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気象予報士を活用 自治体の防災力向上へ ~茨城 龍ヶ崎~

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防災減災
大雨・土砂災害
おはよう日本 関東甲信越
茨城
2016年6月14日

2015年9月の関東・東北豪雨や、2014年の広島市の土砂災害など、近年、局地的な大雨による災害が増えています。こうした中、気象庁は気象情報を正しく活用して防災にいかしてもらおうと、今月(6月)から全国の6つの自治体に気象予報士を派遣する事業を始めました。その中のひとつ、茨城県龍ケ崎市を取材しました。

■川の氾濫を想定した防災訓練に気象予報士が参加

『避難判断水位 レベル3に到達したそうです』

今月(6月)、茨城県龍ケ崎市が行った川の氾濫を想定した防災訓練。
今回初めて、災害対策本部のメンバーに、気象予報士が参加しました。

龍ケ崎市に派遣された酒井重典さんは、日本気象予報士会の会長も務めたベテランです。

酒井さん
「気象の方から的確に『今こういう状況です』と。それなら『避難勧告を出さなければならない』と市が理解できるように伝えたい」

■関東・東北豪雨を教訓、新たな防災対策の指針を作成

この事業の背景にあるのは、近年多発している、豪雨による災害です。
2015年9月の関東・東北豪雨では、茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊し、大きな被害をもたらしました。

龍ケ崎市もたびたび、市内を流れる小貝川の水害に悩まされています。

そこで、関東・東北豪雨を教訓に、市は新たな防災対策の指針を作成しました。
川の水位の変化に応じて、市や住民などがとるべき行動を時系列でまとめたのです。

「指針は1つの基準であるので、当然、上流の雨の状況に応じて、このタイムライン(指針)は時系列が変わる可能性はある」

龍ケ崎市危機管理室の危機管理監、出水田正志さんは、近年の豪雨は、予測が難しいケースが多いため、住民にいつ避難を呼びかけるか、判断が難しいといいます。

出水田さん
「気象レーダーを見ながら、雨雲がどう動いていくのか、分からないこともある」

■防災担当以外の職員に情報収集のアドバイスを

そのような中、行われた今回の訓練では、雨量が、関東・東北豪雨に匹敵する500ミリを超えたという想定です。
各地の雨量や川の水位などの情報が、職員の元に次々と寄せられます。

『アメダス』などのほかにも、5分ごとに予報される『降水ナウキャスト』など、多くの情報を処理しなければいけません。

人手がたりないため、情報収集を行うのは “防災担当以外” の職員がほとんどです。
税務担当の職員は、気象に関する専門的な知識がなく、情報をどう読み解けばいいのか、とまどっていました。

その様子を見た酒井さんが、アドバイスに駆けつけます。

酒井さん
「例えば赤いマークは、1時間に50ミリ、あるいは30ミリ以上の雨が降るとういうこと。こういった色が出てきた場合は注意。川の流域で降った雨が、水位の上昇に結びつく」

税務担当職員は「自分で分からない情報を、詳しく見てもらって、それに基づいて状況を判断してもらう。そういった点は頼もしい」といいます。

■気象予報士の助言を受けて、市長が最終的に判断

そして、川の水位が避難勧告の発令を検討するレベルに達したと情報が入りました。

しかし、その後の雨の降り方次第で水位は変わるため、市は避難勧告を出すかどうか難しい判断を求められます。


そこで酒井さんは、今後の雨の見通しを分析し、川の水位がどうなるのか、助言しました。

酒井さん
「1時間に30ミリ、50ミリの雨が続いている。先ほどからの水位の状況が、今後も続くと予想される」

酒井さんの助言を受けて、中山一生市長は、最終的な判断を下しました。

中山一生市長(龍ケ崎市)
『北文間地区、および大宮地区へ避難勧告を発令する』

訓練で、『職員の “情報を分析する能力” に課題がある』と分かりました。
市は今後、酒井さんに常駐してもらい、緊急時の対応などにあたってもらうことにしています。
気象予報士の能力を自治体の防災力向上にどう生かしていくのか、模索が続いています。

酒井さんの任期は4か月の予定です。龍ケ崎市では今後、酒井さんに、防災担当以外の職員を対象にした研修会も開いてもらい、防災への備えを強化したいということです。

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