豊洲市場から旬の食材を紹介します。これからの産卵期に向けて栄養を蓄える「カキ」と、食物繊維や各種ビタミンが豊富な「さつまいも」です。
・北海道(釧路町・仙鳳趾(せんぽうし))産は、卵が入っていてクリーミーな味わい
・岩手県(大船渡)産は、磯の香りが強く、さわやかな味わい
・カキ(むき身)宮城県(気仙沼・階上(はしかみ))産
スーパーなどでも買い求めやすく調理しやすい。これからの時期、鍋やカキフライなど需要が高い。
■旬
産卵期に向けて栄養を蓄える。
例年と比べ入荷量は少ない(コロナ禍による需要減)が、身入りがいいカキが多い。
■おいしいカキの見極め方
<殻付き>
・下皿が深いもの
・重みがあるもの
→身入りがしっかりしている
<むき身>
・水っぽくなく、ぷっくりしているもの
■おすすめの食べ方
『殻ガキのおいしい食べ方』
~すだち・ポン酢しょうゆ・もみじおろしを添えて~
身が大きい場合は一口サイズにカット
『カキフライ』
~表面はカリッと!中はジューシーに~
ソースやタルタルソースで食べるのが山口さんのおすすめ!
■保存方法
冷蔵庫だと3日間くらいと短い
<冷凍方法>
1か月保存可能
●むき身
1.きれいに洗う
2.隙間をあけてバットに並べて冷凍庫へ
3.表面が凍ったら保存袋に移して冷凍
●殻付き
1.殻の表面の汚れを取りのぞく
2.そのまま保存袋に入れて冷凍
<解凍方法>
●むき身
塩水(3%)に約1時間つける
●殻付き
ラップで包み電子レンジ(600W)に2分半かける
→殻の取り外しが楽になる!
ポイント:調理するときは下側の殻ごと加熱することで、カキの旨味エキスが外に逃げにくく、おいしく食べられる!
■カキの紹介
豊洲水産市場 仲卸 山口達也さん
「これからが旬の時期。おいしいのでぜひ食べてください!」千葉県は関東では茨城県に次ぐ大産地
■旬
早いものは8月から収穫・出荷が始まり、食べごろは10月から
■入荷状況
今年は天候被害が少なくおいしいさつまいもが入荷している
■栄養
・糖質が高い(素早くエネルギー源に!)
・食物繊維・ビタミン類が豊富(美容・健康に効果的!)
■おいしいさつまいもの見極め方
・シワがなく、ハリがあり、色が均一
・形の違いは、味には影響ない
・表面に出る黒い蜜は、糖度が高い証拠
■保存方法
・寒さに弱いので冷蔵庫には入れない
・15℃前後の風通しがいいところで2週間
・1個ずつ新聞紙に包むのもおすすめ
・日の当たるところに置くと芽が映えてしまうので注意
■おすすめの食べ方
『さつまいもの天ぷら』
<材料>(2人分)
・さつまいも … 150g
・天ぷら粉(市販) … 50g
・水 … 80ml
<つくり方>
1.さつまいもは輪切りにして、水に浸した後、水けを取り除く。
2.天ぷら粉と水を合わせる。
3.(1)のさつまいもを(2)にくぐらせ、160℃の油で4分ほど揚げたらできあがり。
『さつまいもごはん』
<材料>(4人分)
・米 … 2合
・さつまいも … 200g
・水 … 350ml
・みりん … 大さじ2
・酒 … 大さじ2
・塩 … 小さじ1
・ごま塩 … 適量
<つくり方>
1.さつまいもは角切りにし、水にさらした後、水けを取り除く。
2.洗ったお米を炊飯器に入れ、水を加えて30分浸水させる。
3.(2)に、(1)のさつまいもと、みりん、酒、塩を加えて炊く。
4.お好みでごま塩をふったらできあがり。
■さつまいもの紹介
豊洲青果市場 卸 吉守隆美さん
「さつまいもは、“畑で調理されたスイーツ”。たくさん、おいしいさつまいもを食べてください!」