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冬を乗り切る ~寒さ・大雪対策~

「冬を乗り切る ~寒さ・大雪対策~」2016年2月9日

立春を過ぎたと言うのに、まだまだ寒い日が続くわ。
そういえば、首都圏でも積もるほどの雪が降って大変だったわね。

サイ坊「今回は、冬の災害に対する備えの話だよ。北海道の中でも特に冬が厳しい北見局のリポートをまず紹介しよう。首都圏でも役立つポイントがあるんだ。」

▲2015年11月27日OA「ほっとニュース北海道」(札幌局) 取材:北見局

2012年11月27日、室蘭や登別周辺を暴風雪が襲いました。
降りしきる雪の中で送電線は垂れ下がり、およそ5万6,000戸が停電。
市民生活は深刻な打撃を受けました。

1冬の停電対策

寒冷地の防災を研究している、日本赤十字北海道看護大学の根本昌宏教授は、
暴風雪の際の停電の恐ろしさを指摘します。

日本赤十字北海道看護大学 根本昌宏教授「夏と冬の大きな違いは、暖房が必要かどうかだと思います。今、ほとんどの暖房機器は電気を使っていますから、万が一停電が起こった時は、暖房が使えなくなるという怖さがあります」
停電したら・・・

<まずは暖を取ること>
停電でも使えるポータブル式の灯油ストーブは、
冬の備えの必需品。
使う時は換気に注意しましょう。

<次は明かりの確保>
暗い中で何かを探したりする時に使える懐中電灯
照明器具の代わりにはランタンが活躍します。

停電が長引いたら・・・

<簡易型の調理器具も>
調理したりお湯を沸かしたりするのに使えるのが、カセットコンロ
ボンベは、4人家族の場合10本あれば5日間くらいはもちます。

そして、意外にも役立つのが・・・

圧力鍋です。

日本赤十字北海道看護大学 根本昌宏教授「圧力鍋を使うと調理時間が短く済み、ボンベの消費量も少なくなります。また、おいしい非常食を作り出すことも可能かもしれません」 シュト子「ふだんに近い食事ができれば、ナビ子のストレスも減らせそうね」
日本赤十字北海道看護大学 根本昌宏教授「最低限命を守ることができる暖かさ、最低限エネルギーを得られる食・明かり。そういった視点でいろいろな物を備えていただければ良いかと思います」

2外出する時は

暴風雪の際は外に出ないことが基本ですが、外出せざるを得ない場合、
車にはどんな備えが必要なのでしょうか。

サイ坊「寒さをしのぐための毛布、そして除雪用のスコップを積んでおくといいんだ」

スコップは丈夫な金属製のものが望ましいですが、柄の部分が伸び縮みするタイプなら、狭い車内でも気軽に積めそうです。

自動車用品店 杉山政徳さん「スコップは特に多く売れていますね。大雪に対して『自分も積んでおかなきゃいけないのかな』という意識が強いと思いますね」
シュト子「都内よりずっと寒くて雪が多い北海道の備えの紹介だから、すべて同じにしなければならない訳ではないけど、首都圏でも大雪が降ったし、いざという時に役立つ大切なポイントだったわ」サイ坊「次は、冬に特に注意が必要な “車の運転” についてだよ。静岡局からのリポートを紹介しよう。」

3冬の道はいつもと違う! ( 2015年12月21日OA 「たっぷり静岡」(静岡局)より)

シュト子「危ない!ねぇ、ケン。冬の道路では、ふだんと同じように運転していると、思わぬ事故につながりそうね」ケン「そうだね。どんな注意が必要なのかな」
JAF静岡 北沢浩之さん「一番注意していただきたいのは路面の凍結です。中でも、ブラックアイスバーンと呼ばれる現象に特に注意が必要です」

ブラックアイスバーンというのは、路面の表面に薄い氷が張った状態のことです。

ブラックアイスバーンが危険なのは、ぬれた路面と似ているためドライバーが気付きにくい点にあります。
さらに、ブラックアイスバーンが危険なのは、制動距離の長さです。

雪道の場合と、ブラックアイスバーンの場合で、
『時速40キロでブレーキをかけてABSを作動させた時に、車が停止するのに要した距離』
を比べてみました。

(映像提供 JAF)

ケン「3倍以上も違うのか。しっかりと車間距離をとって運転しないと、事故につながる恐れがあるな」
JAF静岡 北沢浩之さん「朝早くと夜遅くは、車の通りも少なくなって水分が残り、それが気温が下がることによって凍結する可能性もあるので注意が必要です」

4注意が必要な場所とは

2015年12月の早朝の静岡県御殿場市です。
気温は氷点下1度。
路面を見ると、うっすらと氷が張っているのが分かります。

シュト子「これが、ブラックアイスバーンね」

JAFによると、冬の時期、路面の凍結や積雪などにより、スリップ事故などを起こし救援を依頼される件数は300件以上。
多い年は1,000件を超えると言います。

メット「暖かいと思っていた静岡でもこんなにあるんだワン!」

静岡県内で救援が多発しているエリアを表した地図です。
東部の山間部が多くなっています。
このエリアは標高が高く気温が下がるほか、観光施設などが多いため、
交通量が増えて事故が起きやすいと言います。

しかし、注意が必要な場所は市街地にもあります。
それは、です。橋は普通の道路と違い、凍りやすいのです。

また、山間部や橋はもちろん、トンネルの出入口、さらに、日中でも太陽が当たらない日陰の状態の道路は、凍結していることがあるので注意が必要です。

ケン「車の運転の注意。勉強になったな。車間距離を十分とって、急発進・急ブレーキなど “急” のつく行動は絶対に止めよう」サイ坊「ほかにも、冬にまつわる大事なポイントを長野局がいつか放送していたよ」

5冬の注意メモ (「イブニング信州」(長野局)より )

除雪

事故を防ぐため、雪かきをしたり、雪を捨てたりするときは、次のことに注意しましょう。

ケン「何かあった時に連絡が取れるようにするためだね」
  • 除雪作業をするときは必ず、携帯電話を持っていきましょう。
除雪機を使う時
  • 周りに人がいないことを確認しましょう。
  • 除雪機に巻き込まれやすい丈の長い服は避けましょう。
  • 除雪機に詰まった雪を取り除く際は、エンジンを切り、確実に停止したことを確認してから、
    手ではなく棒などを使って取り除きましょう。
  • 滑り止めのついた靴をはき、足もとの状態をよく確認しましょう。
メット「足が滑って除雪機にひかれる事故も起きているんだワン!」

雪を捨てる時
  • 除雪した雪は、道路などではなく、雪捨て場に捨てましょう。
  • 雪捨て場には子どもが入れないようにしましょう。
シュト子「以前、雪捨て場で遊んでいた子どもが、突然崩れてきた雪に埋もれて亡くなる事故があったわね」
  • 雪を流し入れる流雪溝と呼ばれる溝は、ふたが開いていることが
    周りの人からも分かるようにしましょう。
メット「分かりやすくすることで、溝に人や車が落ちないようにするためだね」

雪下ろし

屋根の雪下ろし中の事故は命にかかわる危険があります。安全のために次のことに注意しましょう。

雪下ろしをする前に
  • 雪下ろしは2人以上で行いましょう。
シュト子「家族やお隣さんと声を掛け合うなどして、お互いの安全を確認し合いながら行うといいわね」
ケン「晴れた時は雪が解けて滑りやすくなるから、とても危険なんだ」
  • ヘルメットをかぶったり命綱を付けたりすることで安全を確保しましょう。
屋根に上る時
  • はしごを安全に上り下りするため、しっかり固定しましょう。
  • 屋根に乗ったら、どこまでが軒先かを確認しましょう。

屋根の雪を下ろす時
  • 下に人がいないかなど、まず安全を確認しましょう。
  • ある程度、雪を残して作業を終えましょう。
サイ坊「濡れた屋根は滑りやすいから、屋根が見えるまで雪を下ろし切ると、より滑りやすくなって危険なんだ」ケン「疲れると、体力だけでなく集中力も失われるよね。こまめに休憩をとって、安全に雪下ろしをしてください!!」
シュト子「まずは念入りな安全の確認、そして決して無理をしないこと!」

自治体の中には、冬対策の手引書なんかを
作っているところもあるから、参考にするといいね。
そして装備については、いざという時に困らないように、
ふだんから使い慣れておくことも忘れずに!

■ほかにも備える

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