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非常時に役立つ!おいしい防災レシピ

  • 2021年3月11日

神奈川県川崎市溝の口を拠点に活動する主婦を中心としたグループ「溝の口減災ガールズ」。
2016年の熊本地震で被災地と連携して食料を中心とした支援を行った経験などをもとに自宅で普段からできる防災料理を広めています。
発災直後~2週間までを時間経過に応じて3つの段階に分け、それぞれの段階に合わせた料理を代表の山本詩野さんに教わります。

発災~24時間

★電気・ガス・水道が使えない場合
★調理は限定的
★緊張しているため体調を維持・リラックスするためにも簡単に口にできるものを

◆ツナとミックスビーンズとコーンのサラダ

<材料>(作りやすい分量)
・ツナ … 1パック
・ミックスビーンズ … 1パック
・コーン … 1パック
・ミックスナッツ(砕く) … 適量
・マヨネーズ … 大さじ2
・塩 … 適宜
・こしょう … 適宜
・牛乳(あれば) … 小さじ1/2

<つくり方>
1.ミックスビーンズ、ツナ、コーン、あらく砕いたナッツをポリ袋に入れる。
Point:材料を袋に入れるだけ。水も電気もガスも使わず、洗い物も出さずに作れる。

2.(1)の袋にマヨネーズで味付け。塩、こしょうはお好みで。あれば牛乳でマイルドに。袋のままよく混ぜれば完成。
Point:家にあるドレッシングでももちろんOK。パンではさめばサンドイッチにもなる!

発災から2~3日後

★電気・水などは復旧に要時間
★食材が痛む前に使い切りたい
★一度に3品(おでん、豚肉とと野菜のカレー風味、りんごのコンポート)を鍋で作ることで水とガスを節約する

※すべて耐熱用ポリ袋(高密度ポリエチレン)を使用すること
※食材は冷蔵庫にあるものをお好みで

◆おでん

<材料>(1人~1.5人分)
・トマト … 1個(ミニトマト複数でもOK)
・大根 … 適量(一口大にカット)
・エリンギ … 1本
・かにかまぼこ … 2本
・こんにゃく … 適量
・ちくわ … 適量
・だし … 100ml
・卵 … ポリ袋の中身とは別に、湯煎してゆで卵を作る。食べるときにおでんに加える。

<つくり方>
1.耐熱用ポリ袋(高密度ポリエチレン)に材料を入れていく。トマトは丸ごと、薄く切った大根、エリンギ、かにかまぼこ、ちくわを入れる。こんにゃくは手でちぎると味がしみこみやすい。

2.(1)にだしを入れる。全体が混ざるように軽くもむ。
Point:トマトは酸味が口をさっぱりさせてくれるのでおすすめ。練り物など、だしの出やすい材料を入れるとおいしくなる。

3.(2)の袋をしっかり空気を抜いて、袋の上のほうでしばる。
Point:空気を抜くことで味がしみこみやすくなる。加熱して袋が膨らむ分、上のほうでしばる。また鍋から取り出しやすい。

4.沸騰した鍋に(3)を他の2品の袋・卵と一緒に入れる。ふたをして中火で10分で出来上がり。
※取り出すときやけどに注意


◆豚肉と野菜のカレー風味

<材料>(1人~1.5人分)
・キャベツ … 50g
・ピーマン … 適量
・にんじん … 適量
・豚肉(薄切り) … 50g
・カレー粉 … 小さじ1/2
・塩 … 適宜
・こしょう … 適宜

<つくり方>
1.耐熱用ポリ袋(高密度ポリエチレン)に入れていく。手でちぎったキャベツ、ピーマン、そしてピーラーで削ったにんじんを入れる。
Point:包丁を使わず、手でちぎったり、ハサミで切ることで簡単に。にんじんはピーラーを使うと薄くて火が通りやすくなる。

2.(1)に豚肉を入れる。火が通りやすいよう外側に入れる。

3.カレー粉と塩、こしょうを入れる。

4.袋の閉じ方~加熱方法は前述の「おでん」と同じ。


◆りんごのコンポート

<材料>(1人~1.5人分)
・りんご … 1/2個
・シナモンシュガー(砂糖でも可) … 大さじ1
・水 … 大さじ1
・レモン汁 … 適宜

<つくり方>
1.耐熱用ポリ袋に材料を入れるだけ。薄く切ったりんご、シナモンシュガー、水、レモン汁を入れて全体に混ざるよう軽くもむ。
Point:りんごは薄く切った方が火の通りが早い。

2.袋の閉じ方~加熱方法は、前述の2品と同じ。

発災4日~2週間

★電気・水など復旧の可能性
★入手できる食材は限定的
★スタミナがつくボリュームのあるものを作る

◆さばの冷や麦チャンプルー

<材料>(2人分)
・水 … 300ml
・ごま油 … 大さじ1
・顆粒(かりゅう)だしの素(もと)(和風) … 小さじ1/2
・乾燥野菜 … 適量(今回はにんじん、切り干し大根、ねぎなどを使用)
・冷や麦 … 100g
・さばの缶詰(水煮) … 1缶
・めんつゆ … 小さじ1/2

<つくり方>
1.フライパンに、水、顆粒だしの素(和風)、ごま油、乾燥野菜を入れて火にかける。
Point:ごま油を入れると冷や麦がくっつきにくくなる。

2.沸騰したら、冷や麦を半分に折って入れ、混ぜながら加熱する。
Point:少ない水でボリュームが出る冷や麦は常備しておくと便利!冷や麦の代わりに鍋用のくずきりや春雨でもOK。

3.冷や麦がやわらかくなったら、さばの水煮を汁ごと入れて、ほぐし混ぜる。
Point:さばの代わりにウインナーなどでもおいしく作れる。

4.めんつゆを加えれば出来上がり。

日頃から家で作ってみることが大切です。
常備できるものや好みなどさまざま。一度作ってみるだけでも いざというときに慌てません。
各家庭に合った食材や調理方法を探ってみてください。

 

◆レシピ紹介

溝の口減災ガールズ代表 山本詩野さん

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