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お年寄りに広がる健康づくりの輪 ~長野 箕輪町~

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シニア
くらしを支える
イブニング信州
長野
2016年9月16日

左から、鈴木美花キャスター、打越裕樹アナウンサー

長野県は、平均寿命が日本一の県として知られています。
県内の多くの自治体でも、食や健康に関する事業が進められているようですが、長生きできても、どれだけ健康でいられるかというのが大事です。
お年寄りになりますと、医療費も高額になります。

こうしたなか、長野県箕輪町では、少人数のメンバーによる運動を続けてもらうことで、高齢者の体質を改善させ、医療費の削減につなげる取り組みを続けています。
この取り組み、高齢者に生きがいまで与えているようです。

■40歳以上の町民を対象にした健康教室

おそろいのシャツに袖を通して、ジムでトレーニングに汗を流す高齢者たち。
体が衰えないよう、日常生活に必要な筋力を鍛えています。

健康教室の受講生
「楽しいですね。1週間に1回ここに来るんですけど、楽しみでいます」

長野県南部にある箕輪町。
人口2万5000人あまりの町です。

人口に占める65歳以上のお年寄りの割合は、3割ほど。
ほかの自治体同様、高齢化が進んでいます。

箕輪町では、健康長寿の町をめざして、40歳以上の町民を対象にした教室を開いています。

受講生は、年間50人ほど。
1年間、トレーニングに汗を流したり、健康に関する講習を受けたりします。

■受講生の継続率は99%、その理由は?

この教室、ことしで12年目ですが、受講生の継続率が実に99%にのぼっています。
そこには、高齢者が挫折せずに運動を続けられるための、ある工夫がありました。

笠原直也主査(箕輪町 健康推進課)
「特に運動だけではなく、コミュニケーションを重視して、仲間でやれるというところを重視した結果だと思います」

受講生を4つの班に分けて、10数人のメンバーを固定させているのです。

1人では、こなしづらい運動メニューも、少人数で顔なじみの仲間と一緒なら、楽しく乗り越えられるといいます。

健康教室の受講生
「ひとりで数字を見ながらしていると、余計に長く感じるので。仲間と話をしながらこいでいた方が、疲れも忘れてできますね」

また、人数を10数人に絞ることで、指導の目も、行き届きやすくなります。

■体重は平均3キロ減少、血液の状態も改善

実際に運動の効果も出ています。
受講生の健康状態や体力測定の結果です。

教室に入る前と比べて、受講生の体重は平均でおよそ3キロ減りました。

おなか回りもスリムになっています。

血液の状態も、改善されました。

■期間は1年間、「留年したい」という声も

高い効果が出ている、この教室。
しかし、受講期間は1年間に限定されています。

受講生からは、「期間を延ばしてほしい」といった声が寄せられますが、町としては、できるだけ多くの人に参加してもらうためにも、一度受講を終えた人を再び受け入れるのは難しいとしています。

笠原主査
「皆さん最後の方になりますと、『辞めたくない』、『もう少し続けたい』、『留年したい』という声をいただくのですが、卒業してからは地域に戻って、健康づくりの輪を広げるために活動していただければと思っております」

■元受講生たちはOB会を結成し運動を継続

これからも、仲間とともに体を動かしたい。
元の受講生たちによって、OB会が結成されました。

この日は、月に1度のウォーキング。
かつて受講生の時に着ていた青いシャツ姿で、町内の公園を散策しました。

OB会会長の中林保さん。7年前の受講生です。
その後も、OB会などを通して運動を続けた結果、会社勤めだったころ高かった血圧が、改善したといいます。

「8年前、60の時から比べると、だいぶん改善していると思うんですよ。会社の時は『ちょっと血圧を下げなさい』と言われていたのですけど、今は全く気にしていません。ほとんど医者に行きません」

■OB会の活動は趣味の世界にまで広がる

OB会の活動は、趣味の世界にまで広がっています。
こちらの女性たちも、元受講生です。

教室に参加していた時期は違いますが、会話をしながら手芸を楽しみます。

元受講生
「いい仲間に巡り会えたので、楽しみながら、おしゃべりしながら」

元受講生
「ついおしゃべりが出るような仲間ですので、本当に助かっています。ありがたいと思っています」

同じ活動を続けてきた仲間と時間を過ごすことが、もはや生活の一部となっているのです。

■町民総ぐるみで“健康づくり日本一の町”に

笠原主査
「健康づくりを中心として、地域の輪が広がっていくということは、今後とも非常に大事なことだと。町民総ぐるみの健康づくりを実現し、“健康づくり日本一の町”をめざしていきたいと考えています」

町内に広がる健康づくりの輪。
日本一の健康長寿の町をめざす箕輪町の取り組みが成果を上げています。

■受講した人の医療費、年間約15万円の削減

(打越裕樹アナウンサー)
健康というのをひとつの目標に、いろんな生きがいづくりに貢献していると感じましたね。

ご紹介した受講生の皆さんですが、週1回の運動のほかにも、月1回開かれる健康や栄養に関する講座を受講して、塩分を控えたり野菜を多く摂ったりする食事を心がけているそうです。

(鈴木美花キャスター)
厚生労働省のまとめで、昨年度の国民の医療費は、初めて40兆円を超え、過去最高を更新しています。
国民1人あたりの医療費は、75歳未満では22万円、75歳以上では94万8000円と、高い水準になっています。

こうしたなか、箕輪町では健康教室で受講した人は、受けていない人と比べて、年間15万円ほど医療費が削減されているということです。

箕輪町は、健康づくりの優れた取り組みを行っている自治体として表彰されるなど、注目を集めています。

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