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千葉 高校入試で採点ミス どの高校が? ミスは去年の入試でも

  • 2023年03月30日

千葉県の公立高校の入学試験で採点ミスがありました。その数は933件、実に127校のうち98校で見つかりました。さらに、合格だった6人が不合格に。何があったのでしょうか。
採点ミスがあった高校名と件数をすべてお伝えします。

(2023/3/30記事更新)
新たに、去年の試験でも3校で40件の採点ミスがあったことが明らかになりました。この内容について、記事の後半に追記しました。

高校入試で採点ミス 6人不合格に

県教育委員会による会見

千葉県教育委員会によりますと、採点ミスがあったのは県立・市立あわせて98の高校です。
正解とすべき解答を不正解としたり、点数を誤って計算したりするなど、いずれもケアレスミスで、あわせて933件に上っています。
さらに、これらのミスによって5つの高校であわせて6人(※)が不合格とされていたこともわかりました。
県教育委員会は6人を合格にするとともにすでに支払った私立高校の入学金などを補償することにしています。

(※)県立高校4校(津田沼高校2人、松戸高校1人、柏中央高校1人、成田北高校1人)と市立高校1校(千葉市立稲毛高校1人)

採点の誤りがあった高校は、以下の通りです。

県立高校 120校中92校(77%)

学校名

件数

新合格者

学校名

件数

新合格者

学校名

件数

新合格者

千葉

2

0

鎌ヶ谷

4

0

佐原

2

0

千葉東

5

0

鎌ヶ谷西

2

0

佐原白楊

16

0

千葉商業

16

0

松戸

20

1

小見川

11

0

千葉工業

16

0

小金

41

0

銚子

6

0

千葉南

2

0

松戸国際

14

0

銚子商業

4

0

検見川

8

0

松戸六実

7

0

旭農業

1

0

千葉北

6

0

松戸向陽

12

0

匝瑳

16

0

若松

8

0

松戸馬橋

15

0

東金

14

0

千城台

9

0

東葛飾

16

0

長生

2

0

生浜

3

0

3

0

茂原

10

0

磯辺

5

0

柏南

21

0

茂原樟陽

4

0

7

0

柏陵

19

0

長狭

5

0

幕張総合

61

0

柏の葉

1

0

安房拓心

1

0

柏井

16

0

柏中央

23

1

安房

8

0

土気

17

0

沼南

1

0

君津商業

5

0

千葉西

12

0

流山

2

0

木更津

29

0

犢橋

3

0

流山おおたかの森

13

0

君津

4

0

八千代

6

0

流山南

8

0

袖ヶ浦

11

0

八千代東

1

0

流山北

4

0

市原

3

0

八千代西

2

0

清水

5

0

京葉

1

0

津田沼

42

2

関宿

8

0

市原緑

2

0

実籾

2

0

我孫子

3

0

市原八幡

3

0

船橋

8

0

我孫子東

10

0

県立計

870

5

船橋東

10

0

白井

5

0

 

 

 

船橋啓明

10

0

印旛明誠

3

0

 

 

 

船橋芝山

13

0

成田西陵

6

0

 

 

 

船橋二和

12

0

成田国際

13

0

 

 

 

船橋古和釜

11

0

成田北

29

1

 

 

 

船橋法典

7

0

下総

1

0

 

 

 

船橋北

7

0

富里

2

0

 

 

 

市川工業

8

0

佐倉

8

0

 

 

 

国府台

3

0

佐倉西

2

0

 

 

 

行徳

3

0

佐倉南

3

0

 

 

 

市川東

7

0

四街道

22

0

 

 

 

浦安

17

0

四街道北

1

0

 

 

 

市立高校 7校中6校(86%)

学校名

件数

新合格者

市立千葉

6

0

市立稲毛

5

1

市立習志野

13

0

市立松戸

23

0

市立柏

12

0

市立銚子

4

0

市立計

63

1

発覚は受験生の情報公開請求

採点ミスが発覚したのは、受験生の情報公開請求でした。
今月8日、受験生の1人が情報公開制度を使って、自分の答案用紙を公開するよう請求しました。これを受けて高校が、生徒の採点を見直したところ、一部に誤りがあることに気づき、さらに、別の複数の受験生でも同じようなミスが相次いで見つかったということです。
このため、県教育委員会は、すべての公立高校に対し、採点の点検を指示。10日から15日にかけて、全受験生の答案を見直した結果、今回の採点ミスが明らかになったということです。
 

マニュアル “採点はWチェック”

採点作業は複数人で複数回チェックすることがマニュアルで定められているということです。
県教育委員会は、再発防止を図るため、採点が適切に行われていたか、全高校を対象に調査を始めることを決めました。

冨塚教育長

人生を左右する入試で誤りがあり、誠に申し訳ありません。
再発を防ぐため原因の究明を急ぎます。

去年の高校入試でも採点ミス(2023/3/30追加)

ことしの採点ミス発覚を受けて千葉県教委が去年の試験についても調査を行ったところ、3校で36人の受験生に対し、計40件の採点ミスがあったことが明らかになりました。
受験生1人の採点ミスは最大4点で、合否への影響はなかったということです。

3月30日の県教委の発表

採点ミスは、科目別には▼国語18件、▼数学3件、▼英語5件、▼理科9件、▼社会5件。
ミスの種類としては、
▼正解・不正解の誤りが15件、
▼配点・部分点の誤りが15件、
▼点数の小計・合計の誤りが10件でした。

答案用紙は1年間の保管後は速やかに廃棄することが定められていますが、県内の公立高校4校では、廃棄されずに残されていました。このうち3校で、同じような採点ミスが確認されたということです。県教委は、3校の名前を明らかにしていません

また、4校以外ではすでに廃棄され、採点ミスがあったかどうか確認できなかったということです。

千葉県教育委員会は今後、外部の有識者による委員会を立ち上げ、採点体制の確認や見直しが必要かなどを検討することにしています。

県教委の担当者

これだけの誤りが生じたことで不安を抱かせてしまい、大変責任が重いと感じている。事態を深刻に受け止め、再発防止を図りたい。

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