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2020パラリンピックへの道 視覚障害ランナーの伴走者は

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2015年5月19日

■視覚障害ランナーの伴走者育成が課題

パラリンピックの視覚に障害がある選手のフルマラソン競技では、選手の多くが伴走してくれる人を必要としています。
しかし、日本盲人マラソン協会によりますと、視覚障害ランナーは全国に1000人以上いる一方で、伴走者として常時活動しているのは、その3分の1程度とみられていて、数が足りないのが現状です。
5年後のパラリンピックに向け、選手層の底上げを図るためにも、伴走する人の育成が課題となっています。

茨城県で開かれたマラソン大会です。
視覚障害者のランナー、およそ60人が出場しました。

伴走者はすべて、ボランティア。
多くのランナーは、自分で伴走者を探して大会に臨みます。

参加した視覚障害者のランナーは「ありがたいですね。僕らは伴走者がいないと走れないので」と話しています。
中には当日、大会事務局の手配で伴走者を紹介してもらう人もいます。

別の視覚障害者のランナーは、大会が始まる直前に、伴走者に「ある程度ペースを作ってもらうと助かるんですけど」と伝えていました。

■伴走者の増加に向けて、毎月講習会を開催

伴走者の数を増やそうと、都内の公園では、日本盲人マラソン協会が毎月講習会を開いています。

参加者は、マラソン大会で視覚障害者ランナーを見て、興味をもった人たちなどです。

まず、目隠しをして歩いてみることから始めます。

初めての参加者は「視界が無いってことが、こわいんだなっていうのを改めて知りました」と感想を述べています。

伴走してみると、1人で走るときとは勝手が違うことばかり。
歩行者をよけることも簡単ではありません。

講師は「いつもと違うのは、2人いるということ。だから2人分の幅、高さ、頭上の位置も、ケアしておかなければいけない」と、注意すべき点を説明します。

腕の振りを合わせたり、周りの状況を伝えたり。
どのように伴走してくれると、安心できるのか。
視覚障害者のランナーも「右とか左とか言っていただければ」と話していました。

参加者からは「前に不規則に人が現れたりするので、いろんな情報を入れないといけないので、後手後手になってしまった」と、その難しさを語っていました。

この日の参加は12人。
この1年で延べ100人余りが参加しましたが、まだ足りないと感じています。

講師を務めた日本盲人マラソン協会の原田清生常務理事は「全国各地にいろんな伴走教室がありますが、そんなに多くはない。1人のランナーに対して10人とか20人とか、気楽に伴走を頼める方が常にいる状況が、やっぱり望ましいのですが」と苦しい現状を話しています。

村上啓二さんは、講習会で練習を重ね、初めてフルマラソンの伴走に挑戦しました。

愛媛県から参加したランナー、松本康治さんの伴走を務めます。

村上さんはレースを前に「安全第一なので、安全確保ができるアドバイスがしたい」と、抱負を話していました。

レースがスタートします。
つまづきそうな凹凸や、落ちている危険なものはないか。気が抜けません。
伴走者の村上さんは「路面ボコボコしています。気をつけてください」と、松本さんに声をかけます。

安全面の注意を伝えるだけではありません。
村上さんは「レストランや車のディーラーとか、そういう所を駆け抜けています」と、周りの景色をさりげなく伝えて、緊張をほぐします。

ランナーの松本さんが苦しくなって歩き出すと、励ましのことばも忘れません。
松本さんはレースのあと、「村上さんがいろいろとアドバイスくださって『大丈夫だから』って勇気づけてくれました」と、感謝の気持ちを表していました。

5時間余りかかった2人のレース。
走りながら2人で決めたポーズで、ゴールしました。

ランナーの松本さんは「まだまだ走りたいと思っている視覚障害者は、地方を中心にたくさんいます。視覚障害者の人もどんどん参加できるように、伴走してほしい」と話していました。

伴走者の村上さんは、「実際伴走すると本当に楽しい。一緒にやりたい人はいっぱいいると思うので、そういう人がどんどん参加できる形になって、いろんな人がいろんな選手をサポートできるようになればいいなと思います」と話していました。

■まずは気軽に講習会への参加を

首都圏放送センターの金城記者です。

フルマラソンの42.195キロですと、伴走する人にとっても大変な距離ですが、大会によっては伴走する人が複数いて、交代で伴走することもあるということです。
また、視覚障害者のなかには、短い距離をジョギングしたいというランナーもたくさんいるので、日本盲人マラソン協会は、まずは気軽に講習会に参加してほしいと呼びかけていました。

講習会に参加しても、その後やめてしまう人も多いそうです。いかに継続して活動してもらうかが課題だということで、協会はさらにPRを行い、伴走する人を増やしたいとしています。

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