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武井壮が挑む! パラスポーツ ~車いす陸上・修行編~

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五輪・パラ
武井壮が挑む!
ひるまえほっと
千葉
2017年6月9日

左から、竹澤知位子リポーター、武内陶子アナウンサー、武井壮さん

(武内陶子アナウンサー)
百獣の王・武井壮さんが、さまざまなパラスポーツに挑戦して、スポーツの魅力や選手の魅力を引き出していくコーナーです。
今回は、車いす陸上ですね。

(竹澤リポーター)
車いす陸上は、トラック種目が100~5000メートルまでありまして、各選手は障害に応じたクラス別に競います。

(武井壮さん)
シンプルなんですが、非常に奥深い技術の競技です。
まずは武者修行からご覧ください。

■車いす陸上・日本代表チームとの武者修行

武井さん
「今回は車いす陸上にチャレンジします! 私は陸上の元日本チャンピオンとして、そしてマスターズ陸上の世界チャンピオンとして、負けるわけにはいかないので、今日は勝ちますよ! 見ててください、皆さん! 行ってくるぜ!」

武井さん
「レーサーと呼ばれるレーシングカーみたいな車いすあるでしょ? 速いんだあれ!」

武井さん「初めまして、武井壮です。お名前うかがってもいいですか?」
花岡さん「花岡です」
武井さん「花岡さんは、こちらのチームの?」
花岡さん「今のところ、コーチとして認めてもらっていると思います…」

武井さん「どうですか皆さん、コーチとして認めてもらっています?」
選手たち「・・・」
花岡さん「おいっ!」
武井さん「しぶしぶ返事しているような方もいますが…」
花岡さん「反応が薄いですよね…」

実はこの方、日本パラ陸上競技連盟の副理事長でもあり、日本代表チームを引っ張る花岡伸和さんです。

武井さん「花岡さんは、実績としてはどんな成績が?」
花岡さん「アテネとロンドン(パラリンピック)に行って、ロンドンではマラソン5位でした」
武井さん「ロンドン、マラソン5位?」
花岡さん「最高の結果でした」

武井さん「マラソンにしては、ちょっとふっくらしていないですか?」
花岡さん「引退したらみるみる…メタボまっしぐらです」
武井さん「現役時代はスリムでした?」
花岡さん「現役時代はキレッキレッでしたよ」
武井さん「にわかには信じられないおなかのふくらみですけど」

花岡さんは、アテネ、ロンドンとマラソン競技で入賞を果たしているトップアスリート。ロンドン大会では、一時は先頭に躍り出てトップ集団を率います。トップ集団で最後まで争い、5位に入賞しました。

■トラックでの最高速度は時速35キロ以上にも

それではさっそく現役選手の車いす陸上の速さを体感します。
日本、いえ世界トップクラスの2人の走りです。
トラックでの最高速度は35キロを超えます。

武井さん「見た? 今のスピード! フワァーンって、ドップラー効果出てた! ドップラー効果出てたよ、車いすで!」

■リオ大会で4位、日本のエース・樋口政幸選手

それでは、チームイチオシのトップアスリートを紹介しましょう。

花岡さん「樋口選手です」
武井さん「樋口さんは、何の選手なんですか?」
樋口選手「1500メートルとか5000メートルとか」
武井さん「中・長距離みたいな感じ?」

花岡さん「去年(2017年)のリオの大会でも5000メートルで4着」
武井さん「わっ、惜しい!」

日本のエース、樋口政幸選手。事故で脊髄を損傷しました。
リオパラリンピックでは、日本と海外勢との力の差が最も大きいといわれる種目の5000メートルで力走。日本悲願の4位に入賞。上位とは、0.1~2秒差でした。

樋口選手「これくらいの差なんですけど、惜しいというほどではない」
武井さん「陸上で一番とっていけない順位が4位。4位はメダル逃し…」

花岡さん「肉体でいくと世界でも屈指の!」
武井さん「確かにバッキバキだもん上半身。すごくおとなしそうな顔しているのに」
樋口選手「よく言われます」

武井さん「すごいギャップのある腕して。看護師さんみたいな顔しているのに。優しい看護師さんみたいな」
    「(メダルは)リオでとっても良かったけれど、東京でとれるのがベストですもんね」

■競技用車いす「レーサー」の仕組みと操作方法

こちらが「レーサー」と呼ばれる車いす。
空気抵抗を減らすため、低い姿勢で乗ります。

花岡さん「ここに脚をいれて、ここに膝がくるようにお願いします」
武井さん「狭い!」
花岡さん「(レーサーは)体にぴったりに合わせて作るので」

選手たちは正座して乗る人がほとんどですが、武井さんは脚の筋肉もあるので、今回は脚をぶらさげて乗りこみます。

花岡さん「後ろに体重かけると転びますので」
武井さん「簡単にスパーンとひっくり返りますね」
花岡さん「体は常に前傾姿勢で」

花岡さん「まずはブレーキを説明します。ここにレバーがついているんですけれども、前輪でとめるようになっています」

花岡さん「ハンドルはこちらできれるようになっています」

花岡さん「それで専用のグローブがこちらになります。樋口選手からお借りしたもの」
武井さん「なんだこれ? 剣道の“こて”みたいな。3本に分かれています」
花岡さん「親指と2、2で」

それでは基本的な操作法を教えてもらいます。

花岡さん「こぎ方なんですが、手のひらではなく、握った状態で。
武井さん「握った?」
花岡さん「ここでリングをはさんでください」

花岡さん「人差し指をリングの内側にあてていくような感じです。実際触れるのが、親指と人差し指。中指を前に押し出していくような感じで、このままこいでいくんです」

花岡さん「そのまま同じように押してみてください。なるべく下の方まで」
武井さん「こんな感じですか?」
花岡さん「非常にお上手です」

武井さん
「スピード上がってきたら回すというよりも、パンパンっていう感じ? たたいていくような。それはもう陸上の(脚で走る)100メートルと同じですね。スタートは地面をしっかりウーンッと動かすけれども、スピードに乗ってきたらパン! パン! と」

■高い技術が必要とされるコーナーリング

そしてトラック競技にはかかせないこの車いすのパーツ。
トラックレバーを手で押すと、前輪が動きます。レバーを押して曲がり、直線になったら戻すという操作で、コーナーでもこぎ続けることができます。

花岡さん「コーナー走をやってみましょうか」

それでは実践です。

花岡さん「オンユアマーク! セット、ゴー!」

武井さん「うわ~、ちょっともう曲がりが強い。曲がりが弱い。何これ? 曲がらない。どうしたらいいの?」
花岡さん「待っていれば曲がっていきます」
武井さん「曲がりすぎた。曲がりすぎない」
花岡さん「ハンドルで調整しましょう」

武井さん「何これ? 全然カーブとあってない。無理! コーナーリング無理! めっちゃ難しい!」

花岡さん「選手は少しのズレくらいは、体の動きで調整しちゃうので。前輪が浮いていれば方向転換ができる」
武井さん「走っている間に前輪浮かして? 無理だって、そんなことは!」
花岡さん「コーナーのあるレースはあきらめましょうか?」
武井さん「無理です」
花岡さん「直線オンリーで」

花岡さん「でもこいでいるフォームは非常にいいので、そのまま煮つめていけたらと思います」

武井さん「なるほど、こんな感じ? 大丈夫ですか? カメラさん!」
花岡さん「いいですね」

武井さん「まあまあじゃないですか?」
花岡さん「体重の乗せ方がすごくうまいですね。むだな動きがない。いいですね」

■樋口選手に追走するもスピードの違いに驚き

武井さん「今、何キロ出ていたんだろう? 14.2キロしか出てないの?」
花岡さん「そうですね」
武井さん「超遅いじゃん!」
花岡さん「脚で走った方が速いと思います」

武井さん「脚だったらおれ40キロ出ますもん。俺そんな遅かった? でもカメラさんがカメラ持って、おじさんなのについてきているぐらいだから遅いのか」

武井さん「あの人、もっと速いの?」
花岡さん「あの人は速いですね」

樋口選手の登場です。

武井さん「最高時速何キロですか?」
樋口選手「トラックだと37キロぐらいです」
武井さん「本気でこいで14.2キロですよ。そんなに違うの?」
樋口選手「皆そうなんですよ。初心者のうちは、僕も15キロとかも出ないくらいだったし。だんだんと技術がついていくと、出るようになる」
武井さん「出るようになるんですか?」

武井さん「試しにちょっと一緒に直線(走って!)」

急きょ、試しに直線を一緒に走ってみることに。

花岡さん「オンユアマーク! セット、ゴー!」

武井さん「危ない、ウィリーした!」「何だあの人? 速い!」

武井さん「最初ウィリーした!」
樋口選手「そうですね。体重を乗せつつ前に。抜けると、こうなっちゃう」
武井さん「それは先に言ってくれないと〜! コーチも全然先に言ってくれなかったのに…」

花岡さん「方向変わっていましたよ!」
武井さん「方向変えてみました、走りながら」
花岡さん「バッチリだと思います。あれがすぐにできる人はいないですよ」
武井さん「このまま『フンッ』って」
花岡さん「あの感じで調整すれば、まっすぐ走れます」

花岡さん「今日はやれるところまでやりましょう」
武井さん「やれるところまで頑張ります。次はどうしましょうか?」
花岡さん「少しでもスピードを出せるようにやってみましょうか。トップスピードを上げていきましょう」

■体重をうまく乗せることがスピードアップのコツ

樋口選手に、スピードを上げるコツを教えてもらいました。

樋口選手「スタートはまずグイッと押すんですけど、だんだんスピードに乗ってくると、たたくというか」
武井さん「それを速くしていくしかない?」

樋口選手「腕(の力)を使うのではなく、うまく体重を乗せて地面からも反発をもらって落とす」
武井さん「地面から反発をもらう?」
樋口選手「脚で走るのと同じ」
花岡さん「リングに体重をどれだけしっかり乗せられるか。筋力でいくらハンドリングを押しても、上に乗っている体重以上のパワーは出てこないので」

武井さん「トップスピード上げていきましょう」
花岡さん「回転しているスピードにあわせて、無理せず押していくというのが最初のコツです。リングにあわせる感じで」

武井さん「どうでした?」
樋口選手「後半かなり良かったです」
武井さん「最後よかった?」
樋口選手「体重のっけている感じとか、タイミングがあってきて。さすがだなぁと。車いすなので、手だけ頑張る人がほとんどなんですよ、初心者は。体をしっかり使うという感覚が、最初から持てる人はいない」

樋口選手「(時速)16キロ以上出てましたよ」
武井さん「ベスト! ベスト!」

■車いす陸上で勝つために鍛えるべき筋肉とは?

(武内アナウンサー)
すごいコツが必要というか、手の筋肉じゃないんですね。

(武井さん)
手だけじゃないということですね。当然、手も腕も肩も使うんですけれども、広背筋のようなところが重要で、体の上半身の重さをしっかりとタイヤに乗せていくという技術が非常に重要らしいです。
選手たちと同じぐらいのスピードで動かしているんですけど、彼らの車いすはズンズン進んでいくのに、僕はあんまり進まないんですね。

(武内アナウンサー)
タイヤの直径が大きいわけじゃないんですよね。

(武井さん)
同じなんですけど、なんでだろうなと思うんです。不思議な感覚でしたね。

(竹澤リポーター)
武井さんは終わったあとに「広背筋が痛い」と言っていましたが、花岡さんによると、鍛えるべき筋肉はここだということで、背筋群を鍛えることが重要だということです。

(武井さん)
使うべきところは使えていたということなんですね。だからそのまま技術を上げていけば、僕にも可能性があるなと。もしかしたら、いつかは彼らを倒せることがあるかもしれないということですね。

(武内アナウンサー)
車いす陸上はかっこいいと思っていたんですけれど、こうやって見るとまた違った魅力も見えてきますね。

(武井さん)
技術を中から見せてもらって、あの車いすの性能の高さをマッチアップして、初めてあのスピードが出ていて、さらにその上で自分の体を最適に仕上げていくということが、僕ら陸上競技の選手が自分の体重に合わせて走り方を変えるような、そんな技術を持っているということがよくわかりました。

(武内アナウンサー)
さて、後半は選手たちとレースで真剣勝負をします。
(後半:武井壮が挑む! パラスポーツ~車いす陸上・勝負編~

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