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“新たな働き方”で子育て世代の定住促進を

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まちの未来
ともに生きる
まるごと山梨
山梨
2016年12月21日

子育て中の女性たちの新たな働き方についてお伝えします。
各地で人口減少が大きな課題となるなか、人口が増加している山梨県小菅村では、移住してきた子育て世代の定住を促そうと、新たな働き方が進められています。

■廃校になった小学校に作業スペースを設置

「ここの部屋をコワーキングスペースとして利用しています」

山梨県小菅村に、ことしの夏整備された作業スペースです。廃校になった小学校に設けられました。

村がパソコンを用意。インターネットの環境も整えられています。
村の住民は無料で利用できます。

運営するNPO法人の森弘行さんです。
村から委託され、子育て中の女性たちの就労支援をしています。
進めているのは、インターネットを通じて仕事を得る“クラウドソーシング”を活用した働き方です。

森さん
「ネットで仕事ができる環境を誰にでも提供できるのが、クラウドソーシングのよさだと思いますね」

■新たな働き方 “クラウドソーシング”の仕組み

クラウドソーシングの仕組みです。
データ入力やデザインなど、仕事を発注したい企業は、専用のサイトで広く募集します。

仕事をしたい人は、サイトを見て応募。企業との契約から納品まで、すべてネットを通じて行います。
このため、小菅村にいても、全国の仕事を好きな時間に行うことができるのです。

■子育てしながら働ける場所はほとんどなく

森さんが、この働き方を進める背景には、子育て世代の移住がありました。

多摩川の源流に位置する小菅村は、人口700人余り。
自然の魅力をPRし、この3年間で子育て世代を中心に、14家族47人の移住者を受け入れてきました。

しかし森さんは、村には子育てしながら働ける場所がほとんどないと感じていました。
今後、教育などでお金がかかる移住者たち。このままでは、村を離れてしまうと考えました。

森さん
「仕事がないことには生活もできないですし、仕事を確保するということが重要なことだと思います。ITという手段を使えば、仕事の種類がぐっと増えるので」

■働きたい母親たちのスキルアップを支援

森さんはいま、働きたい母親たちのスキルアップに力を入れています。廃校の作業スペースで、仕事の探し方などを指導。

さらに、東京の企業による講座も月に1回ほど開催。
テレビ電話でつなぐため、小菅村にいるままで文書の作成技術などを学ぶことができます。

■家事や育児の合間に文書作成などの仕事を

こうした取り組みの結果、仕事を得られる人も出てきました。
青栁(あおやぎ)泰葉さんです。

青栁さん
「わからないことがあったら気軽に聞けるので、すごくありがたいです」

青栁さんは5年前、夫婦で愛知県から移住してきました。
いまは、保育所に通う4歳の娘、それに1歳の娘の子育てに追われる毎日です。
さらに、2017年3月には3人目も生まれる予定です。

移住前は、正社員で働いていた青栁さん。
村に移住し、仕事ができない生活にストレスを感じていました。

いまは、家で家事や育児の合間に、文書の作成などの仕事をしています。
収入の目標は月1万円。新たな働き方に魅力を感じています。

青栁さん
「子どもが寝たあとの夜の時間を活用できるのは、すごくありがたいです。仕事を通じて社会とつながっていられるのは、すごくありがたいし楽しいし、自分のやりがいにもなっています」

■仕事だけでなく交流スペースとしての活用も

子育て世代に定住してもらおうと始まった“新たな働き方”。
森さんは、作業スペースを仕事だけでなく地域の人たちとの交流の場としても活用してもらうことで、さらに定住につながるのではないかと考えています。

森さん
「仕事とコミュニティーの両輪を回すことで、村に定住してもらえればと思っています。仕事をする、生活をする、それがおもしろいんだ、楽しいんだ、幸せなんだ、豊かなんだと思ってもらえるのなら、それが一番うれしいことだと思います」

■母親たちが交流することで地域の活性化に

左から、岩野吉樹アナウンサー、田中友栄キャスター、都築孝明記者

(岩野アナウンサー)
取材にあたった都築記者です。
いい環境で住むことができて、自分の空いた時間に仕事をすることもできて、そうしたら生活は充実していくと思いますね。
取材にご協力いただいた青栁さんも、文書の作成などの仕事を得られるようになったということでしたが、クラウドソーシングを活用して働くことは、誰でもできるのでしょうか。

(都築記者)
ネットで受注できる仕事には、アンケートに答えるだけの1件数十円というものから、システム開発など、特別なスキルが必要なものまで、さまざまな仕事があります。
クラウドソーシングだけで生計を立てるのは難しいのが現状ですが、自分のやりたい仕事を選んで、好きな時間にどこでもできる、そして小菅村の取り組みのように、スキルアップをしながら収入を得るという働き方は、いま全国各地で注目されています。

(田中キャスター)
でも家での作業となると、仕事に没頭してしまうおそれはないですか。

(都築記者)
国が働き方改革を進めていて、企業などでは長時間労働を見直す動きも出てきていますが、クラウドソーシングは個人で仕事を行うため、働き過ぎてしまうという指摘もあります。
取材したNPO法人の森さんは、子育てをする女性の収入アップに役立ててもらいたいとしていますが、自宅にこもって仕事を進めるのではなく、地域の人たちや、ほかの移住者たちとの交流も大切にしてほしいと考えています。

(岩野アナウンサー)
そのために、青栁さんたちも活用している廃校の作業スペースがあるんですよね。

(都築記者)
子育て世代の女性たちが、仕事をして交流することで、地域の活性化にもつながるのではないかと森さんは話していました。

(岩野アナウンサー)
そうすると、「小菅村にこんなすごい人がいるよ」という話になったり、またそこで新たな起業のチャンスにもなったりするかもしれませんね。いろんな可能性を含んでいる事例だと感じました。

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