1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. ひるまえほっと
  4. 中高年・初心者が目指すフルマラソンへの道(4)

中高年・初心者が目指すフルマラソンへの道(4)

  • 2020年3月4日

40代~50代のミドル世代の3人が、一年後のフルマラソン挑戦を目指して1からランニングを始めるシリーズ企画の第4回。今回は、4月に出場するハーフマラソンを前に、快走のコツを(1)タイムの感覚、(2)給水のコツ、(3)服装選び、(4)食事の4つのポイントに分けてご紹介!

<これまでのトレーニングの詳細はこちら>
ステップ1:週3回 運動する習慣をつける
ステップ2:45分間歩かずに走れる
ステップ3:60分間走れる(5km・10km)

ハーフマラソンを気持ちよく走り切るコツ

(1)タイムの感覚
ハーフマラソン大会には制限時間があり、途中にある関門を時間内に通過できなければ、完走とはなりません。
3人が出場する大会の制限時間は、2時間30分。1キロあたり、7分6秒以内に走らなければなりません。
走っている途中でトイレに行ったり、給水で止まったりすることを考えると、余裕をもって1キロ当たり6分40秒で楽に走れる感覚を身につけましょう。

(2)給水のコツ
大会では、およそ5キロごとに給水所が設けられます。
走りながら水分を補給するのは意外に難しく、コップの水を顔にかけてしまったり、汗で手がすべってコップを落としてしまうなんてことも。

そこで、取るときは中に指を入れてしっかりとふちをつかみます
飲むときはコップを潰し、細くなったふちから飲むと、こぼすことなく落ち着いて飲めます。


(3)服装
4月は、気候が変わりやすい時期です。
雨風や日差しを防ぐ「帽子」風や雨をしのげる薄手の「ウインドブレーカー」が活躍します。
ウインドブレーカーがない場合は、「100円ショップの雨がっぱ」でも代用できます。
下は半そでに「アームウォーマー」がおすすめ。アームウォーマーは暑くなってきたら走りながら簡単に脱げるので、体温調節に便利です。
意外に大切なのが「靴下」ウール素材を選びましょう。ウールは水を吸いやすく、足が蒸れてマメができてしまうのを予防することができます。

(4)料理
走る前と走った後に効率よく栄養をとれる、おすすめレシピ2品をご紹介!

走る前におススメ!
【キャベツとしらすの梅ペペロンチーノ】

<材料>(2人分)
スパゲッティ … 180g
キャベツ … 100g
しらす干し … 60g
梅干し … 3個
にんにく … 1かけ
オリーブ油 … 大さじ2
バター … 10g
青じそ … 適量

<つくり方>
1.キャベツは食べやすい大きさに切り、梅はたたく。にんにくは潰し、青じそは千切りにする。
2.大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、1%の塩(分量外)を加え、スパゲッティを表示時間の1分短くゆでる。ゆで上がる1分前にキャベツを加える。ゆで汁は少量残しておく。
3.フライパンにオリーブ油大さじ1、(1)のにんにく、しらす干しを入れ弱火で炒め、香ばしい香りが出てカリッとするまで加熱し、一度取りだす。このときにんにくは残す。
4.フライパンにオリーブ油大さじ1を足し、梅肉、(2)、バターを加え手早く混ぜ合わせる。(このとき麺がくっついてしまう場合はゆで汁でのばす)
5.(4)をお皿に盛り付け、(3)、青じそをのせる。

▼栄養のポイント
しらすにはたんぱく質やカルシウムのほか、EPAやDHAなど「オメガ3系脂肪酸」という、ランナーに積極的に摂ってほしい油も豊富に含まれています。
しらすはにんにくと合わせて食べることでビタミンB1の吸収率アップ!
また、梅に含まれるクエン酸で疲労の予防が期待でき、運動前のエネルギーを補給しつつ、さっぱりと食べられるメニューです。


走った後におススメ!
【納豆ときのこの丼】

<材料>(2人分)
ひきわり納豆 … 2パック(約80g)
長芋 … 150g
なめこ … 1袋
きのこ … 100g
(*まいたけ・生しいたけなどお好みのもの)
<A>水 … 70ml
<A>めんつゆ … 大さじ2
<A>しょうゆ … 大さじ1
白ごま … 小さじ2
焼きのり … 1枚
細ねぎ … 適量
雑穀ご飯 … 茶碗(わん)2杯分
(*市販の雑穀ミックスを袋の表示どおりに米に混ぜて炊いたもの。またはご飯)

<つくり方>
1.長芋は皮を除き、袋に入れてめん棒でたたく。きのこは1cmの角切りにする。
2.鍋に<A>を入れ ひと煮立ちし、なめこ、きのこを加えて約2分、中弱火で煮る。
3.ひきわり納豆、(1)の長芋、白ごまを加え、焼きのりをちぎり加え、混ぜ合わせる。
4.器に盛り付け、細ねぎを散らす。

▼栄養のポイント
走った後は筋肉疲労だけではなく、内臓疲労も起こしていることが多いです。
脂質が少なく消化に良いメニューをとることがポイント。
納豆には鉄分やカルシウム、ビタミンB1が豊富に含まれ、ランナーにぴったりの食材です。きのこの食物繊維や長芋のねばりは胃腸に優しく、のどごしも良いので、食欲がない運動後にもおすすめです。

<出演>
【マラソン指導】

平塚潤さん 城西大学経営学部准教授
陸上競技元選手・現指導者で、専門種目は長距離走、駅伝及びマラソン。
1993年世界陸上シュトゥットガルト大会男子10000m代表・1994年広島アジア競技大会男子10000m銀メダリスト。 
フルマラソンの50歳年代別日本記録を持つ。
(城西大学 経営学部事務室:049-271-8006)

【栄養指導】

吉田千穂さん 管理栄養士

<練習場所>
代々木公園(渋谷区)

ページトップに戻る