MIRAIMAGINE

Menuメニュー
Clip

メニューを開きます

MIRAIMAGINE

Menuメニュー
Clip

メニューを開きます

“だっこひも” 開発に込められた思いは

クリップ
ページを保存しました。画面右上から保存したページを一覧でみれます。
仕事と子育て
子育て
首都圏ネットワーク
埼玉
2017年11月7日

赤ちゃんを抱えて動くときに使うこの「だっこひも」。
さいたま市で暮らすひとりの母親が開発したものなんです。
そこに込められた思いを取材しました。

■折りたたむと20センチ四方のカバンに

公園に散歩に来た親子連れ。愛用のかばんが、だっこひもに変わりました。
このだっこひもには、ギュッと抱きしめる感覚から、『gyuttone!(ぎゅっとね!)』という名前が付けられています。

「多機能だっこカバン『gyuttone!』が、『トリ』を務めさせていただきます」

10月に、子育て支援のイベントで紹介されたこのだっこひも。
たたむとわずか20センチ四方です。550グラムと軽量ですが、体重30キロの子どもまで使えます。

「これで帰りの『だっこー』というのを全部フォローしている感じなのと…」

説明にあたるのは、この商品をみずから開発した大門みづきさんです。

大門さんは「使っていないときにも、何かの用途を果たしていてほしいなと思ったんですよ。かばんの中に入っているエコバッグが、だっこひもになるんじゃないかなと思って」とそのきっかけを話します。

■夫のいないつらさを痛感し開発を決意

大門さんは長男、奏一朗君と、実家の両親の4人で暮らしています。

夫の秀行さんは、3年半前に交通事故で亡くなりました。
おむつ替えは、お手のもの。だっこ姿もよく似合う子ぼんのうな父親でした。

そんな夫のいないつらさを痛感したのは、奏一朗君と2人で動物園に行ったときでした。
大門さんは、そのときの気持ちを「最寄り駅から駐車場まで、たいした距離ではないんですけど、子どもを落とさないようにそーっと、そーっと歩いていたら、パパがだっこして、ママが楽しそうに話しかけてるみたいのがぱっと目に入ってきて。夫が亡くなったあとは、子どもも荷物も全部自分でしょっていかなきゃならないんだって実感した」と振り返ります。

自分と同じような境遇の母親は、ほかにもいるはず。
そんな人たちに寄り添った、だっこひもを作りたいと思うようになりました。

発案から1年半。製造会社からも安全性を確保するための細かなアドバイスを受け、製品化にこぎ着けました。
軽さと丈夫さを両立させるため、肩と腰のベルトには車のシートベルトが使われています。かばんやおむつ替えシートにも使え、多機能性も重視されています。

■さらに改良、片手でも扱えるだっこひもを

このだっこひもを、より多くの人に使ってもらいたい。
大門さんはさらに改良を続けています。

訪ねたのは、友人の布施田祥子さんです。

大門さんが持ってきただっこひもの使い方を説明します。

「赤ちゃん寝かせて、自分がくぐるのね、で、この状態で右手だけでシュって」

布施田さんは6年前、出産後に脳出血を患い、左半身が自由に動きません。
片手でも扱えるだっこひもがほしいと思っています。

だっこひもを試着した布施田さんは「肩が下がってる分、落ちやすいんだよね、だからそのときに固定できればいいんだと思う」と、使い勝手を伝えます。

布施田さんの意見を聞いて、早速デザインを始めます。
これからも、子育てに励む人たちに寄り添う思いは変わりません。

「最初の出発点が自分の苦しさから出ているので、つらい思いをしている人に届けたいなと。困っていて、だけど商品があれば解消できる問題点て、きっとあるはずなんですよね。そういう所をしっかり見つけて人の役に立つ商品を作っていきたいなと思います」

紹介した「だっこひも」は赤ちゃんの頭まで支える仕組みではないため、使えるのは赤ちゃんの首が据わってからです。
大門さんは「子どもが成長して、だっこひもを使わなくなっても、バッグとしていつまでも使いつづけてほしい」と話しています。

続きを読む

関連のページ

首都圏NEWS WEB 関連記事

人気のページ

Twitter公式アカウントで更新情報をチェック

@nhk_shutoken

別ウィンドウで開く

※NHKサイトを離れます