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災害時に「ヘルプカード」でスムーズな支援を!

「災害時に「ヘルプカード」でスムーズな支援を!」2013年9月13日

東京都では今、災害が起きたときに備えて「ヘルプカード」の普及を図っています。
知的障害のある人などに、連絡先やどんな支援が必要なのかを
あらかじめ書き込んでおいてもらい、
災害時に周囲からのサポートをスムーズに受けられるようにするのが狙いです。
このヘルプカードをいざというときに役立つものにするためには、
何が必要なのでしょうか。

▲2013年8月30日OA「おはよう日本 首都圏」より

1災害時、知的障害のある人は助けを求められず、集団の中で孤立する危険が!

シュト子

東京葛飾区にある知的障害者のための事業所。ここでは、およそ50人が就労を目指した訓練を行っているわ。その利用者のうち、ほとんどの方は電車やバスで通っているの。
事業所を管理する髙山喜美子さんは、東日本大震災を通して、障害者自身が支援を求めることの難しさを痛感したというわ。

なまネコ「震災が起こったとき、この施設にいたある女性はすぐに帰宅しようとした。でも電車が止まり、代わりに乗ったバスも渋滞に巻き込まれてしまったんだ。それでも「助けてください」と周りの人に言うことはできなかった。気づいた乗客の人が、かわりに携帯電話で状況や場所を事業所の人に伝えて、自転車で迎えに来てもらったんだ。
何もできないまま6時間、家に帰り着いた時は深夜になっていたんだニャ~! 一歩間違えば、帰れず、なんらかの事故につながった可能性もあったニャ。」
ナビ子「6時間?!つらいよー。」シュト子「周囲の人のちょっとした手助けが大切ね!」

事業所の経営者の髙山さんは訴えます。
「知的障害のある人はわかりにくい。発見が遅れると助けてもらえるところを助けてもらえないことが多いのではないでしょうか」

2支援が必要な人へ!ヘルプカードとは?

なまネコ

こうした状況を改善しようと東京都が作ったのが「ヘルプカード」ニャンだ。
これまでに同じようなカードを導入していた自治体もあったけど、デザインはバラバラ。市区町村の枠を越えて通用するものがなかった。
そこで都が統一したガイドラインを作って、都内全域での普及を目指しているニャ。

シュト子

一方、すでにヘルプカードを使い始めたという人もいるわ。千葉県の菓子工場で働いている直田夢生さんは知的障害があって、状況の急な変化に対応することが苦手だそう。
直田さんも毎日1時間、電車とバスを乗り継いで通勤しているわ。

なまネコ「お母さんも『ひとりでいるときに災害にあったらパニックになってしまうのではないか』と不安だったというニャ
」
シュト子

直田さん、ヘルプカードの話を聞いて、早速入手したわ。
名前や連絡先のほか、配慮してほしいことの欄には
「ゆっくり話をして欲しい」 「目から入る情報がとても早いです」と記入したわ。絵や写真などで説明するとよく分かるということね。
※あくまでも一例。ヘルプカードの中身は地方自治体が決める

3緊急時に実際に活用できるよう、制度を知ろう!

なまネコ「カードは、ただ持っているだけでは意味がない。直田さんはお母さんとカードを提示する練習も行っているニャ!いざというときに自分から提示できなければ、支援に結びつかないからニャ~!」
シュト子「周りの人が知ることも大事ね!」

みんなが障害者の人と制度の理解を深めて、ヘルプカードの事が一般に知られるようになれば、『ひょっとしたら、カバンの中に入っているんじゃないか?』など、気づけるようになるわ!

 

ヘルプカードが災害時の強い味方になるために、ひとりでも多くの人がその存在と意味を理解していくことが求められています。ヘルプカードは知的障害者だけでなく、身体に障害のある人も対象にしています。今年度、東京都には、都内の半数を越える自治体からヘルプカードを導入するための補助金の申請がありました。

 

■ほかにも備える

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