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どうなる! コメ王国の未来 外食需要に商機見いだせ

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まちの未来
つくる売る食べる
新潟ニュース610
新潟
2015年10月29日

今回は、外食産業や弁当・おにぎりなど中食で使われる業務用米についてです。

新潟県内でもっとも生産しているコメはコシヒカリですが、そうしたブランド米だけに頼らず、業務用米を組み合わせるなど、独自のスタイルでコメ作りを大規模化し、活路を見いだそうとしている農家を取材しました。

■新たなビジネスチャンスを作る稲刈り体験イベント

10月上旬。上越市で、稲刈りを体験するイベントが開かれました。

参加者は一見、普通の家族連れに見えますが…。

主催した農家
「あそこに座っているのが、お味噌屋さん。オレンジ色の服を着ているのも卸さん。奥の方が実需者(飲食チェーン)の方ですね」。

大手飲食チェーンや老舗の味噌屋など、業務用にコメをあつかう人たちです。

稲刈りをしたのは、“みずほの輝き”という品種。冷めてもおいしい特徴から、弁当などによく使われています。
参加者に食べてもらうことで、新たなビジネスチャンスを作ろうと農家が企画しました。

卸業者の方
「結構、オールマイティにいけるんじゃないですかね。粒感もありますし、粘りも適度にあるので、加工もできると思いますし、そのまま白飯で食べても十分いけると思います」。

■100ヘクタールの農地で、11品種のコメを栽培

イベントを企画したのは、丸田洋さん41歳。
今、業務用米の生産で注目を集めている農家です。

丸田さん
「これは“笑みの絆”。寿司米用に開発された。
 この田んぼと隣の田んぼですね、“ゆきん子舞”です」。

色のついているのが丸田さんの手がけている田んぼです。業務用に使われている品種を中心に11品種を栽培しています。

広さはおよそ100ヘクタール。平均的なコメ農家の、ほぼ100倍にあたります。
近くの農家から田んぼを次々と借りうけ、規模拡大を続けています。

丸田さん
「(田んぼは)700枚以上」。

■牛丼チェーンからの商談で業務用米を手がけるように

丸田さんがコメ作りを始めたのは10年前。大学卒業後、エンジニアや雪山のガイドなどの職を経験したあと、この世界に飛びこみました。

当初はコシヒカリだけを作っていましたが、7年ほど前、ある商談をきっかけに業務用米も手がけるようになりました。

丸田さん
「『とりあえず作ってみない? 全部買うから』と言われてですね。
 初めは100俵だけにしようと思ったんですね。
 そうしたら『君もコメを長くやっているから分かるでしょ』って。
 そんな長くやってないんですけど。
 『出荷単位って分かるでしょ! 車(1台分)でしょ! 車!』って言われて。
 2町歩(200俵分)をいきなり」。

この商談を持ち込んだのがこちら、大手牛丼チェーンです。

店員「つゆだくで!」

使っている米は“みつひかり”という品種。

ツユをかけても米がベタつかない、“ツユ通り”の良さが特徴です。
牛丼チェーンでは、みつひかりを大量に確保しようと、丸田さんに声をかけたのです。

■取引価格がコシヒカリの3分の2でも利益が出る秘密

しかし、提示されたみつひかりの取引価格は、コシヒカリの3分の2。それでも、丸田さんには勝算がありました。

丸田さん
「着粒数は倍ぐらいあるんじゃないですか。
 農家の人がこの映像見たら、『穂、長っ!』って言うと思いますよ」。

実はみつひかりは、穂に実る米粒の数がコシヒカリの1.5倍。そのため、価格が低くても利益を出せると考えたのです。

さらに、みつひかりの収穫時期がコシヒカリと重ならないことも魅力でした。

1台のコンバインを使って、2つの品種を順番に効率良く、刈りとることができるのです。

みつひかりの成功をきっかけに、丸田さんは、コシヒカリと収穫時期が重ならない品種を次々と採用。
現在、11品種を2か月半かけてほぼ毎日収穫しています。

■売り上げは10倍、若者を雇用し社員は9人に増加

コストを抑えながら大規模化に成功した丸田さん。売り上げは10年前の10倍になっています。

丸田さんは今、若者たちを正社員として相次いで雇用。社員の数は9人にまで増えました。

社員
「今年初めてなので、良く出来栄えをチェックすると」。

丸田さん
「コメ出来たら見せてね」。

ゆくゆくは新潟のコメ作りを成長産業に発展させたいと考えています。

丸田さん
「中食、外食(の割合)が多くなっているので、そういった面では、そこの市場は今後も大きくなっていくのかなという気はしますね。僕らがやっている新しいビジネスモデルをちゃんと作りたいと思っているので」。

■コメ作りの大規模化だけでなく、若い世代の参加が必要

丸田さんは、コメ作りの大規模化には効率化が欠かせないとして、コメの品種選びと合わせて、稲刈りに合わせた田植えのスケジュールもコンピュータで管理しているということです。
また、成長産業にしていくためにも、コメ作りの大規模化だけでなく、若い世代の人たちが参加することが必要だとして、今後も積極的に若い人たちの雇用を進めたいとしています。

ときたんとどーもくん新潟放送局ホームページ別ウィンドウで開く

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