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  • 2024年5月1日

「八王子ナポリタン」 特徴は玉ねぎたっぷり ご当地グルメの魅力広めようと飲食店主たちが奮闘!

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東京・八王子市のご当地グルメ「八王子ナポリタン」。ことし(2024年)で誕生から10年という、比較的新しいご当地グルメです。刻み玉ねぎがたっぷり入っています。「八王子ラーメン」にも似ている気がしますね。この「八王子ナポリタン」を広めようと活動しているのが「八王子ナポリタン倶楽部」の人たち。その魅力をさらに広げていこうと、新たな試みも始めています。

「八王子ナポリタン」別のご当地グルメに通ず…。

東京・八王子市内の洋食店です。ランチ時には多くの人が訪れます。定番はやはり「八王子ナポリタン」。その名を名乗れる条件の1つはどっさりの刻み玉ねぎを使うことです。

たまねぎを使うことは、名物の「八王子ラーメン」がヒントになりました。洋食店を訪れた人からは…。

「たまねぎがはいっているので甘くなりますよね。八王子ラーメンは有名ですけど八王子ナポリタンも人気がある」

店員

「リピートしてくれる人も結構いますね。八王子ナポリタン、うちの人気ナンバーワン商品になります」

広めているのは「八王子ナポリタン倶楽部」の人たち

「八王子ナポリタン」の普及活動に取り組んでいるのが、飲食店主たちが集った「八王子ナポリタン倶楽部」。クラブの会長で、イタリア料理店を営む中野太郎さんの店の看板メニューも、もちろん、たくさんの玉ねぎをトッピングした八王子ナポリタンです。ただ、当初は扱っていなかったといいます。

中野さん

「頼まれるお客さんが非常に多くて。僕自身、ナポリタンというメニューがあんまり好きじゃないというか好んで食べないタイプだったので」

それでも、根強い人気に大きな可能性を感じた中野さんは、クラブのメンバーと地域のイベントなどで、普及活動に取り組んできました。刻み玉ねぎを使っていれば、八王子ナポリタンと名乗れることから、いろんな飲食店でそれぞれの八王子ナポリタンが誕生していきました。

これ全部「八王子ナポリタン」!

例えば、画像左上クレープも「八王子ナポリタン」。その他、ラーメンに、沖縄そば、オムライスなど、バリエーション豊かな「八王子ナポリタン」が広がっていったんです。まさに「発展系」で何でもありです。すっかりローカルフードとして認知され、市内の学校給食にも提供されるようになりました。

コロナ禍で活動は縮小も 一念発起!

しかし。その人気が地域に浸透してきたころ直面したのが、新型コロナの流行です。それぞれの店が営業自粛を余儀なくされクラブの活動も休止になりました。

「これから先どうなるのかな、八王子ナポリタンを盛り上げましょうとお声がけしたけど数店舗はやはり『様子を見たい』ということで」

このままでは、盛り上がりも冷めてしまうと感じた中野さんたち。そこで一念発起。去年、さらに多く人に八王子ナポリタンを食べもらえるようにと「レトルトソース」の開発を始めました。アレンジ次第でどんな料理にでも合うような「万能ソース」を目指しました。

「ナポリタンに特化しちゃうと万能からは離れていく、使い勝手がいいように」

「できればこのまま使うよりも、加工してもらった方がよいかも」

そして去年(2023年)末、ついにソースが完成しました。玉ねぎの甘さを生かし、洋食以外にも使える、メンバー納得の味に仕上がりました。

「このソースをベースに皆さんがいろんな創意工夫をしてくれたら作ってよかったなと」

「ここからがスタートなのかな」

誕生から紆余曲折、10年。レトルトソースはまだ一般に流通していませんが、地元スーパーなどでの販売を計画しているということです。また、地域の祭りなどでは、メンバーがキッチンカーで八王子ナポリタンを提供しています。もっと多くの人に愛されるよう「八王子ナポリタン倶楽部」の挑戦は続きます。

「八王子ナポリタン倶楽部」中野太郎さん
「八王子ナポリタンというご当地メニューをどんどん発信していけるような取り組みを続けていきたいです。われわれが想像しているよりも大きな動きになっていって、八王子から外に出て、名だたるご当地グルメに肩を並べるくらいまでいけたら最高ですよね」

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