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“離岸流”“戻り流れ”海の事故 注意点は

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防災減災
水・山の事故
新潟ニュース610
新潟
2015年6月11日

海での事故は、毎年、あとを絶たないのが現状です。
最近では、海岸で、波打ち際にいても思わぬ波に流され、亡くなるケースも出ています。注意するポイントを取材しました。

■去年7・8月、9人が離岸流に流され1人が死亡

夏のレジャーシーズンになると、あとを絶たない海の事故。
第9管区海上保安本部によりますと、新潟県内では、去年7月から8月末までの2か月間で、海で溺れた人は25人。
このうち7人が、死亡または行方不明になっています。

これは、前の年と比べておよそ3倍となりました。
理由の1つに考えられているのが「離岸流」です。
去年は溺れた人のおよそ3分の1に当たる9人が離岸流で流され、1人が死亡しました。

■穏やかな波でも離岸流が発生することが判明

この離岸流の調査が新潟県上越市の海岸で行われました。

調査は、着色剤を海に流して離岸流が発生している場所やその速さなどを調べるもので、専門家の協力のもと海上保安本部が実施しました。

離岸流は、浜から沖に向かう強い流れのことです。
海の中の地形の影響で波が1か所に集まります。
そこから沖へと戻る時に、強い流れとなって発生します。

1度巻き込まれると最大で100メートル沖合まで流されることもあります。

きょうの調査では離岸流は1分間で15メートルから20メートルの沖合まで流されることが分かり、穏やかな波でも離岸流が発生することが確認されました。

■離岸流が発生しやすい場所を見分ける方法は?

調査に参加した長岡技術科学大学の犬飼直之助教です。
離岸流の危険性をつぎのように指摘します。

「新潟県内どこでも離岸流発生すると考えていただければ。
波の高さが30センチ〜40センチくらいになってくると人を流すような流速になる。
泳げない方は当然だが、泳ぎが得意な方でも注意をしてほしい」。

離岸流自体は、ほかの波と見分けがつきません。
ただ、波が1か所に集まるという特徴から、離岸流が発生しやすい場所を見分ける方法は、あると言います。

「海藻とかほかに小石が集まっているとか、こういう漂着物が集まっている場所の沖側・海側では、離岸流が発生している場合が多いので、そういうところでは注意が必要」。

■離岸流の3倍の引き波「戻り流れ」に注意

さらに、もう1つ。
最近では、離岸流の3倍もの強い力のある引き波の存在も分かってきました。
「戻り流れ」と呼ばれる現象です。

去年5月、新潟県上越市の海岸で遊んでいた子どもを含む5人が死亡した事故。
原因として「戻り流れ」が指摘されています。

これは事故現場の海岸を上空から撮影した映像です。

波と波が重なった所にできる白い筋状の流れ。
これが「戻り流れ」です。

波と波の間に人がいた場合。
波に巻き込まれる形で足元をすくわれ、強い力で、海の中に引き込まれるのです。

戻り流れは、離岸流と違い、水深が急に深くなっている海岸で起きると考えられています。
こうした海岸では、波が(海中の)急な斜面にぶつかることで、高い波が打ち寄せます。
このため、引き波の強さも、強くなるのです。
一度流されると、水深が急に深くなっているため、溺れる危険性が高いと言います。

■波打ち際や砂浜にいる人が巻き込まれる

専門家は、「離岸流」は、海の中で泳いでいる人が巻き込まれるのに対し、「戻り流れ」は、波打ち際や砂浜にいる人が巻き込まれる現象として注意が必要だと指摘しています。

「安全に人が泳げるところを海水浴場に指定していることが多く、こういう(戻り流れが発生する)海岸では海水浴場に指定されていることは少ないかと思います。
ただ、逆に海水浴客はいないけど、砂浜の上で遊ぶという人たちが多いと考えています。
こういう戻り流れが発生するような海岸では、波が急に目の前で砕けていますので、波の運動がすごい動きをしているところで巻き込まれてしまうと、溺れてしまうことがあります」。

■離岸流から抜け出すには「海岸と平行に泳ぐ」

飯島アナウンサー
「ここからは上越報道室で取材に当たっている野依記者とお伝えします。
野依さん、まず、離岸流についてですが、もし巻き込まれてしまった場合、抜け出す方法はあるのでしょうか」。

野依記者
「離岸流から抜け出す方法はあります。こちらをご覧ください」。

「離岸流に巻き込まれた場合、流れに逆らって海岸を目指すのは、体力を消耗して、危険です。そのため、海岸と平行に泳ぐと、離岸流から抜け出すことができるということです。まず流れから抜け出してから、海岸に向かって泳いでほしいと思います」。

■「戻り流れ」に巻き込まれないために

飯島アナウンサー
「なるほど。一方、『戻り流れ』、あまり聞き慣れない現象のように思えるんですが、これは、県内各地で起こっている現象なんでしょうか」。

野依記者
「この戻り流れは、現在、県や専門家などで県内のどこの海岸で起きやすいのか、調査しています。
これらの海岸は、事故のあった上越市の海岸のように遊泳禁止となっている場所がほとんどで、釣りの人気スポットとして知られている場所もあるということです。

このため、県や専門家らは、
▼遊泳禁止の場所は、海の中は危険な状態だという認識を持つこと
そして、
▼波が打ち上げているような濡れている場所は、「戻り流れ」の危険性があるため、近づかないことが大切だと指摘しています。

こうしたことに、十分注意を払って、事故なく、海のレジャーを楽しんで欲しいと思います」。

ときたんとどーもくん新潟放送局ホームページ別ウィンドウで開く

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