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小林弘幸流“肺活トレーニング”自律神経を整えて体調UP!

  • 2021年11月22日

日々のマスク生活、ストレス、運動不足で、呼吸機能が衰えていませんか?
●口呼吸しがち
●猫背である
●坂道や階段で息切れする
●風邪が治りにくい
●ぐっすり眠れない
●冷え性・肌荒れに悩んでいる
自律神経の第一人者・小林弘幸先生流「肺活トレーニング」で、深い呼吸を身につけて体調UPしましょう!

なぜ「肺活トレーニング」が必要?

肺は、「胸郭」(=胸骨、肋骨、胸椎に囲まれたカゴ状の骨格)の中に、心臓と一緒に収まっています。そのまわりに、「呼吸筋」と呼ばれるたくさんの筋肉がついています。
「呼吸筋」によって「胸郭」が伸縮することで、肺も伸縮します。

「肺活トレーニング」=
1.適切な呼吸法
2.胸郭可動域ストレッチ
3.呼吸筋の筋力UP
⇒呼吸機能向上トレーニング

肺から取り込める酸素量を増やすことができるようになります。

実践!肺活トレーニング

●呼吸の基本「鼻から吸って、口から吐く!」「マスク着用でも鼻呼吸を!」

口呼吸は、冷たい空気がそのまま肺に入ってしまい、肺を痛める危険性があります。
口内が乾燥して唾液の量がへるので、細菌が繁殖しやすいほか、ウイルスや細菌をたっぷり含んだ空気を肺に直接送ってしまいます。
鼻呼吸は、鼻毛がフィルターの役割をしてくれ、細菌やウイルスをキャッチしてくれるのです。

●胸郭まわりの筋肉伸ばし

1.足を肩幅に開き、まっすぐに立つ。
2.両手を頭上に伸ばして、手首を交差させる。
3.鼻から息を吸いながら、腕を上に伸ばす。
4.口から息を吐きながら、体を右へ倒す。
5.鼻から息を吸いながら、体をまっすぐに戻す。
6.口から息を吐きながら、体を左へ倒す。

ポイント
・呼吸しながら筋肉をのばすと、胸郭全体のストレッチに!
・5回=1セット 毎日1~3セット行う。

●胸郭ねじり

1.足を肩幅に開き、まっすぐに立つ。
2.鼻から息を吸いながら、右手を前に左手を後ろに伸ばす。
3.口から息を吐きながら、歩くときに手を振るように、左手を前に、右手を後ろに伸ばす。

ポイント
・呼吸筋がほぐれる効果。
・10回=1セット 毎日1~3セット行う。

●肩甲骨まわりの筋肉のばし

1.足を肩幅に開き、まっすぐに立つ。
2.肘を曲げて、手のひらを前に向け、鼻から息を吸いながら、両腕を開く。
3.口から息を吐きながら、腕を前に戻し、手の甲が付くように前で合わせる。

ポイント
・肩甲骨まわりの筋肉をのばすと、胸郭の動きがスムーズに!
・10回=1セット 毎日1~3セット行う。

●風船でトレーニング

1.片手で風船を持って椅子に座る。
2.もう片方の手を下腹部にあて、鼻から息を吸って、おなかを膨らませる。
3.おなかをしぼませるイメージで風船に息を吹きこむ。

ポイント
・風船の代わりに、手を組んだ中に息を吹きこむ方法でもOK!
・呼吸筋の筋力UP!
・5回=1セット 毎日1~3セット行う。

小林弘幸先生から一言!
「肺活トレーニングは、いつ、どこでやってもOK。深く深呼吸できるようになったら自律神経が整い、心身共に健やかに過ごせます。たっぷりと体に酸素を取り入れられるようになりましょう!」

◆ゲスト

医師 小林弘幸さん
順天堂大学医学部教授/自律神経研究の第一人者
近著:『医者が考案した「長生きみそ汁」』『自律神経を整える長生き呼吸法』『最高の体調を引き出す超肺活』(アスコム)など

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