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2014年2月13日 首都直下地震 新想定 “通電火災”とは?

2013年、首都直下地震の被害想定を国が8年ぶりに見直しました。都心南部の直下でマグニチュード7.3の大地震が起きた場合、建物の被害は61万棟、死者は2万3,000人にのぼります。揺れによる被害に加え、さらに怖いのが火災です。中でも、特に対策が必要とされたのが、電気ストーブや白熱電球を使ったスタンドなどによる「通電火災」です。地震による停電が復旧したときに火元となるおそれがある、「通電火災」は、どこの家庭でも危険があります。

 

▲2013年12月19日OA「ニュースウオッチ9」より

 

シュト子 「通電火災?初めて聞いたわ~ どういう火災なの?」
シュト子 「通電火災?初めて聞いたわ~ どういう火災なの?」

 

 

 

 1  大きな被害をもたらす“通電火災”

 

通電火災の危険性が明らかになったのは、阪神淡路大震災の時でした。原因が特定された建物火災の6割が通電火災によるものだったんです。火元は電気ストーブや白熱スタンド、オーブントースターなどでした。

 

 

 2  “通電火災”のメカニズム ~どのようにして起こるのか~

今回の首都直下地震の想定では、およそ半数の世帯で停電が発生します。

このときブレーカーを落とさずに避難すると…。

電気が復旧したとき、切れたと思っていた電気製品が再び作動!これが火元となって起こるのが、通電火災です。

ナマ猫 「出火はどのように起こるのか、実験してみたニャ!」
ナマネコ
「出火はどのように起こるのか、実験してみたニャ!」

 

(1)地震の揺れで洗濯物が電気ストーブに…。

 

(2)停電した状態から通電。

 

(3)ストーブが作動。

 

(4)4分後、煙が立ち上り…。

 

(5)12分後、炎が広がり部屋を覆い尽くす。

 

 

 3  “通電火災”の恐怖

通電火災は、電気製品以外の思わぬところからも火が出ることがあるんです。

地震による転倒や落下で傷ついた「電気コード」

通電すると…瞬間、コードがショート!近くに燃えやすいものがあると火災につながる可能性が…。

 

さらに、通電火災は「時間差」で起こる特徴もあります。

図は阪神・淡路大震災の通電火災の発生件数を時系列でまとめたものです。最長で8日後にも通電火災が起きていました。

 

神戸市消防局予防課の上村雄二調査係長  「“電気が復旧してよかった”と思ったらパチパチと音がして火事になった話もある。通電火災にはそういった危険性がある」

神戸市消防局予防課の上村雄二調査係長
「“電気が復旧してよかった”と思ったらパチパチと音がして火事になった話もある。通電火災にはそういった危険性がある」

 

 

 4  “通電火災”への対策 ~どう備えればいいのか~

通電火災への懸念は、特に木造住宅の密集地域で強まっています。

大規模な延焼火災につながるおそれがあるからです。

東京都内では山手線の外側を中心に広がり、23区の人口の2割、180万人が暮らしています。

シュト子 「特に気をつけたい地域ね!通電火災への備えはどうすればいいのかしら?」
シュト子
「特に気をつけたい地域ね!通電火災への備えはどうすればいいのかしら?」

 

被害想定では「感震ブレーカー」の普及を促しています。

感震ブレーカーは、地震を感知すると自動的にブレーカーのスイッチが切れます。ブレーカーの切り忘れを防ぐことで、通電火災の原因を断とうというのです。

 

「感震ブレーカー」は電気工事を含めると数万円の費用がかかります。そこで、“簡易な”感震ブレーカーを活用する取り組みも始まっています。

1個3000円ほどの装置には、ブレーカーのスイッチに取り付けたひもの先に「おもり」がついています。震度6以上の揺れがあると「おもり」が落下し、ブレーカーのスイッチが切れる仕掛けです。

シュト子 「通電火災への備えは各家庭はもちろん、地域全体で進めていくことが大切ね!ブレーカーの切り忘れにも気をつけないとね!」
シュト子
「通電火災への備えは各家庭はもちろん、地域全体で進めていくことが大切ね!ブレーカーの切り忘れにも気をつけないとね!」

 

通電火災が地震による火災原因のかなりの部分を占めていることはあまり知られていないかもしれません。

国の新たな被害想定では、この通電火災を始め、電気関係の出火を防ぐなど、対策を徹底すれば、火災による死者は20分の1に減らせるとしています。

 

以下のページには、対策などがより詳しく載っています。(NHKのページを離れます)

 

☆消防防災博物館

地震時における出火防止対策のあり方に関する調査検討報告書

※通電火災については『第3章 地震時における出火防止対策にかんする提言』を参照

http://www.bousaihaku.com/cgi-bin/hp/index2.cgi?ac1=B208&ac2=B20801&ac3=2292&Page=hpd2_view

 

☆12月に発表された首都直下地震の新想定について

内閣府 防災対策推進検討会議 首都直下地震対策検討ワーキンググループ 最終報告

http://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/taisaku_wg/