「水が足りない」2013年4月4日

東日本大震災では、飲み水を求める人たちで、給水所に長い列ができたわ。
災害時、飲み水は、1人あたり最低3日分、9リットルが必要だとされているけど、
東京では、地域によって、その備蓄に大幅に偏りがあって、不足するおそれがあるそうよ。
3月12日放送「首都圏ネットワーク」で、中村記者がリポートしているわ。

▲「首都圏ネットワーク」より

こちらは、3月1日に東京都内で行われた給水訓練。水が蓄えられた給水塔から、飲み水を取り出します。大地震の時には、自治体の職員が駆けつけて、シュト子さんたち住民に水を配ります。

都が23区に設けた給水拠点は、100か所。こうした給水塔の他、地下のタンクや浄水場なども利用しています。しかし記者が、東京都の資料をもとに分析した結果、東京都では、地域によって配れる水の量に大きな偏りがあることがわかりました。

1水が足りない

こちらは、平日の日中に地震が起きたとき、1人あたりに配れる水の量を、区ごとに示したグラフです。

シュト子「最も多い葛飾区では、1人あたり226リットル。最低3日分、9リットルが必要だから、75日分!十分な備えがあるわ。」
シュト子「でも7つの区では、不足するおそれがあるニャ。最も少ない中野区は、わずか1リットルだよ。1日分にも足りないニャ。」
中村記者「どうして中野区では、水の備蓄が足りないのかといいますと―― 給水拠点は、場所によって、ひとつひとつの大きさが違い、中野区内には小型のタンクしかないからなんです。」

東京都は、昭和52年から給水拠点の整備を進めてきましたが、1人あたりに必要な水の量の検討は後回しになってきたんです。
このため中野区は、区外の給水拠点で訓練を行ったり、区内に進出する予定の飲料メーカーと協定を結ぶことなどを検討したいとしています。

2鍵が開かない

ナビ子「ということは、職員がこないと水を配れないの!?」

取材を進めると、十分な水が確保できている地域にも課題がありました。目黒区内の90%以上の水を蓄えているこの給水拠点。水の安全を守るため、不審者が入らないよう、ふだんは鍵がかけられています。大地震が起きると、近くにいる都の水道局の職員が駆けつけ、鍵を開けることになっているんですが、担当の職員はわずかです。

中村記者「ナビ子ちゃん、ちゃんと家でも水を備蓄しておいたほうがいいんだよ。」

 

近くの給水拠点がどこにあるかも確認しなくちゃだニャ。
東京都内の給水拠点は、こちらで確認できるニャ
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shinsai/kyoten.html
※NHKのサイトを離れます

 

3水を備蓄しよう

シュト子「東日本大震災の時、千葉県浦安市は、市内の半分が一時断水。住民からは、「一番困ったのが水だった」という声が多く聞かれたわ。飲み水だけでなく、さまざまな場面で水が不足したからなの。
」

住民がいちばん困ったのは生活用水よ。このお宅では、断水している10日間、食器にラップフィルムをかけて、水で洗わなくてすむようにしたそうよ。食事にも、水で洗わなくていいように無洗米を使ったそうなの。

ナビ子「飲み水だけじゃないんだね。」

おふろの水にも困ったと言うわ。浴槽の水を入れ替えることができず、毎日、浴槽の中で体を洗ったり、汚れていく水を少しでもきれいにしようと給水で配られたペットボトルの水をつぎ足したそうよ。

シュト子「想像以上に、水不足は苦しいものなのね。」

水道管が破裂して吹き出している水を、近所の人が列を作ってくんでいったそうよ。トイレやおふろといった生活用水に使うためだったの。

首都直下地震が起きれば、広い地域に断水が広がる可能性が
あるニャ。火災の消火から、病院でのけが人の処置まで、
水を必要とする多くの活動に支障をきたす恐れがある。

行政の対応だけでなく、地域での共助や、自ら備えておくことは
重要なんだニャン。

■ほかにも備える

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