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熊本地震の教訓 地震から歴史的な町並みを守る

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防災減災
地震・津波
首都圏ネットワーク
栃木
2016年7月5日

ことし4月の熊本地震では、熊本城や阿蘇神社などが大きな被害を受けました。
この姿に衝撃を受けたのが、栃木県を中心に歴史的な建物の保存活動を行っている人たちです。
現地に視察に行くと、思わぬ教訓が見えてきました。

■東日本大震災をきっかけに文化財を守る活動を

江戸時代に建てられた住宅や蔵が数多く残されている、栃木市の中心部。
風情のある景観が、観光客の人気を集めています。

この町並みを地震から守ろうとしている人たちがいます。
地元の小山工業高等専門学校で建築学を教えている、准教授の横内基さんです。
東日本大震災をきっかけに地元の大工などとグループを作り、文化財を守る活動に取り組んできました。

横内さんは「修理は、大工さん職人さんの方が経験が相当豊富なので、一緒に研究してデータを示してあげながら、地域の人に安心だけでなく、安全もしっかり担保してあげようとタッグ組んでやってます」と、活動のねらいを話してくれました。

■伝統的な工法に現代の技術を組み合わせる

使うのは、伝統的な工法に現代の技術を組み合わせた方法です。

例えば、瓦の載せ方。
大工の棟りょう、山本兵一さんは「今は瓦の一つ一つに穴が空いています。穴にくぎを打って1本1本留めていますから、仮に地震が来ても瓦は落ちない」と説明します。

こちらは壁と柱を固定する、長さ30センチほどのくぎ。
先の部分に溝を彫ることで、揺れても抜けにくくしました。

■熊本地震における文化財の被害に大きな危機感

そんな横内さんたちに大きな危機感を抱かせたのが、ことし4月の熊本地震です。
文化財にも、各地で壊滅的な被害が出ました。

横内さん
「実際目の当たりにすると、これからの修理が相当大変だなと改めて感じます」

被災地を視察した横内さん。
熊本城近くの歴史的な建物が数多く建ち並ぶ地区の被害を調べました。

まず驚いたのは、被害を受けた建物の柱やはりに、虫に食われたものや水周りで腐ったものが多くあることでした。

さらに、この壁はしっくいが剥がれ、雨ざらしになった箇所から崩れていました。

技術面での工夫以前に、日頃の維持管理が不十分なために、大きな被害につながったケースが多いことが分かったのです。

横内さんは「築年数がだいぶ経っている歴史的な建物については、木材も傷んでいるところもあるので、やはり日頃のメンテナンスが大事だと思う」と訴えます。

無残に崩れた町並みを前にした横内さん。
このままでは地元、栃木の町並みも守れないのではないかと危機感を強めました。

■大地震の被害から貴重な町並みを守りたい

熊本から戻った横内さんは、さっそく栃木市中心部の蔵の所有者などに集まってもらい、こう訴えました。

横内さん
「熊本地震の被害状況を見まして、維持修繕が十分でなかった建物の被害というのが非常に多くあります。残すべき伝統や文化を、誰が守るか。地域の方々もそうですし、それぞれの立場に応じて、そこに残すべき伝統や文化があるなら、みんなでそれをしっかり守っていく」

首都圏でいつ起きてもおかしくない大地震から、貴重な町並みを守りたい。
熊本地震をきっかけに、日頃の地道な取り組みの必要性が見直されています。

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