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かんたんごはんお悩み解決スペシャル 暑さに負けない!“簡単冷製スープレシピ”

  • 2023年5月24日

「ひるまえほっと」では「かんたんごはん 料理のお悩み大募集」と題して、視聴者のみなさんから日々の料理のお悩みを募集しています(投稿はこちらから)。
その中から、今回は“冷製スープ”についてのお悩みを解決します!

<教えていただいた先生>

料理研究家 島本美由紀さん
身近な食材で簡単に作れるレシピが人気を集め、80冊以上の料理本を出版!
さらに食品ロスの削減を目指し、食品保存の方法を提案する活動も行っています。

今回のお悩みはこちらです。

朝の短時間でも作れる、冷製スープのレシピが知りたい!

埼玉県の「あっつん」さんからいただきました。

「野球を頑張る息子へ、練習時のお弁当用に飲むスープを持たせたい!暑くて食欲がない時でも飲みやすいように冷たいスープで、栄養もしっかりととれるレシピが知りたい」

というお悩みです。

島本さん

夏場は気温が上昇していくので、キッチンに立つこと自体、ちょっと億劫ですよね。冷製スープであれば、野菜をたっぷり使って、さらに火も使わず、栄養豊富なスープが手軽に作れちゃいます!

今回は島本さんに、「火を使わずに、簡単に作れる冷製スープレシピ」を、3品教えて頂きました!

教えて頂いた3品は、こちら。

(写真左から)
「アボカドとポン酢の豆乳冷製スープ」
「冷や汁風スープ」
「ガスパチョ風冷製スープ」

★冷たいスープにおすすめの食材【アボカド】

 

アボカドは火を通さなくても調理ができますし、冷えることでより食感も良くなるので、冷たいスープにはおすすめの食材です!

食品保存の方法を提案する活動も行っている島本さん。新鮮な野菜や果物を、おいしく保存するコツを教えていただきました!

アボカドをよりおいしく保存するコツは?

 

アボカドは種を残し、切れ目にレモン汁をかけてぴったりとラップをかぶせて密閉させることで、切り口の酸化を防ぎ、美しい色をキープしてくれますよ!

変色を防ぐためにレモン汁をかけ、種を残してラップで包むことで、酸素にふれる部分が少なくなり、より新鮮に保存できるのだそうです。

トマトをよりおいしく保存するコツは?

 

トマトを冷蔵庫に保存する時は、“ヘタを下にして置く”ことがポイントです!トマトは、おしりの部分よりも、ヘタのある方が肉厚でかたく、つぶれにくいので、必ず
ヘタの部分を下にして置きましょう。こうすることでいたみにくく、長持ちします。

 

冷蔵庫に入れる場合は、一個ずつラップで包んでください。こうすることで、冷蔵庫内の寒さと乾燥から守ってくれます。

暑い夏の時期、スープポットに入れて持っていくときのコツも教えて頂きました!

 

冷たいスープを持っていくコツは、入れる前に容器に氷と水を入れてふたをし、冷蔵庫で一晩冷やしておくと保冷効果が高まります。

★スープポットの効果をより高めるためには、スープを入れる前に冷蔵庫で冷やしておくのがコツ。冷やすときに使った氷と水は、捨ててからスープを入れて使います。

 

また、これからの時期、暑くなると食中毒も気になるので、容器をしっかりと洗ってからスープを入れてください。

アボカドとポン酢の豆乳冷製スープ

★ポン酢を使うことで口当たりがよくなり、食欲がない時もおすすめな冷製スープです!

<材料>(2人分)
・アボカド … 1個
・コーン … 大さじ2(30g)
・ミニトマト … 4個
・サラダチキン … 1/2枚(50g)
・氷 … 適量
・オリーブ油 … 小さじ2
・無調整豆乳 … 300ml
・ポン酢しょうゆ … 大さじ2
・黒こしょう … 少々

<つくり方>
1.アボカドは片手で持ち、縦半分に種まで包丁を入れ、ぐるりと1周切り込みを入れる。向きを90度回転させ、同様に1周切り込みを入れる。両手で持ち、軽く実をねじりながら4つに分けて皮をむく。1.5cm角に切る。
アボカドは2つに分ける方法が一般的ですが、4つに分けると種がとりやすく、皮も簡単にむける。
アボカドを半分残す場合は種を残し、切れ目にレモン汁をかけてぴったりとラップをかけると変色を防げる。

2.ミニトマトは横半分に切る。サラダチキンは手で食べやすい大きさにほぐす。
市販のサラダチキンを使えば、鶏肉をゆでる手間が省けるので時短調理に。

3.器に氷を入れ、サラダチキン、(1)のアボカド、(2)のミニトマト、コーンを入れる。
サラダチキンを加えることで、スープにうまみも加わる。

4.計量カップに冷やした無調整豆乳を入れ、ポン酢しょうゆを加えて4~5回軽く混ぜ、(3)の器に注ぐ。
時間がある場合は冷蔵庫で30分ほど冷やし、氷を入れずに作るとスープが薄まらずに仕上がる。

5.(4)にオリーブ油をまわしかけ、お好みで黒こしょうを振ったら出来上がり。

<POINT>
※黒こしょうの代わりにカレー粉やドライバジルなどを振ってもおいしいです!
※サラダチキンの代わりに、ハムやちくわを入れてもおいしいです。
※パンやおにぎりにもよく合います。

ガスパチョ風冷製スープ

★夏野菜が入った、栄養豊富な冷製スープです!トマトジュースを使って、お手軽に仕上げます。

<材料>(2人分)
・トマト … 1/2個
・きゅうり … 1/2本
・パプリカ(黄) … 1/4個
・セロリの茎 … 5cm(30g)
・オリーブ油 … 小さじ2
・トマトジュース(無塩) … 300ml
・冷水 … 大さじ2
・レモン汁 … 小さじ1
・塩 … ひとつまみ
・氷 … 適量

<つくり方>
1.パプリカ(黄)はヘタと種を取る。セロリは筋を取る。
セロリの筋は根元にむけて筋をそぐように少し切り目を入れ、筋を引っ張ると綺麗に取れる。筋が取りにくい場合はピーラーを使いましょう。

2.きゅうり、(1)のパプリカ、(1)のセロリ、トマトの大きさを揃えるようにして、7~8mm角のみじん切りにする。
野菜は大きさを揃えることで食感がよく仕上がる。
★セロリなど香りのある野菜を加えることで風味がよくなる。

3.ボウルに、冷やしたトマトジュース(無塩)、冷水、レモン汁、塩を入れてよく混ぜる。
レモン汁の酸味はお好みでOK。レモン汁がなければお酢で代用できる。

4.(2)の切った野菜を(3)に加えて混ぜる。
時間がある場合は冷蔵庫で30分ほど冷やすことで味が落ち着き、トマトジュースのうまみが野菜に染み込み、一体感がうまれてよりおいしくなる。

5.(4)を器に盛り、オリーブ油をまわしかけ、氷を添えたら出来上がり。

<POINT>
※夏野菜をたっぷり加えることで、色鮮やかに仕上がります!
※スープにおろしにんにくを加えると、より本格的な味わいになります。

冷や汁風スープ

★木綿豆腐やツナが入った、食べごたえのある冷製スープです!野菜のシャキシャキとした食感もおいしい一品です。

<材料>(2人分)
・ツナ(油漬け) … 1缶(80g)
・木綿豆腐 … 100g
・きゅうり … 1/2本
・ミニトマト … 4個
・大葉 … 3枚
・みょうが … 1/2本
・冷水 … 300ml
・氷 … 適量
・みそ … 小さじ4
・すりごま(白) … 小さじ2
・顆粒(かりゅう)だしのもと(和風) … 小さじ1

<つくり方>
1.豆腐は重ねたペーパータオルの上に5分ほど置いて水けを切る。
歯ごたえのある木綿豆腐を使うと、食べごたえが出るのでおすすめ。豆腐から水分が出ると全体の味が薄くなるので、しっかりと水切りをしましょう。

2.きゅうりはヘタを切り落とし、薄い輪切りにする。ミニトマトはヘタを取り縦4等分に切る。大葉は軸を切り落として横半分に切り、くるくると巻いて千切りにする。
大葉は巻いて厚みを出すことで切りやすくなる。

3.みょうがは薄い小口切りにする。
小口切りにすることで細かく仕上がるので、他の具材と絡みやすくなる。

4.ボウルに顆粒(かりゅう)だしのもと(和風)、白すりごま、みそ、冷水を少量ずつ加えながら混ぜ、みそがとけるまでよく混ぜ合わせる。

5.(4)にツナを汁ごと加え、(2)のミニトマトときゅうり、(1)の水けを切った豆腐を手でちぎりながら加えて、さっくりと軽く混ぜる。
焼き魚の代わりにツナ缶を使うことで食べごたえを感じられ、より手軽に作れる。
手でちぎりながら入れることで食べごたえがUPし、断面に味がしみ込みやすくなる。
時間がある場合は冷蔵庫で30分ほど冷やし、氷を入れずに作るとスープが薄まらずに仕上がる。

6.器に氷を入れ、(5)を注ぎ、(2)の大葉と(3)のみょうがを乗せたら出来上がり。

<POINT>
※お好みでおろししょうがを添えてもおいしいです!
※木綿豆腐の代わりに、絹ごし豆腐で作ってもおいしいです。

 

朝の忙しい時でも簡単に作れるメニューです。暑い夏にこそ、夏バテ防止としてこの冷たいスープを食べていただくと、この夏を乗り切れると思います!

 

【編集後記】
“冷たいスープ”というと、素材を生かしたシンプルなスープのイメージがありましたが、今回島本さんが教えてくださったレシピは、トマトやきゅうりなどの夏野菜がたっぷり!
シャキッとした食感がおいしく、食べごたえも抜群。ひんやりとのどごしよくいただけます。

火を使わずに具材を切ったりちぎったりして調味料と混ぜ合わせ、お好みの薬味などを添えれば出来るので、忙しい時にも嬉しいメニューです。

暑い日にさっぱりとおいしく栄養補給できる、夏にぴったりの冷製スープ!
ぜひお試しください。

リポーター 八木菜月

料理に関するお悩み大募集!
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