汗をかかないと体温が上がり、熱中症になる危険性が高まります。そこで、水よりも体が冷えやすいかき氷を練習中に食べるよう提案しました。

千葉選手にはもうひとつ、悩みがありました。脊髄損傷の影響で低血糖になりやすく、練習や競技の途中で動けなくなってしまうことがあったのです。

■指導を受けて2年後、世界選手権で銀メダルを獲得

内野さんは、食事の内容やタイミングを工夫して、改善できるのではないかと考えました。

「練習の何時間前に どういったものを食べたら血糖値が下がりづらくなるのか。腹持ちのいいものを試合の数時間前に食べておく。試合の直前には吸収の早いものを少し入れる。というやり方が功を奏した」と話す内野さん。

それまで記録が伸び悩んでいた千葉選手は、指導を受けて2年後、世界選手権で銀メダルを獲得しました。

パラアスリートにとって、食事がいかに大切かを実感した内野さん。シドニーパラリンピックには、日本選手団のスタッフとして同行しました。

■20年ぶりに現役復帰、競泳・鈴木千佳子選手

東京パラリンピックまであと2年。多くのパラアスリートがメダルをめざすなか、内野さんはきめ細かい指導で支えようとしています。

その一人、競泳の鈴木千佳子選手。かつての日本記録保持者で、およそ20年ぶりに現役復帰しました。障害のため、腸の働きが悪い鈴木選手に、筋力をつけるための食事をアドバイスしています。

「おなかの調子を毎日意識して、何を食べたらこういう状態だったとか、調子がよかったとき、悪かったとき、全部 自分の記録として覚えて、分析できるといい」

鈴木選手は「なんか すごく未知なんですね。ひとつひとつ、自分が向上していけるのが 今すごくありがたいことだと思う」といいます。

障害によって ひとりひとり異なるパラアスリートの体。内野さんは 選手に寄り添うサポートで、その活躍を支えます。

「障害のある選手が アスリートとして輝ける機会がどんどん増えていると思う。栄養もその一助を担わせてもらえるようになったので、ますます 選手と一緒に考えながら、進んでいけたらいいなと思う」と話していました。

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