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お題:「春の虹・初虹」

  • 2021年3月12日

2021年3月12日の放送で紹介した作品
みなさんからお寄せいただいた作品を紹介しながら、気軽に俳句を楽しむ「ひるまえ俳句茶房」。
お題は「春の虹・初虹」です。どんな句が飛び出すんでしょうか?


【金賞】初虹や重くなりたる三歳児 (東京都 石川昇さん)

【銀賞】初虹にマスクから出る感嘆符 (埼玉県 君塚巖さん)

【銅賞】がたごとと一輌(いちりょう)電車春の虹 (神奈川県 佐藤俊一さん)


■小倉一郎さん選 お気に入りの30句

・ひさかたの大雨上がり春の虹 (中山智江さん)

・一筆の揮毫(きごう)鮮やか春の虹 (寺内伸彌さん)

・初虹や形見の時計鼓動あり (田口修さん)

・それぞれがスマホを向ける春の虹 (竹澤聡さん)

・そのはしを希望に繋げ春の虹 (竹内ひろみさん)

・初虹やあなたの昇っていく空に (庭野千草さん)

・肩車され初虹へ手を伸ばす (井上とも子さん)

・春の虹合格祈願絵馬結ぶ (松倉裕之さん)

・春の虹母呼ぶ前に消へにけり (岡まゆみさん)

・逆上がりグルリと回り春の虹 (平野美佐保さん)

・抱卵の納屋の鶏春の虹 (佐藤醇子さん)

・源氏山虹の架(かけ)橋切り通し (間山洋光さん)

・残雪の山を後(うしろ)に春の虹 (竹内貢さん)

・春の虹大なわとびでいざ勝負 (保坂康子さん)

・山峡に木霊(こだま)の余韻春の虹 (桑原真喜子さん)

・泣いた子の泪(なみだ)かわきて春の虹 (鈴木澄江さん)

・看護師に大声で告ぐ春の虹 (大澤君予さん)

・春の滝春の虹立て落ちにけり (鈴木千ひろさん)

・奥美濃のすぐには消えぬ春の虹 (近藤邦巳さん)(※邦は旧字体)

・名も知らぬ山ぎゆうと抱き春の虹 (小田龍聖さん)

・春の虹明日はいいことあるかしら (山根祐子さん)

・筑波嶺(つくばね)に架橋の如(ごと)し春の虹 (石井英之さん)

・初虹は車窓越しなる里帰り (高辻康治さん)

・春の虹簗(やな)より立ちし室見川 (池上明人さん)

・初虹のことに二重とあらばなほ (伊藤博康さん)

・折り鶴の羽ばたく気配春の虹 (杉山勝利さん)

・折りたたみ傘畳む間の春の虹 (なかちえさん)

・川向かう社に春の虹立てり (いまいやすのりさん)

・春の虹幸せ乗せて乳母車(伊藤れいこさん)

・春の虹二人指差(さ)し同じ空 (蛭田優一さん)


■あと一歩で賞
春の虹患者宅への往路かな (栃木県 菊池洋勝さん)

小倉さんからのアドバイス
往診のことなので、“患者宅”も“往路”も削ることができます。
「春の虹見ゆ往診の道すがら」がいいでしょう。


出演者紹介

小倉一郎さん(おぐら・いちろう)

東京都出身。俳優。
1960年、9歳で子役としてデビューし、数々の映画や舞台、テレビドラマで活躍。
舞台出演中の作句がきっかけで1997年より本格的に俳句の道に入る。
河内静魚氏に師事。
古くから伝わる美しい言葉を大切にしつつ、俳句を身近に感じてもらいたいと、
その魅力を伝えている。
俳号は蒼蛙(そうあ)。

句集に『俳・俳』(2000年)、『俳だらけ』(2002年)、
『俳彩(はいいろ)』(2005年)。
著書に『みんな、いい人』(1995年)、『僕の日記帳~続みんな、いい人~』(2010年)、
『小倉一郎のゆるりとたのしむ俳句入門』(2020年)。

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