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リニア中央新幹線開業まで10年 課題の“音”は…

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まちの未来
地域の選択
首都圏ネットワーク
山梨
2017年2月27日

夢の高速鉄道、リニア中央新幹線は開業まで10年。
音が課題となっています。

■高架橋建設予定地の住民、騒音への不安が

最高時速およそ500キロのリニア中央新幹線。
品川と名古屋の286キロを、40分で結ぶ計画です。

ルート上にある甲府市の上曽根町文珠地区には、高さ40メートルの高架橋が建てられる計画です。

地区の自治会長、望月孝次さんは地図を見ながら、「この先70mぐらいのところを、下り気味でまっすぐハウスの所を抜ける感じですね」と、建設予定地を案内してくれました。

住宅が点在するこの地区の南側を、高架橋が横切ることが計画されています。
望月さんは、およそ100世帯を対象にアンケートを行いました。
住環境の変化、特に「騒音」への不安が多く寄せられたといいます。

望月さんは「まだ見ぬものに対しての不安が大きいのではないかと思っています」と話しています。

■騒音予測では、国の環境基準を超えるレベルに

JR東海の環境影響評価で、上曽根町の騒音予測は77デシベル。
リニアを含む新幹線の国の環境基準は、住宅地で75デシベルで、その基準を超えるレベルです。

騒音の研究を続けている山梨大学工学部の北村敏也准教授は、この77デシベルという音について「トラックが通過するときが、77デシベルぐらいを超えるか超えないかというレベルだと思います。原付のオートバイが通るときの音も同じです」と説明します。

■低周波の音が、住環境に影響を及ぼす可能性

さらに、音の「大きさ」だけではなく、「質」を考える必要があると指摘します。
人の耳に聞こえないほどの、低周波の音が住環境に影響を及ぼす可能性があるというのです。

大学にある実験室で影響を確かめてもらいました。

北村准教授は「建具がどのくらいの音で、どういうふうにがたつくのか、中にはスピーカーが入っていて、特に低い音が出せるようにしてあるスピーカーです」と実験装置を説明します。

聞こえる音から、聞こえにくい低い音へ。
周波数を変えると、ガラス戸が揺れたのがわかります。

北村准教授は「リニアが通過した瞬間に、低い音が瞬間的に出る。人にはあまり聞こえないと思うんですが、建具がガタガタと動いて、二次的に人の耳に聞こえたりして、不快感を感じる」と解説します。

■住宅街では効果が高い「防音フード」で対策予定

「騒音」へのJR東海の対策の一つは「防音壁」です。
高さ2メートルから3メートルほどの壁を、両脇に設置します。

もう一つは「防音フード」で、厚さおよそ20センチのコンクリートで覆う計画です。
「防音フード」の方が騒音を小さくする効果が高いとされていて、主に住宅地などでこの対策がとられる方針です。

■上曽根町は郊外にあたるため「防音壁」を想定

上曽根町の住民は「防音フード」の設置を求めていますが、JR東海は、町の付近は「郊外」にあたるとして「防音壁」を想定し、「最終的に自治体などと調整して決める」としています。

JR東海は低周波の音の影響は小さいとしながらも、「万が一起きた場合には、因果関係を把握し適切に対応していく」としています。

リニア中央新幹線の開業まで10年。
「音」という見えない課題に向き合うことが求められています。

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