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2017年3月7日 災害に強い町づくり

 

シュト子「ずいぶんと住宅が密集しているわね!」
シュト子
「ずいぶんと住宅が密集しているわね!」

 

ケン「木造住宅が密集している地域は、火災になると燃え広がりやすくて被害が大きくなるよね。」
ケン
「木造住宅が密集している地域は、火災になると燃え広がりやすくて被害が大きくなるよね」

 

 

サイ坊「東京都によると、東京23区にも木造住宅密集地域が、山手線の外側を中心に 約1万3,000ヘクタール もあるんだ。大規模火災の被害を防ぐにはどうすればいいのか、「首都圏ネットワーク」のリポートを見てみよう。」
サイ坊
「東京都によると、東京23区にも木造住宅密集地域が、山手線の外側を中心に約1万3,000ヘクタールもあるんだ。大規模火災の被害を防ぐにはどうすればいいのか、「首都圏ネットワーク」のリポートを見てみよう」

 

 

古い住宅をマンションに ハード面での対策
   ~品川区・中延の取り組み~ 
(平成28年12月26日OA 「首都圏ネットワーク」)

 

木造の住宅が密集する品川区中延。建物が狭い間隔で建っています。路地が入り組んだこの地区は、火災で大きな被害が出るおそれがあります。

 

空き家に放火されたこともあり、防災上大きな課題になっています。

 

そこで、地権者の同意を求めて、今の古い住宅を壊してマンションを建てることにしました。

 

周囲には緊急車両が入れる道路や公園を整備して火災に備えます。

 

地権者で作る組合 副理事長 池田光雄さん「ここで火災を想像すると、あっという間に町が無くなっちゃうんじゃないか。防災のことを考えると建て替えをやるしかない。」

地権者で作る組合 副理事長 池田光雄さん
「ここで火災を想像すると、あっという間に町が無くなっちゃうんじゃないか。防災のことを考えると建て替えをやるしかない」

 

サイ坊「東京都は「不燃化特区」を指定し、 “助成金” や “税の減免” などで支援して、古い木造住宅の建て替えと火災対策を進めている んだ。」
サイ坊
「東京都は「不燃化特区」を指定し、“助成金”“税の減免”などで支援して、古い木造住宅の建て替えと火災対策を進めているんだ」

 

シュト子「とはいえ、すべての地区で住宅を建て替えるのは難しいわよね・・・ほかにどんな取り組みがあるのかしら?」
シュト子
「とはいえ、すべての地区で住宅を建て替えるのは難しいわよね・・・ほかにどんな取り組みがあるのかしら?」

 

サイ坊「住民の連携を高めることで火災に対応しようという動きもある」
サイ坊
「住民の連携を高めることで火災に対応しようという動きもある」

 

 

 住民の連携強化 ソフト面での対策
   ~文京区・根津の取り組み~

昔ながらの木造住宅が密集する文京区根津地区。車1台が通れる程度の道幅しかありません。

 

火災の不安を抱えるこの地区では、7つの町内会が合同の防災組織を結成して対策を検討しています。

 

各地区の消火器の場所を地図にすることで情報を共有しました。

 

さらに、住民自身が初期の消火活動を行うための設備も導入しています。消火栓にホースをつなぎ すぐに放水できる「スタンドパイプ」。消防車が入れないような場所でも消火活動を行うことができます

 

その取り扱いに慣れるため『 地域対抗の競技会 』も実施。日頃の訓練にも楽しめる要素を加えることで、住民の参加を促したりコミュニケーションを活発にしようとしています。

競技会の結果は・・・女性のグループが1位!

 

シュト子「訓練すればわたしにも使えそうね!」
シュト子
「訓練すればわたしにも使えそうね!」

 

ケン「 住民の連携を強化して町を守ろう ということなんだね!」
ケン
住民の連携を強化して町を守ろうということなんだね!」

 

サイ坊「品川と根津、方法は異なるけれど被害を少なくするための取り組みなんだ。一方、「 事前復興 」という取り組みもあるんだ。静岡局がリポートしているので見てみよう。」
サイ坊
「品川と根津、方法は異なるけれど被害を少なくするための取り組みなんだ。一方、「事前復興」という取り組みもあるんだ。静岡局がリポートしているので見てみよう」

 

 

 富士市の取り組み ~事前復興~

(平成29年1月5日OA 「たっぷり静岡」静岡局)

シュト子「事前復興ってどういうことかしら?」
シュト子
「事前復興ってどういうことかしら?」

 

「事前復興」とは、大規模な災害が起きる前から、自治体や住民などが復興の方針や課題をあらかじめ話し合って決めておくことです。富士市は平成28年3月に「事前都市復興計画を策定しました。災害が起きた際に、行政や住民がすべきことを分野別順序立てて示しています。復興後の町のイメージや課題を共有して、復興を早く進めるためです。

 

市街地
住宅
医療・保健・福祉
商業・工業・農林漁業

 

この4つの分野ごとに、災害の発生から2年の間を “緊急対応期”  “本格復興期” などにわけて、やるべきことを整理しています。
たとえば、市街地の復興について見てみると・・・

 

市街地の復興計画

さらに、この計画を策定するのにあわせ、住民たちは自分たちの地区が抱える防災の課題町の将来像を話し合いました。

 

住民の声「仮設商店街を作るか?」「店舗はどのくらい必要か?」「必要な用地の広さは?」
住民の声
「仮設商店街を作るか?」「店舗はどのくらい必要か?」「必要な用地の広さは?」

 

JR富士駅の北に伸びる商店街を中心とした地区では、地図や模型を使って災害後の商店街と住宅について考えました。専門家の中には『もっと踏み込んで、災害によって被害を受けるおそれのある建物を事前に補強することも「事前復興」になる』と提唱する人もいます。

 

静岡大学教授 岩田孝仁さん「耐震化とともに、町の改造まである程度しておかないと最終的に犠牲者を多くだす。その後の復旧もなかなかできないということになってしまう。東京都が行っている「不燃化特区」を指定して、古い木造住宅を不燃化住宅に変えていく対策も、一種の事前復興事業といえる。」

静岡大学教授 岩田孝仁さん
「耐震化とともに、町の改造まである程度しておかないと最終的に犠牲者を多くだす。その後の復旧もなかなかできないということになってしまう。東京都が行っている「不燃化特区」を指定して、古い木造住宅を不燃化住宅に変えていく対策も、一種の事前復興事業といえる」

 

サイ坊「住宅の耐震化などは持ち主にゆだねられているが、それだけでは「災害に強い町づくり」を進めていくのは難しい。行政や住民が事前復興の考え方に基づいて、災害の被害を最小限にとどめ復興を速やかに進められるようにしておくことが必要なんだ!」
サイ坊
「住宅の耐震化などは持ち主にゆだねられているが、それだけでは「災害に強い町づくり」を進めていくのは難しい。行政や住民が事前復興の考え方に基づいて、災害の被害を最小限にとどめ復興を速やかに進められるようにしておくことが必要なんだ!」

 

シュト子「東京都と富士市の取り組みをホームページで確認しておこうかしら。」
シュト子
「東京都と富士市の取り組みをホームページで確認しておこうかしら」

 

東京都の取り組み
▼木密地域不燃化10年プロジェクトにおける取組 東京都都市整備局(NHKを離れます)
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/mokumitu/index.html

富士市の取り組み
▼富士市事前都市復興計画を策定しました 富士市(NHKを離れます)
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/machi/c1201/fmervo0000012vzc.html