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知って開運!“おみくじ”のいろは 正しい引き方・よみ取り方

  • 2022年1月5日

神社に行く楽しみのひとつ「おみくじ」。吉や凶だけで一喜一憂していませんか?
実はおみくじには正しい引き方・よみ取り方がちゃんとあるんです!理解深めることで生きるヒントにも。
訪ねたのは「ときわ台天祖神社」と「東京大神宮」。成蹊大学文学部教授 平野多恵さんとともに巡ります。

板橋区にある「ときわ台天祖神社」です。
鎌倉時代の頃に創建されたといわれ、村の鎮守(ちんじゅ)として地域の人から篤く信仰されてきました。

そこで待ち合わせたのが、成蹊大学教授、平野多恵さんです。
おみくじに関する書籍の執筆や、自らおみくじの監修もするなどおみくじ研究の第一人者です。

おみくじの「いろは」

その1 “お願いは具体的に質問のかたちで”

平野さん
おみくじはもともと運試しじゃなくて、神様からのメッセージ、お告げをいただくということなので、神様に相談したいことがあったら、それについて具体的に祈ってからひく方がいいと思います。

“お願いは具体的に質問のかたちで”聞きましょう!!
例えば「私は幸せになれるでしょうか?」というような漠然とした質問より「●●さんに告白したいのですがうまくいきますか?」といったできるだけ具体的な質問にしましょう。
質問を絞り込むことで自分の思いも明確になりますし、それに答える神様のお告げもよみ解きやすくなります。
 

その2 “心を込めて精神を集中させて引く”

平野さん
おみくじ引いて吉凶のところだけ見て一喜一憂する人がすごく多いんですけど、これはあくまで目安のラベルなんですね。願い事、悩み事に関する答えは、和歌とか解説の文章にあるので、そこをじっくりよんでもらうのがいいんですね。


その3 “お告げの和歌に注目!”

平野さん
神様が和歌でお告げをするというのは、平安時代から行われていまして、それが江戸時代に流行して、そして明治時代からは、今のような形のおみくじというのが広まっていったんです。


その4 “和歌は3回声に出して詠む”

平野さん
和歌をじっくり詠んでいただいて、もしかしたらこれは、自分の今の状況のこんなところにあてはまっているんじゃないか、あるいはこれからこんなふうになっていくんじゃないかって詠んで予感するわけですよね、それがすごく大事です。


その5 “自分が見返せるように保管する”

平野さん
神様のお告げなので、私は(おみくじを木などに)結んでしまうのはちょっともったいないと思ってます。
私は、「おみくじ帖」というのを作って、おみくじをノートに貼っています。
尋ねたいこととか、運気アップのカギとか、おみくじを詠んで気づいたこと、感じたことをメモしています。心の記録になって後で見返したときにこんなことが書いてあったと気づくこともあるんですよね。
おすすめは保存していただいて、折に触れて見返していただくのがいいのかなと思っています。

ときわ台天祖神社の歌占(うたうら)

弓をつかった和歌のおみくじ「歌占」です。ときわ台天祖神社では、室町時代のやり方で和歌みくじを引くことができます。「歌占」とは弓に結びつけられた和歌の書かれた短冊を一首選んで占うもの。

呪歌(じゅか)という歌を声に出して詠みあげます。「おみくじが正しいものでありますように」という意味の歌です。次に、弓に結びつけられた短冊から目をつぶって1枚を選びます。このとき、何をお願いするのか、しっかりと思い浮かべるのをお忘れなく!!
選んだ神様からのお告げの和歌が書かれたおみくじを受け取ります。

お守りとともに和歌と、その解説がのっています。
このおみくじには吉凶や項目ごとの解説はなく、神さまのお告げを和歌でいただき、自分の指針にするのです。

東京大神宮 バラエティに富んだおみくじ

ほかにも最近では、いろいろな種類の和歌みくじがあります。
訪ねたのは東京のお伊勢さまで有名な「東京大神宮」!縁結びの神様で有名で、女性に人気。この日も多くの女性が訪れていました。

平野さん
心を込めて、祈って、そうするとその分、神様が返してくださるということなんですよね。神社やお寺っていうのは昔からの人たちの思いや願いがずっと積み重なっている場所なので、そこで自分が祈りを込めて神様のお言葉をいただくということは、すごく意味があることだと思うんですよね。

 

おみくじの引き方・よみとり方の「いろは」
1. “お願いは具体的に質問のかたちで”
2. “心を込めて精神を集中させて引く!”
3. “お告げの和歌に注目!”
4. “和歌は3回声に出して詠む”
5. “自分が見返せるように保管する”  

 

◆VTRゲスト

成蹊大学文学部教授 平野多恵さん

訪ねた場所
・板橋区 ときわ台天祖神社
・千代田区 東京大神宮(撮影 2021年12月24日)
※東京大神宮は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2022年1月16日まで一般参拝は中止しています。再開は17日からの予定です。今後の予定など詳しくは東京大神宮のHPをご覧ください。

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