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フリー×チーム!? 新しい働き方「チームランサー」

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仕事と子育て
働き方あすへ
ひるまえほっと
東京
埼玉
2017年9月20日

いま広がりを見せている新しい形の働き方をご紹介します。
それがこちら、「チームランサー」です。「チーム」と「フリーランス」を合わせた造語です。その名の通り、組織に属さない“フリーランス”の人同士が、一時的にチームを組んで働くことなんです。
実際にどう働いているのか、なぜフリーランスがチームを組むのか、取材しました。

■直接会ったことのない人を仕事のパートナーに

埼玉県北部の加須市です。

自宅でプログラミングの作業をしている、こちらの男性。
フリーランスのシステムエンジニア・長野俊和さんです
1人で作業しているように見えますが、実はチームで仕事中です。

「こんにちは」
「こんにちは、よろしくお願いします」

チームメイトの外山智史さん。京都に住むフリーのプログラマーです。
2人は、直接会ったことは一度もありません。こうしてインターネット電話で連絡を取り合いながら、システムを共同で製作しています。

「そろそろアプリできそうですか」
「順調に進んでいます」

■フリーランスの2人がチームを組むメリット

組織に属さず、自分の裁量で働けるフリーの立場を選んだはずの2人。なぜチームを組んだのでしょうか。

3年前、会社から独立し、フリーになった長野さん。
しかし1人でこなせる仕事量には限りがあり、思ったような収入は得られませんでした。

長野さん
「コンビニのアルバイトしたりして、食いつなぐ形だったので、なかなか状況はよくならなかったです」

そんな時、長野さんのもとに大きな仕事の依頼が舞い込みました。
しかしこの仕事は業務量が多く、1人では納期に間に合いそうにありません。
そこで同じような技術を持ったもう1人と、臨時でチームを組み、仕事をこなそうというのです。仕事が終われば、チームは解散。それぞれがフリーに戻ります。

Q:外山さんから応募があったときの気持ちは?
「(外山さんは)てきぱき話してくれて、最初10分も話していないと思うんですけど、それで決めさせていただいた感じです」

即席でチームを組んで1か月。
長野さんは今、そのメリットを実感しています。

長野さん
「1人でやっていると、自分の世界で自分の調べた範囲でしか思いつくことがないですけど、チームを組むことによって、自分の描いていたものよりも、上のものを提案してくれる人がいるのは大きいですね。自分のやりたい仕事に魅力的な仕事、やりがいのある仕事を選べるというのもあると思います」

■ネットを介してマッチングするサービスも登場

こうしたフリーランス同士を結びつけるサービスも登場しています。
インターネットを通じた人材仲介サービスを行うこの会社は、ことし(2017年)5月にフリーランス同士をマッチングする専用のホームページを立ち上げました。
開始3か月で登録した人はおよそ1000人。
長野さんと外山さんもここで出会いました。

社長の加藤健太さんです。
フリーランス同士のチームには、仕事の依頼主となる企業からの期待も大きいといいます。

加藤健太社長(インターネット人材仲介サービス会社)
「(コストが)高い企業に外注するよりも素早く、金額面でもチームでやっている人はコストがかからないですから、そういう意味でもお互いウィンウィン」

■育児中の女性にとっても大きな味方に

チームで働くこのやり方。育児中の女性にとっても、大きな味方になっています。
こちらの女性たちは、全員フリーで働くママさんです。
ホームページやイベントの運営を、チームを組んで行っています。

リーダーの江頭春可さん。2人の子どもを育てています。
ママさん同士、チームを組んで働ける仕組み作りを6年前から手がけています。

子どもを出産する前から、フリーでホームページの企画をしていた江頭さん。
しかし、育児や家事の時間が増えると、以前のようには仕事がこなせなくなり、ストレスをかかえるようになりました。

江頭さん
「今まで子どもがいなかったときの生活と一気に変わってしまって、力が本当に発揮できない。『私、こんなだったっけ』と言いながら、ずっと仕事しなきゃいけない。収入も下がるし、自分の価値が一気に下がるみたいな、株価暴落みたいな気分だった」

■仕事内容に応じた技能を持つメンバーを集める

そこで、同じように仕事と家庭の両立に悩むフリーの女性同士、協力し合うことにしたのです。

まずはそうした女性たち、およそ30人をリストアップ。

依頼主から仕事の発注が来ると、取材や編集、宣伝などその仕事をこなすのに必要な技能を持ったメンバーが集まり、チームを作ります。

別の仕事が来れば、それに応じた技能を持つメンバーがチームを組み対応します。
そうすることで、さまざまな仕事を効率よく大量にこなすことができるのです。

「ひとりではコンサルタントができるわけでも、デザインができるわけでも、経理ができるわけでもないけれども、チームで会社と同じように協力し合いながらであれば、基礎的なビジネススキルはあるし、やれることはある、みんなそんな属性だったんですね。だからチームを組んで自分では受けられない仕事も受けられる環境が徐々にできてきて、『こういうやり方もアリだな』とか、『オフィスなくてもできるな』とか、そんな発見で続けていった」

■メンバーを固定しないチームのメリット

メンバーを固定しないチームのメリットは、家庭を優先することにもつながっています。
この日、メンバーの1人から、仕事の負担を一時的に減らせないか、相談がありました。
そうしたときは、メンバーを随時入れ替えることも可能です。聞いてみると、子どもが活発に動き回る年齢に差しかかり、育児疲れがとれないというのです。

江頭さん「最近やっぱりちょっとオーバーフロー?」
メンバー「寝てない日が続いていて。子どもの事情が、どうしても自分の都合だけでは動けないことが発生するので、その時のバックアップを考えつつ、進められたらいいと思うんです。案件がものすごく増えるのであれば、私ともうひとりという態勢にして」
江頭さん「なるほど、じゃあそうしようか」

無理なく働けるよう、サポートするメンバーを1人、チームに加えることにしました。

■チームを組むことで、家族との時間も十分取れるように

そんなママさんたち。実際のところ、家族はどう見ているのでしょうか?

江頭さんは子どもたちと一緒に食事をとることを日課にしています。
チームを組むことで、こうした家族の時間も十分取れているといいます。

Q:奥様が外で働いているのは?
夫の崇さん「賛成、全然いいと思います」

娘の椿さん「家で仕事をしている姿を見ているから、家族のためにがんばってくれているのがわかる。いいお母さんだと思います」

■ママさんチームへの仕事の依頼は増加

ママさんチームへの仕事の依頼は増え続けています。
この日商談を行ったのはシステム開発を行うベンチャー企業。大手企業に新しいシステムを売り込むためのサポートをすべてチームにお願いしたいといいます。

江頭さん
「『業務改善します』だけだと弱いので、『ツールを提案できます』というところが引きになって商談が進むところも大いにある」

人材不足が課題の企業側は、ママたちが持つスキルや経験が大きな武器になると考えています。

板場雅裕さん
「単に相手に合わせるのではなくて、決めた手順どおりきちんとやるみたいなところと、相手の意図をくみ取ってと、うまくバランスよくやっていただく。非常に信頼できると思います」

こうしたフリーランス同士、チームを組む動きが広がることで、多くの人が働きやすさを感じられる社会になる。江頭さんはそう考えています。

江頭さん
「チームという場を作ることで、発見とかチャンスだとか、ひとりでは作り得ないことがどんどんボコボコ生まれていく。それが広がっていくことが、世の中、働き方を変えていく予感があって。私がかつて感じたようなひとりぼっちの課題、今感じているチームの充実感を再現できるような場を作って、同じような課題を抱えている人たちにも広めてきたいと思います」

■仕事の分担方法や報酬などは事前に話し合いを

(武内陶子アナウンサー)
ママたちだって、子育てと仕事を両立したい、そして大きな仕事にもチャレンジしたいんですよね。フリーになったとしても。会社に迷惑をかけるからと、フリーになっても。こうしてもう一度チームを組んでチャレンジできるというのは、気持ち的にも楽になって飛躍できそうですよね。

(今井温美リポーター)
それぞれの得意分野を持ち寄って“化学反応”的なものも楽しみながら仕事を作り出すということが魅力的だと思いました。
フリーランスというと、仕事を取ってくるのも、こなすのも、そして納品してお金の管理まですべて一人でおこなうのは負担が大きいというところがあると思うのですが、チームであれば解消できるということなんですよね。

(武内アナウンサー)
まったく新しい働き方というか、一時的に臨時のチームを組んで、またフリーに戻っていくということですが、うまくやっていくコツというのはあるんですか?

(今井リポーター)
事前に仕事の分担方法や報酬などについて、チームのメンバー同士できちんと話し合って決めておくことが重用だと思います。
そうすることで、後々トラブルが起きてしまうようなことを防ぐことにつながります。
お互いの信頼関係をどう築くかも重要になってくると感じました。

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