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“おひとりさま” にどう備える ~中澤まゆみさん~

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シニア
くらしを支える
おはよう日本 関東甲信越
2015年3月31日

シリーズで【ひとりの老後に安心を】と題して、増え続ける高齢者の一人暮らしについてお伝えしています。
今回は、インタビューです。ノンフィクションライターの中澤まゆみさん。長年、介護や福祉の現場を取材した経験をもとに、一人で暮らすお年寄り、いわば『おひとりさま』についての著作を数多く発表しています。老後を一人で迎えるとき、どんなことが必要なのか、話を聞きました。

■誰もが「一人の老後」を覚悟する必要

『おひとりさま』をライフワークとする中澤まゆみさんは、取材の傍ら、友人の介護を経験。自らも65歳の独身です。
これからは、誰もが『一人の老後』を覚悟しなければならないと考えています。

「まず、私が “おひとりさま” 。私が介護してきた人も、 10年間 “おひとりさま” 。これから、ひとり暮らしがどんどん増えてくる。(将来)誰しもが “おひとりさま” になる。 “おひとりさま” にならない人はいない。そういう意味では、自分がひとりであることを頭の片隅に置きながら、いま家族がある方も、自分の老後を考えていった方が良い」

『病気になったらどうするのか。どこでみとってもらえるのか』

中澤さんは、ひとりで生きるには、 “先を見通して医療や介護の知識を身につける『自分力』が不可欠だ” と実感しています。

「自分の体のことは自分が一番よく知っている。例えばお医者さんがああだこうだ言っても、それはちょっと違うなと思ったら『先生それは私が言っていることと違うと思います』と言える。世の中にたくさん情報があふれていますけど、情報の選択も必要になってくる。そうしておくと、医療 介護がきた時に、あたふたするんじゃなく、ちょっと相談に行ってみようとか、最初の一歩が踏み出せると思う」

■認知症と診断された友人の支援がきっかけ

中澤さんが、『おひとりさま』に興味を持ったきっかけは、認知症と診断されたある友人でした。8年間にわたって、自宅での一人暮らしを支援してきたのです。
この友人のために、中澤さんは何人もの知人や近所の住民に、食事の準備を手伝ったり、見守りのために自宅を訪ねたりしてくれるよう頼み込みました。

助けてくれる人のネットワーク作り。言わば『人持ち力』がカギとなると、考えるようになったといいます。

「認知症になる前に、『助けて』という人を(友人が)自分で作っていれば、私はもっと(介護が)楽だったかも知れない。認知症になる前に『助けて』と言える人をどのくらい作っていけるかが “人持ち力” になってくる」

■地域のネットワークを育てる場作り

こうした『人のネットワーク』を意識的に地域で育てていきたい。中澤さんは、そのための取り組みを始めています。
2014年、地元世田谷区に、お年寄りと地域の住民が互いに介護や福祉について語る場を作りました。

「昔は、医者って最期に脈を取るだけの役で、その時期を支えるのは医者じゃなくて周りの人たちがいたじゃないですか。今はそれがない」
介護の専門家のアドバイスも受けられます。

『おひとりさま』を支えることのできる『地域力』を育てようというのです。
「自分が元気なときには、元気じゃない人を支えて、自分が元気じゃなくなったら、元気な人に支えてもらうというつながりができていけばいい。地域に最期までいたいという思いがあるなら、地域の力がとても大切になってくる」と中澤さん。

増え続ける『ひとりの老後』。いま中澤さんは、ひとりひとりがやがて迎える “そのとき” に、早いうちから向き合わなければならないと考えています。
「福祉はこういうふうになっていってほしいとか、介護もこういうふうになってほしい、といったことを自治体に提言しながら、一緒に考えていく形ができればいい」と話していました。

みなさんが語り合っていた集まりは、毎月最終金曜日に開かれ、区の外からも参加することができるということです。

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