もっとニュース

  • 2024年6月13日

“見ると幸せ”ドクターイエロー引退へ「後継の専用車両投入せず」 JR東海・JR西日本 ファンの声は

キーワード:

【6月14日更新】後継車両についてJR東海の発表を追記しました。
「見かけると幸せが訪れる」。黄色の車体から「ドクターイエロー」の愛称で親しまれている新幹線の検査専用車両が引退することになりました。老朽化などを理由にJR東海は来年(2025年)1月に、JR西日本は2027年をめどに運行を終え、検査専用の後継車両は投入しないということです。引退の発表を受けて、SNSでは引退を惜しむ投稿が見られました。

老朽化で引退へ JR東海は2025年1月 西日本は2027年めど

「ドクターイエロー」は、東海道・山陽新幹線の線路を営業車両と同じ速度や条件で走行しながら、線路にゆがみがないかや設備に異常がないかなどを検査する車両です。
これについて、車両を保有するJR東海とJR西日本は、老朽化などを理由に運行を終える方針を正式に発表しました。JR東海の車両は来年(2025年)1月にJR西日本の車両は2027年をめどに運行を終えるということで、ドクターイエローは2つの編成いずれも引退することになります。
今のドクターイエローは、700系の新幹線をもとに作られた7両編成の車両で、およそ10日に1度の頻度で走行しています。ただ、イベントなどを除けば一般の客は乗ることができず時刻表も公表されていないため、鉄道ファンなどの間では、「見かけると幸せが訪れる」と言われ、人気を集めてきました。

「ドクターイエロー」とは

「ドクターイエロー」は、新幹線の線路などを検査する役割を担っています。初代は東海道新幹線が開業した1964年から運行を始め、当時から夜間でも目立ちやすいよう車体は黄色でした。その後、新幹線のダイヤに影響が出ないよう高速化が必要となったことから、1974年に投入された2代目では、日本で最初の新幹線、「0系」(ゼロ)をベースにした車両を投入し、当時の営業車両と同じ210キロで走行しながらの検査が可能となりました。そして、現在は「700系」をベースにした4代目と5代目の2つの編成が運行されていて、東海道・山陽新幹線の東京・博多間、およそ1100キロを2日間かけて往復しています。

走行中は、センサーなどで線路のゆがみや架線の摩耗などの状況を測定しているほか、走行時の揺れや衝撃を記録し、保線作業などを行うための基礎データを集めていることから、「新幹線のお医者さん」などとも呼ばれています。
ただ、JR東海の車両は2001年に、JR西日本の車両は2005年に投入されたもので、老朽化が進んでいました。

資料画像「N700S」

引退後の線路などの検査は、「のぞみ」や「ひかり」などとして運行されている「N700S」という車両に専用の機器を取り付けて行われる見通しで、これまでのように検査の専用車両は投入しないということです。

SNS上では惜しむ声

「ドクターイエロー」引退の発表を受け、SNSでは惜しむ声が相次いで投稿されています。
 

無くなる前に本物のドクターイエローを息子に見せたい

息子が小さい時は神様みたいな存在で。何度か駅に見に行ったし、たまたま家族で東京へ新幹線で行った時、近くにいたおじさんがこの後下りのドクターイエローが来るよと教えてくれて大喜びして見た記憶

ここまで安全に新幹線に乗れたのは、ドクターイエローのおかげ

引退する前に出会いたい幸せのドクターイエロー

「後継」N700Sは2026年度から導入へ

JR東海は「ドクターイエロー」の運用を終えた後に検査を行う新たな新幹線車両「N700S」を2026年度から2028年度にかけて、あわせて17編成導入する方針を発表しました。17編成のうち、4編成については「ドクターイエロー」だけが行うことができたレールのゆがみやパンタグラフの検査が可能だということでセンサーなどを活用することでより詳細な確認もできるようになるとしています。

JR東海 丹羽俊介社長
「ドクターイエローの老朽化が進む中で検査技術が整備され、引退という判断をした。営業車両に検査機能を備えることで検査の頻度も高まる。長年にわたりドクターイエローをご愛顧いただき感謝いたします。 引退まではまだ少し時間があり、撮影会や体験乗車も企画しているので期待していただきたい」

あわせて読みたい

ページトップに戻る