5月5日の「こどもの日」にNHK-FMで放送した『今日は一日 ミスチル30周年三昧』(千葉局制作)。
出演者の皆さんがライブの曲順を勝手に妄想して、Mr.Childrenデビュー30周年にちなんで30曲発表する「ミスチル妄想セットリスト」の企画に大きな反響が寄せられました。
ありがたいことに惜しまれつつ、番組の「聴き逃し配信」期間も終了しました。
そこで!「ちょっと、SixTONESの京本くん、凄くねえか?」・「SixTONESの京本くんの妄想セトリ、ガチファンすぎて好感度上がりまくり」・「京本大我くんは本物や…ミスチルファンの鑑や…好きになってしまった…」など、Mr.Childrenファンの皆さんからも反響の大きかった京本大我さん(SixTONES)の「妄想セットリスト」をテキスト化します。
もちろん、出演者の皆さんには、ご自身のセットリスト以外は全く知らない状態で生放送に臨んでいただきました。
ライブでイントロが聴こえてきたときと同じような感動を、皆さんで分かち合っていただければと考えたからです。
【MC】
・高橋茂雄さん(サバンナ)
・新井恵理那さん
【ゲスト】
・京本大我さん(SixTONES)
・杉山勝彦さん
・森田恭子さん
早速行きましょうか。こちらのコーナー、京本くん、タイトルコールお願いします。
「ミスチル妄想セットリスト」!
楽しみ、ガチファンの京本さんが何を選ばれるのか。
結構ツアーとか観に行ったりしてるの?
僕、実はファンクラブずっと入らせてもらってたんですけど、1回もチケットが当たらなくて。やっぱり自分の力で行きたいっていうので、ずっと頑張ってたんですけど、1回も観られてなかったので。
だって、芸能界へのコネクションなんか、えげつないくらいにいあるのに。
いやあ、でもなるべくね、自分の力で観に行ったほうがより感謝できるじゃないですか。それもあったんですけど、行けずで。ライブDVDはたくさん観させてもらってるんで。
ファンクラブでも行かれへんっていうね。
取れなかったですね。
し烈ですよね。やっぱりみんな行きたいですもんね。
ということは、妄想膨らみまくったんじゃないですか?
なんでもう、ちょっと30曲に絞るのも正直難しくて、もう1回とりあえず自分の中で絞ってみようと思ったら80曲になっちゃって。
ザルの目、粗すぎるやろ!
そこから削るのが本当に苦しかったですね。
今まで、(このコーナーを)新井さんやって、僕やって、森田さんやったんですけど、全然(セットリストが)違うんですよ。
なんかねー、恥ずかしくなりました、私は。自分の選んだ30曲がもう…。
誇りに思えよ!
いやいやいや。いや思えなくて、すごすぎるので。
聴かせてもらっていましたけど、素敵でしたよ、はい。
いやあ。
では、改めて、ライブの曲順を勝手に妄想して、(Mr.Childrenデビュー)30周年にちなんで30曲発表するということですが、どうですか京本くん、テーマみたいなものは?
そうですね。ちょっと架空のドームなのかスタジアムなのかという会場を意識していて、途中で(屋根が)開くタイプの会場にしようかなと思っていて。
途中で上、開くんや!
上が開くようなセットが良いなっていう、完全にそこから妄想しちゃってるんですけど。とにかく、「innocent world」とか定番の曲あるじゃないですか。そういうのをリスペクトを込めつつ一旦忘れて、ちょっと自分らしく作ってみようというので、それをテーマにしました。
わかりました。じゃあ早速、行っていただきたいと思います。
最初はですね、音源はないんですけど、結構ダークなoverture(アルバム『It's a wonderful world』の「蘇生」前の「overture」ではなく)というか、ちょっと暗めな、ちょっと怪しげな感じのovertureを最初に流していただいて、そのあとについに1曲目。
(♪1曲目イントロ)
「シーラカンス」。
おう!そっか、「シーラカンス」はアルバム『深海』の…
頭です。
アルバムの頭なんですけど。
これもちょっと割となんか始まり(感)があるけど、これの前にさらにovertureつける。
もうちょっと「シーラカンス」につながるような、そういうovertureをつけてから、ちょっとダークなミスチルで始めたいなと。
ああ、いいね。
さわやかな曲も素敵な曲もいっぱいあるんですけど、ちょっと今回はダークなオープニングで攻めたいなというので、「シーラカンス」で始めさせていただいて。
で、次の曲こちら。
(♪2曲目イントロ)
おう!
これもアルバム『深海』つながりで、「マシンガンをぶっ放せ」。
はあはあはあはあはあ。
わー!
結構、昔から応援されているファンの方々にとっては、とてもたまならい流れなんじゃないかと。僕も大好きな曲で。この2曲つなげて、実際に僕も曲順めちゃくちゃ大事に、次にうまくつながるようにというのを意識していたんで、実際に僕のセトリを1から聴いていただくと、めちゃくちゃつながりもいいと思います。
おー!
楽しみ!
で、「マシンガンをぶっ放せ」を行ったあとに、オープニングの締めですね、次の曲です。
(♪3曲目イントロ)
うわー。
「フェイク」で。
かっこよく始まりますね。
そうなんですよ。ちょっとMr.Childrenさんの代表曲とか知らないという方が来られてても、この「フェイク」で「ああ!」ってなるじゃないですか。
はいはいはい。
ここで、とりあえずオープニングは皆さんがついてこれるかなっていう。
しかもなんか、「フェイク」の色気ある感じというか、かっこいいですよね。杉山さん、どうですか?
いやあもう、既に、ガチで本当に(Mr.Childrenが)好きなのがよくわかりますね、この3曲だけで。
ちょっと、2番の腰振りもぜひやっていただきたいなと。
あー!
あー!
もうとにかく、最初から飛ばしまくって、もうダークにダークにガツガツに攻めてほしいなって感じなんですけど、このあとに「小MC」みたいな感じで、桜井さんのおしゃべりがあったりとか、楽器の演奏込みのメンバー紹介を田原さん・中川さんにしていただいたりして、最後にドラムでJENさんの紹介があった上で、そのドラムのまま次の曲に入ってもらいたいんです。
なるほど、メンバー紹介で、最後のJENさんのドラムが鳴り響きました。そこから行く曲。
セカンドブロック、どうぞ。
(ドラムから入る…♪4曲目イントロ)
ああそういうこと!
「ロックンロール」です。
かっこいい!
ちょっとこれ意味がありまして、この前の3曲がロックにガツガツに攻めるじゃないですか。なんでそれをちょっとそれをふかんで見ている主人公みたいな感じで次の曲、始めていただきたいなという感じな、ロックンロールをちょっと羨ましがるみたいな、ロックンローラーへの憧れを…みたいな感じで歌っていただきたいなという風に。
なるほど!
そして、次の曲ですね。どうぞ。
(♪5曲目イントロ)
おお、いい!
「終末のコンフィデンスソング」。これも僕めちゃくちゃ大好きな曲で、鋭いことを言ってたりされるんですよ。そこも含めてすごく好きなんですけど。これもアルバムつながりですね、『SUPERMARKET FANTASY』の。(歌詞の)「地球の上」と「Nowhere」で韻を踏んだりとか、そういうおしゃれなところもたくさんあったりして、個人的にめちゃくちゃテンション上がる曲です。
かっこいいよね。ギターのフレーズも超かっこいい。
そうなんですよね。ちょっとここで「ロックンロール」と「終末~」で、さわやかさも出しつつ、ちょっとオープニングのダーティーさもなくして、で、次の曲ですね。
すごいな、全然違うな。
ねえ、武骨な印象ですよね。
次、お願いします。
(♪6曲目イントロ)
おお!
めっちゃいい!
「PADDLE」という曲ですね。
杉山さんが思わず「めっちゃいい!」と。
いやいやいや、流れがすごい好き。
ありがとうございます。これもすごいなんか「頑張ろう」と思えるエネルギーをもらえる曲だったりするんですけど、僕もホントに悩んだときとかも日頃聴いたりする曲なんで。めちゃくちゃ素敵な曲ですね。
いや、しかしですよ、こんだけセットリスト、今まで90曲やった中で、1回もまだ出てきてないかっこいい曲、こんなにあるというね。どうなっているの、ミスチルの引き出し。
ありすぎますね。
それで、ここでちょっと、明るさを最大限にとりあえず出して、次で一旦トーンダウンさせようかなと思いまして。次の曲お願いします。
(♪7曲目イントロ)
(小声で)あら、来たっ。
これは森田さんも選曲された…。
さっき、はい(※森田さんも妄想セットリスト8曲目で選曲)。
はい、「車の中でかくれてキスをしよう」という曲なんですけど、歴史で言ったら古いほう(の曲)だと思うんですけど、僕、思い出がありまして。CDを借りて、自分の携帯に入れたんですけど、借りたCDがちょっともう傷が入っちゃってたのか、プチプチ途中で切れながら、この曲が流れていたんですよ。というのが逆に、僕はなんかしみちゃって。あえて新しいCDを入れ直すんじゃなくて、あえプチプチした状態のこの曲を聴いてたのが思い出に残っていて。
エモいですね。
この曲は、序盤のいいところに持ってこようと思いまして。
いやあ。
今もう7曲ですけど、(桜井さんが)歌い続けてきてますか。
ははは。
小MCだけ。
ちょっと途中メンバー紹介ありましたけど、桜井さんの負担考えずにずっと作っちゃってましたね。
30曲自体が、えげつないですからね。
そもそもが。
で、このままラブソング的な流れで、次の曲に行きたいと思います。
(♪8曲目イントロ)
いいですね。
えー。
「渇いたkiss」という曲なんですけど。結構オトナな…。でもすごい、ムードも柔らかさもあって、でも切なさもあってという曲で。ちょっとここは浸ってもらいたいセクションかな、はい。
「車の中でかくれてキスをしよう」・「渇いたkiss」で。
そうんですよね、キスつながりも。
次は、「Heavenly kiss」かなと。
考えたんですけどね(笑)。入れたかったんですけど…。
やっぱこの、ラブソング、いいですよね。
どのジャンルもありますもんね。ちょっとオトナなものから純粋なものまで。
で、このまま流れで、もう1曲ちょっと、ラブソングにいきたいなと思いまして、お願いします。
(♪9曲目イントロ)
好き!
はい、「靴ひも」なんですけど。この曲は本当にいろんなところでラジオで流させていただいていて、僕のファンの方々にはめちゃくちゃ有名になってきていると思うんですけど。
京本くんといえば「靴ひも」。
そうですね、この曲も本当に歌詞のストレートさというか、もう靴ひも結ばずにとにかく(バスに)飛び乗っていきたいみたいなそのまっすぐさが、僕が聴いてきた曲史上、一番ピュアな曲だなみたいなことを思って、すごい好きなんですよね。
ここで、7曲目・8曲目・9曲目とラブソング続きで…。
いいねえ。ずっとラブソングでいいぐらい。
キュンキュンしながらズキズキしながら聴いてもらいたいなと。
はい、そしてここからまた、この流れも素敵なんでぜひ、リスナーの皆さんに聴いていただきたいと…。
(「靴ひも」のサビに差し掛かって…)ああここだけ聴かせて!
ああ、どうぞ、聴いてください!サビがね!
(※しばし一同、聴き入る。)
いいっすね!
いいっすね!
いい!
最高ですね!
たぎりますね!
この流れでちょっと、ムードを作って作って聴いてもらいたいのが、次の曲です。
(♪10曲目イントロ)
うぁ゛~!
盛り上げてくる!
めちゃくちゃエモい流れに、はい(「HANABI」)。
ドームの屋根はまだ閉まっていますね?
まだ閉まっていますね。
まだ閉まっていますね。
そう、ドームの実況もちゃんとしますね、ちゃんと。
楽しみですね。
これはもう、ドラマもめちゃくちゃ有名だったのでみんな大好きな曲でしたし、文化祭で中学生のときに友達と歌ったこともあったりして、バンド組んで。っていう思い出もあって、入れさせてもらいました。
京本くんはボーカル?
ボーカルやりましたね。
へぇ~。
新井も「HANABI」(セットリストに)入れましたね。
僕も入れたから、どうなんでしょうね、全員が入れる曲ってあるのかな?
(※ちなみに結果として、4人の方がセットリストに入れた「youthful days」が最多でした。)
「HANABI」いいですね。
シングルじゃない曲も大好きですけど、やっぱりこうシングルで出てる曲がスタジアムに響いたときのお客さんの高揚感。
やばいですよね。イントロが「♪ダリロン~」で、全員「うおー!」ってなりますよね!
このまま、この熱い感じを引き継いで、次の曲に行ってみたいと思います。
(♪11曲目イントロ)
おー!
「少年」という曲なんですけど、『SUPERMARKET FANTASY』の。これ僕、結構、定期的にブーム来ちゃうんですよね。「『少年』聴きたいブーム」が。1年の中で何回も来るんですけど、かっこいいんですよ、この曲、ただただ。
どういうタイミングで「少年」ブームは訪れるんですか?
孤独な夜でも聴きたいですし、移動車でも聴きたいですし、ライブ前でも熱くなりますし。
ライブ前に聴くこともあるんですか?
あります、あります。ずっとMr.Childrenさんを楽屋で流してから、なんなら、今のライブ(「Feel da CITY」)とかでギター置いてあるんですけど、ミスチルをみんなで歌いながら出るみたいな。
えー!
僕がずっと弾いていたら、みんなが覚えてくれて。
伝道師じゃないですか!もう。
ちなみに、Mr.Childrenの皆さんと共演とかは?
僕、1回もお会いしたことがなくて、同じ番組に出てもミスチルさんが収録だったりでいろんなことで、なかなか直接お会いすることがなくて。逆に、逆にもう、会いたくないくらいの気持ちなんですよね、神々しすぎて。
会ったらどうなっちゃうんでしょう?
ホントにもう何もしゃべれないと思います。
僕、1回遭遇したのが、『エンタの神様』という番組で、犬井ヒロシっていうキャラクター、ギター弾いて歌うネタやってたんですよ。そのときに、日テレの1年に1回ある音楽祭みたいなので、ミスチルと…“共演”したんですよ。“共演”というか、一緒になってへんけど。
同じ番組にみたいな?
そうそうそう。自分が歌った、歌ったというかネタやけどやったあとに、桜井さんほか皆さん来て、(舞台)袖で、あれ「HANABI」やったんじゃ…袖で声出し結構してはんのよ。
レアですね!
めっちゃ近く行って俺、メンバーみたいにしておったもん。
すごい!
貴重ですね!
最高ですね!
この『少年」の流れで、もう1個たたみかけたいと思います。
(♪12曲目イントロ)
わー!
「掌」なんですけど、これはもうぜひライブバージョンで、ナオト・インティライミさんが入られていたみたいに、ライブバージョン・長いバージョンとかあるじゃないですか、それでぜひやっていただきたいですね。定番の感じで。
30周年で、京本大我くんプロデュースのライブやから、特別の日やから、ナオトさんもこの日はちょっと呼ぼか。
来てくださいますかね。いやー、うれしいですね。
ここでちょっと「HANABI」・「少年」・「掌」って僕的にめちゃくちゃ熱いセクション…。
熱いですね!
ここでちょっと中盤のMCに向けての流れとして、またちょっとさわやかに戻っていけたらなと思いまして、次の曲です。
(♪13曲目イントロ)
こっちの?
シングルのほうなんですね。
シングルバージョンの「I'LL BE」。
アップテンポのほう。
(アルバムバージョンの「I'll be」とシングルバージョンの「I'LL BE」)2個あるって言ってたうち、「I'll be」をさっき聴いたじゃないですか、森田さんのところで。
あれはちょっとヘビーなやつ。
全然違いますね。
コマーシャルになったんでしたっけね、確か。何かのCMソングで、「こんなポップなアレンジする?」って思ったんですけど。
確かにシングルカットですもんね。アルバムが先でしたもんね、確か。
確かそうですよね。
あえてこういうちょっとポップなほうが、中盤戦のMCまでの流れとして、もう1回上がっていけるかなと思いまして。
確かに森田さん、さっき僕、「アルバムバージョンのほうが好き」って言ってたんですけど、同点に変えさせてください!!
ええ!?
これもこれですごく素敵ですよね。
でも、この流れがすごく美しいですね、曲としてのね。
ありがとうございます。
森田さんの流れのときは、アルバムに入ってる「I'll be」が良かったけど、大我くんの流れはこっちよね。
そうそうそう。
流れによって、確かに合うほうってありますもんね。そうですね、確かに。
で、この「I'LL BE」の流れで、もう1曲お願いします。
(♪14曲目イントロ)
うおー、やられるわ、このイントロには。
「youthful days」ってなんか、絶妙な唯一無二な曲だなあと思ってて。さわやかなのか切ないなのかわかんない、絶妙なラインじゃないですか。ここでちょっと1回また皆さんに、さわやかでもありエモく浸ってもらいたいなと思いまして。
これのイントロも、杉山さん、めっちゃかっこいいですよね。
めちゃくちゃかっこいいですね。
JENさんの両手で叩いてる感じのドラムもめっちゃかっこいいですよね。
だいたい、このパターン来る曲、名曲ばっかりなんですよ。「名もなき詩」とか、ビートルズ由来というか、あのフレーズ、もう最高なんですよね。
しかもこの曲って、2番以降、ダブルミーニングっていうか、歌詞がちょっとセクシーな意味合いを持たせている歌詞で、でも音楽として聴いたらさわやかに聴けるし盛り上がれるしっていう、すごい曲なんですよね。
バランスがすごいですよね。
この曲の流れで、MC前ラストの曲になるんですけど、次の曲です。お願いします。
(♪15曲目イントロ)
わー!
ここ(「GIFT」)でもうライブ終わるのかなくらいの壮大な感じで1回締めくくりたいなと思いまして。
もう元取ったけどね。
半分でね。
ぜいたくですよね。
ドーム(の屋根)もまだ開いていないんですか?
この曲で開けようかなと思いまして!
「GIFT」で?
はい、「GIFT」の曲の中後半の、盛り上がってきてるところの「ラララ~」のとこで開いてくみたいな。
いいねえ!
すごい!
そういうちょっと感動的な展開にして。
そのときはもう夜になっているの?
まだ、夕方のちょっと手前くらいを意識してまして。
そうか、真っ暗じゃない、自然を感じたいよね。
ちょっと「シーラカンス」とか暗く始まってるんで、開放された感じでまだ青空だったらいいなみたいな。
気持ちいいわ。
なんで、ちょっと青空の中、桜井さんにのびのびとMCしていただくみたいな。
はい、ここで「大MC」ってイメージですね。
「大MC」??そんな長い漫談させるの!?
JENさんにもふざけていただいて。
ちょっと掛け合いもありながら。
みんなでね、う~ん。
はい、みんなで盛り上がっていただいて、だんだん日も夕景に変わってきたところで、後半戦の1曲目、お願いします。
(♪16曲目イントロ)
しっとりと。
おお、いいね。
ちょっと「ap bank fes」みたいな雰囲気もあるんですけど、「Drawing」という曲ですね。
新井さんのセトリでは、これで締めたんですよ、最後。
それも素敵ですね。
すごい、いいですよね。
ちょっと挑戦ではありましたけど、ホント素敵な曲ですよね。
すごい素敵ですね。
この曲、親友と二人で京都に旅行に行ったときに、19歳のときに、鴨川沿いを歩きながら、その友だちとアカペラで歌いながら歩いてたって思い出があって。
えー!
それがよみがえるんですよね。
ホントに、曲の力ってすごいなって。
思い出いっぱいですね。
(※ちなみに、「Drawing」は桜井さんが福岡の那珂川沿いを散歩しているときに浮かんだ曲だと言われています。)
これ、夕景の中で歌うんですけど、もう1曲しっとりといきたいなと思います。お願いします。
(♪17曲目イントロ)
はい、「くるみ -for the Film- 幸福な食卓」という、バージョンが2つあって、こっちはピアノスタートの。
ああ、こっちバージョンで来るんや。
めちゃくちゃしっとりバラードですね。
もう一方のバージョンを、高橋さんが選んでいたんですよね。
そうですよね。
確かに夕景にピアノの音色も映えますよね。
聴き入りそうですね、ライブで。
これ本当に、最後まで聴いていると涙出そうになるんですよね。歌詞も素敵ですし。
これ、僕らでこんだけセトリ、意見分かれるから、ミスチルさんのセトリ会議、大変でしょうね。
どうなってるんでしょうね。
森田さん、聞いたことないんですか?
でも最近は割と、田原くんが中心にやっているという話も聞きました。今回のツアー(「Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス」)はわからないですけど。
へぇ~。田原さんはあれなんですよね。音源通りの音を絶対出したい方なんですよね。
ライブ、すごい音源通りの音だと思いますね。
そこにすごい強いこだわりを持たれているって。
アレンジとかをせずにってことですか?
アレンジはたぶんやると思うんですけど、ライブ用に。ただ、そのギターの音とか、ですかね。
音色的なものとか。そうなんですんね。すげぇ。
たぶん、だから、この「くるみ」じゃないんですけど、違うバージョンのアレンジを結構、ライブ専用でやられるじゃないですか。そのときにものすごいドキッとするんですよね、いつも。でもそれって、原曲再現を完璧にやられてる楽曲が逆にあるから、たぶん対照的にドキッとするんだと思うんですよね。
「ライブでこのバージョン見れた!」みたいなことですよね。
こだわり抜いているからこその、生まれる楽しみですね。
ここからちょっと夕景が終わりかけるかなくらいのときに、次の曲お願いします。
(♪18曲目イントロ)
わあ、きれい。
はい、「Prelude」という曲なんですけども。
歌詞にも「Hey you 日が暮れる」っていうワードもあるんで、ちょうど日が暮れるときに持ってきたいなという。
いいね、合ってるね。
ここでちょっと、この日のことをみんなで振り返りながら、共感しながら、聴きたいなと。
(※しばし一同、聴き入る。)
この楽曲、後半になるにつれて、どんどんきらやかに明るくなってくるので、その流れで、最後の、日が暮れ切る前に、もうひと盛り上がり、みんなでパーッと明るくなりたいなと思いまして。次の曲、お願いします。
(♪19曲目イントロ)
あえて、青空じゃないところでこれ(「海にて、心は裸になりたがる」)を歌われるエモさみたいな。
森田さんも、流されていましたよね。
はい、大好きです。
暗くなっていく中で、この曲を聴くとどんな気持ちになるんでしょうね。
逆になんか、すごい「ウェイ!」ってみんな盛り上がれるんじゃないかみたいな。
テンション上がるね。
後夜祭とかじゃないですけど、そういうムードというか。
ここで明るく盛り上がってもらいまして、次の曲お願いします。
(♪20曲目イントロ)
「UFO」。この曲、ライブでやられたことがない…。
ノーマークやったわ。
今までもおそらくないっていう話を聞きまして。僕、個人的には、すごい好きな曲で、メロディラインもそうですし、ちょっと「youthful days」に近いような、ちょっとさわやかなのか切ないのか絶妙なラインですごい…サウンドがまず何より好きなんですけど。
『IT'S A WONDERFUL WORLD』に収録されているのかな。
はい。僕が調べたところによると、桜井さんが「冷めかけたスパゲッティー」っていうフレーズがサビに出てくるんですけど、それを使いたいがためにこの曲を作ったみないな。ホントかどうかわかんないですけど。
ちょっとこれはぜひどこかに入れたいなと思って、はい。
暗くなってきますし、UFO出てくるかもしれないですもんね。
そうですね、確かに(笑)。
ここから、いよいよ完全に夜になったイメージなんですけど、次の曲です。
(♪21曲目イントロ)
ちょっと、オープニングの「シーラカンス」をほうふつとさせるような…。
ダークな感じなんかな。
「Pink~奇妙な夢」という曲なんですけど。
この曲は、どんなところが好きなところなんですか?
奇妙な詞も好きなんですけど、サビのレンジが結構高くて、でもビート自体はゆっくりめなんで、その中でハイトーンでサビ伸ばすところとかがめちゃくちゃセクシーというか、めちゃくちゃかっこいいと思いました。カラオケでもよく歌わせていただいていますね。すごい好きな曲です。
この流れで、次の曲お願いします。
(♪22曲目イントロ)
「WALTZ」という曲です。
わかる!この並び。
わかりますか。ここで、雨降ってほしいなという。天候も操っちゃってるんですけど。
天気まで操ります!?
降らせましょうよ。
ここからポツポツ降り始めるイメージなんですけど。
ポツポツのその感じまで?
いいですよね、ライブ中に雨降るのって。
しかも、ちょうどドームの屋根も開いたんで。しっかり雨を感じながら。
開いたドームの屋根、閉めてほしいですけどね、雨降ってきたら…。
はははは!
なんかすごいミュージシャンの方って、天気を味方にしません?伝説のライブで大雨降ったりとか。そういうのってあるから、あるかもしれんな。
ミスチルさんも「タガタメ」って曲で大雨の中で歌われているパターンがありまして(「Stadium Tour 2015 未完」)、それを見て、それを違う曲でも再現されたらうれしいなと思いまして。それでちょっと、こういう部分作ってみたんですけど。
次の曲、流してもらっていいですか。
(♪23曲目イントロ)
この「REM」がもう、どしゃ降りっていう…。
杉山さん、うれしそうですね!
ちょっと来てほしいなと思ったのが来たんで、もう。
「WALTZ」でも十分締まるんですけど、もう1回ステーキ食べるくらいの。
そうですよね、極みですからね、その系統の。
行くとこまで行っちゃおうというセクションで。これはもう本当にどしゃ降りの中でやってほしいです。
これ、アルバム(『REFLECTION』)やったら、逆なのよね、曲の流れが。
そうですね、曲順的には。
それをあえて逆で持ってくるというね。
こだわってますね。
なんでたぶん、アルバムめっちゃ聴いてる人も裏切れるかなみたいな。「そう来たか!」みたいな。
そうか、「WALTZ」が来たときに、今日は「REM」は聴かれへんやろなと思いきや、聴けんのか。
「いつもの流れじゃないぞ!このライブ」って。
いい裏切りがしたいなっていうのと。ただ、桜井さんの喉のことは、ホント何も考えてないんですけど(笑)。
そうか、ずっと歌ってますね(笑)。
とんでもないセクションだと思います。
続いては…お願いします。
(♪24曲目イントロ)
(小声で)ああ、超好き。
1回「REM」で燃え尽きたあとに、ちょっとライブっぽくアカペラで始めるバージョンあるじゃないですか。「NOT FOUND」という曲なんですけど。そのアカペラスタートで始めてほしいなという。
エレキギター弾かれるバージョンですよね。
ちょっと「僕はつい」のあと“ため”があって。
そうです!そうです!一人スポットライトを浴びながら。これ、ラストスパートに入るイメージですね。この疾走感、本当に大好きなんですよね。
MCやってから、めちゃめちゃ立て続けに歌わせてるやん。
でも「大MC」ですから。かなり休んだんですよね。
そこでだいぶしゃべられて、休みもちょっと取られて。そうですね、後半戦休ませて…ないですね。
でも桜井さん、タフにね、歌いながら走ってますしね。
確かに。
はい、次の曲お願いします。
(♪25曲目イントロ)
おー。なんやろね、このハッピーなイントロね。
そうですよね。しかもこの曲(「Marshmallow day」)のサビの韻の踏み方(「チューインガム~」/「注意深く~」)とかもホントに大好きで。ここらへんでもう、雨も小降りになってきてるイメージではあるんですけど。
止んではくれてないんですか。
はい、まだ止んでないです。
で、次の曲お願いします。
(♪26曲目イントロ)
おー!
「End of the day」という曲なんですけど。「Marshmallow day」の「day」と、「day」つながりということで(※アルバム『[(an imitation) blood orange]』つながりでもあります)。これも結構、1日の終わりみたいな、振り返るような曲だったりするので、ライブの最後のほうに持ってきたいなと。サビも勢いがあるんで、ラストスパート感もしっかり出るかなと。
終盤に来て、この歌詞しみますね。
しみますね。
そして、次の曲、お願いします。
(♪27曲目イントロ)
わー!すごい。
「Worlds end」です。
(※実は、「End of the day」の「End」と、「End」&「end」つながりでした!)
前に「シフクノオト」のライブツアーで「天頂バス」って曲があって、桜井さんがめっちゃ走り回りながら、鉄骨の階段登っていったりとかするシーンがあるんですけど、そこをちょっとこの曲でオマージュというか再現していただきたいなという。
鉄骨登ってもらう?
鉄骨のタワーみたいなところ登って。
ちょっとセットに組み込まれてませんでしたけど、あったんですね。
言うの忘れちゃったんですけど。
鉄骨タワーですね。まだ今だったら、(発注)間に合います。
実は端のほうにありまして、ただのセットだと思ってたら、登れたっていう。お客さんも、ただのセットだと思って見てたんですけど。
危ないで。タワー登りながら「Worlds end」、怖いで。
「旅客機」とかそういう曲だったりするんで、なるべく高いところまで行ってほしいなと。
みんな見上げて、桜井さんを見る感じね。
いいですね、疾走感が。
で、次がいよいよ、本編ラストの曲になるんですけど、お願いします。
(♪28曲目イントロ)
うおー、好きー!好きやけど、これで終わる?
はい。「Image」という曲なんですけど、これでライブ終わるってなかなか珍しいと思いますけど。
ないなー。
名曲ですよね。
すごいドラマチックなんですよね、曲の構成自体も。最後に違うメロの大サビが待ってたりとか。なんで、すごい、ムードというか、すごいグッときて終われるなっていう。
はい、この曲でとりあえず本編は以上なんですけど、今28曲なんで、あと2曲なんですけど。
「Image」で終わるというのが、もう一口食いたくなる感じもあって、「戻ってきてよ、アンコールで!」って精いっぱい手拍子できるよね。
確かにそうですね、はい。
ということで、アンコール。1曲目なんですけど、お願いします。
(♪アンコール1曲目イントロ)
はぁ~。いいですね。
「Documentary film」ですね。
これ、MVが公開されたとき度肝を抜かれて、もう1日中、聴いてたんですけど、それくらい好きな曲で、「Image」でちょっと切なくバラードで終わったんですけど、あえてアンコールももう1回、バラードでたたみかけてもらいたいなっていう。なんか「innocent world」とかにあえていかない方法を考えてみたら、こういうパターンも出てきたんですけど。
壮大でもありますしね。
そして、次がいよいよ、もう早いもんで、アンコール2曲なんですけど、2曲目お願いします。
(♪アンコール2曲目イントロ)
うぉーほっ、ほっほっほっ!
森田さんと同じなんですよね。「空風の帰り道」。
一緒ですね。
出ました!“おみや”を持たせるパターンですね。僕はいなり寿司だと思ってたんですけど。
マカロンでしたけど、森田さんの場合は。
京本さんの場合は?
僕はプリンで。
プリンもいいですね。
さっき裏で聴いてたときに、一緒だったんで「あっ!」と思ってうれしかったんですけど。
どうしてこの曲を最後に?
いやあ、「ap bank fes'07」でもこの曲やられてたんですけど、ラストサビが転調するパターンが、アルバムではたぶんそうなってないんですけど、ライブで転調パターンがありまして、それ見たときにホントに「このライブに行きたい、これで締めくくるライブ行ってみたい」って強く思ったので。楽しく「わー!」って終わるのも素敵なんですけど、あえて浸って、ちょっと切なくミスチルさんとお別れするっていうのもいいなあと思って、この曲にしました。
いいですね。杉山さんどうですか、このセットリスト?
最高じゃないですか。自分はあとで、自分なりに考えたセットリストを発表させてもらうんですけど、自分では「こう来るか」と思うのがいっぱいあったんですけど、なんかホント“捨て曲”ないんだなあと思いながら、こんな気分になるんだろうなというのを想像しながら、聴かせていただきましたね。
森田さん、いかがですか?
正直その~、イントロ聴いて「あれ何の曲?」っていうぐらいの曲が私にとっては何曲かあったんですけども、それが京本さんにとってはすごく大事な曲だったり、思い出の曲だったりっていう、やっぱり人それぞれの人生に深く関わってるんだなっていうのを、すごく今、実感しました。
とりあえず、今日出したセットリストだけ森田さんに渡すんで、田原さんに今度見せて…。
ははははは!
採用してもらえますかね。
でも、すごく興味深く見てくれるんじゃないですかね、見るだけなら(笑)。
こんなに違うんですよっていう…面白い。素晴らしいセットリストでしたね。
ありがとうございます。
「ミスチル妄想セットリスト」企画のあと、京本さんには、ギター演奏の杉山さんとともに、Mr.Children への“惜しみない敬意と愛を込めて”、レッドカーペットの上でスタジオライブを披露していただきました(「others」&「and I love you」のカバー)。
「Mr.Childrenの楽曲は人生の教科書」と語る京本さんですので、熱弁のあとの熱唱は、よりプレッシャーが掛かる瞬間だったかと思います。
京本さんを含めて、5人の出演者の皆さん、お忙しい中、真剣に30曲を選んでいただき、ありがとうございました。
大好きなミスチルだからこそより真剣になったでしょうし、1人で楽しむのではなく選曲理由や流れも含めて発表するとなると、勝ち負けはありませんが、“理論武装で攻め勝ったと思う”までの“練りに練られた”セットリストを組むのは本当に大変な作業だったかと思われます。
ずっと「無理なお願いをしてしまった…」と思っていましたが、生放送のスタジオで5人の出演者の皆さんが楽しそうにわちゃわちゃお話しされている様子に触れ、救われた気持ちになりました。
京本さんは、Mr.Childrenのメンバー4人の写真がプリントされた黒いTシャツを着て生放送に臨んでいました。
「勝負服のように着させてもらっています」と語る京本さんをよそに、1年半ほど前にTシャツをプレゼントしたディレクター本人がすっかり渡したことを忘れておりました(汗)。
確か渡したときは、冗談めいた表情で「家で着させてもらいますね」と言っていたはずなのに…。
京本さんの義理堅さを感じました。
Tシャツを渡したのは、当時ご一緒していたラジオ第1『らじらー!サタデー』の生放送終わりで、アルバム『SOUNDTRACKS』がリリースされた頃でした。
当時、京本さんが「『others』いいですよね!」としきりに言っていた伏線が、まさかこの番組のスタジオライブで回収されることになるとは!!
今後も、どうぞご期待ください💎
これからも、ラジオを、NHK-FMをよろしくお願いします。