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3大鉄道研究会の皆さん 鉄道への愛が“線路のように”どこまでも続いていました

  • 2022年10月25日

東洋大学・中央大学・立命館大学、3つの大学の鉄道研究会が一堂に会してラジオ「NHKラジオ鉄道大博覧会」の生中継に出演しました。皆さんがチャレンジした“鉄分”の濃~い、思いの詰まった車掌アナウンス「妄想観光車掌アナウンス」をご紹介します!
 ゲスト:響丈さん/瀧野由美子さん (STU48)

3大鉄道研究会 東洋大学に集結

10月10日、3大鉄道研究会(東洋大学、中央大学、立命館大学)のメンバーが東京・文京区にある東洋大学白山キャンパスの8号館、特設スタジオに集まりました。


「鉄道に乗った距離ならどこにも負けない!」白山で52年目、東洋大学鉄道研究会のみなさん。

東洋大学鉄道研究会

来年で設立60年、伝統に紡がれた歴史と誇りを胸に参加した、中央大学鉄道研究会のみなさん。

中央大学鉄道研究会

そして、関西から参加した大学鉄道研究会“西の雄”こと、立命館大学鉄道研究会のみなさんです。

立命館大学鉄道研究会

この日は日本の誇る鉄道と鉄道を愛する人々を繋ぐ約11時間の番組「NHKラジオ鉄道大博覧会」の生放送があり、東洋大学からは「3大鉄道研究会が集結!愛を叫べ!どこまでも~~~!」の生中継が行われました。
こちらの番組です!>>>「NHKラジオ鉄道大博覧会」

「自分たちで集めた列車の珠玉の音源を流しながら、その音をバックに車掌になりきり、聞いている人に車窓の景色が浮かび、なおかつ列車の魅力が伝わる車内アナウンス」、それが「妄想観光車掌アナウンス」です。

客席だけなく、外からも観覧する大学生もいて、会場を盛り上げてくれました!

彼らの「妄想観光車掌アナウンス」を応援しながら審査するのが、元運転士・鉄道タレントの響丈さん。鉄道アイドルで、毎週土曜 午前10時05分からR1(ラジオ第1)で放送中「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」に出演中のSTU48 瀧野由美子さん。そして司会は山本志保アナウンサーです。

山本志保アナウンサー 響丈さん 瀧野由美子さん

「妄想観光車掌アナウンス」がスタート!

皆さん、機会があればこれからご紹介する「妄想観光車掌アナウンス」で取り上げた区間に乗車してみてはいかがでしょうか。

まず登場したのが東洋大学鉄道研究会の大門希平(おおかどきっぺい)さんです。
【JR北海道 根室本線「庶路~大楽毛」間(北海道 白糠町・釧路市)】
かつて走っていた夜行急行「まりも」が「もし今運転していたら」を妄想したアナウンスを、列車「ノースレインボーエクスプレス」の走行音を使い披露してくれました!

東洋大学鉄道研究会 大門希平さん

「皆さま おはようございます」で始まったアナウンスは「おはよう放送」と呼ばれるアナウンスを再現、太平洋から朝日が差し込む日の出風景を紹介しながら、釧路駅で買うことが出来るお弁当まで案内するという旅情をそそるアナウンス。

皆様、おはようございます。本日は10月14日金曜日、ただいまの時刻は午前5時28分でございます。臨時夜行特急「まりも」、釧路行きです。現在列車は時間通りに運転しております。
列車はただいま、太平洋沿岸に伸びる、朝ぼらけの根室本線を走行しています。進行方向右手には、薄暗い太平洋に広がる水平線から、朝日がゆっくりと差し込む美しい日の出の風景をご覧いただけます。
列車はあと20分ほどで終点の釧路、釧路に到着いたします。終点の釧路には5時50分の到着です。なお3号車1階のラウンジスペースでおやすみになられましたお客様、恐れ入りますが一度ご自身のお座席にお戻りいただきまして、お降りのお仕度をしてお待ちください。またお降りの際は、荷物棚・座席周り等ご確認の上、お忘れ物のないよう今一度お手回り品よくお確かめください。
次は終点の釧路、釧路でございます。1番線の到着、お出口は右側です。1番線ホームでは、オホーツク海近海でしか獲れない濃厚で旨みのある「花咲カニ」のほぐし身をたっぷりと酢飯の上に乗せ、いくらや錦糸卵との相性もバツグンな「花咲かにめし」弁当など、海の幸を贅沢に盛り付けた駅弁4種類を各種販売しております。旅の思い出にぜひいかがでしょうか。
本日はJR北海道のジョイフルトレイン「ノースレインボーエクスプレス」で運転いたしました臨時夜行特急「まりも」号にご乗車いただきまして誠にありがとうございました。この先もどうぞお気をつけていってらっしゃいませ。


続いては中央大学鉄道研究会の松坂俊希(まつさかとしき)さんがアナウンスに挑戦。
【JR東日本 京浜東北線「上中里~王子」間(東京 北区)】
通勤列車というイメージが強い路線ですが、桜の名所として有名な飛鳥山の近くを通ることを意識した、観光列車風のアナウンスを披露してくれました!

中央大学鉄道研究会 松坂俊希さん

列車のドアが閉まり「ただいま列車は、上中里駅を出発いたしました」から始まったアナウンス。「鉄道唱歌」の一節を歌いながら、進行方向左手に見える飛鳥山公園を紹介し、王子駅から公園への行き方も案内します。

ただいま列車は、上中里駅を出発いたしました。
間もなくいたしますと、進行方向左手に、飛鳥山公園が見えてまいります。この飛鳥山公園は、江戸幕府8代将軍徳川吉宗が、1,270本もの桜を植樹して以来、東京の桜の名所となりました。明治時代に作曲された鉄道唱歌でも、「♪王子に着きて仰ぎ見る 森は花見し飛鳥山〜」と、このように紹介されております。
列車は間もなく王子駅に着きます。お出口は右側です。王子駅から飛鳥山公園へお越しのお客様は、2号車付近の階段から、南口改札をご利用いただきますと便利です。
それでは、飛鳥山の桜が織り成す、儚くも力強い桃色の世界を、どうぞお楽しみください。


最後は立命館大学の田代優都さんが登場。
【京阪電車京津線「大谷~上栄町」(滋賀 大津市)間】
この路線は、普通サイズの電車が路面をはしる珍しい路線、ということで勾配のあるトンネル、急カーブ、徐行運転など、独特の走行音を活かしながらアナウンスを披露してくれました!

立命館大学鉄道研究会 田代優都さん

「ただいま列車は40パーミルの急坂の上に立つ大谷駅を力強く発車しました。」で始まったアナウンス、逢坂山トンネル、半径45メートルの急カーブ、最大61パーミルの急坂の“通過音”の合間からこの路線の歴史が紹介されてゆきます。

ただいま列車は40パーミルの急坂の上に立つ大谷駅を力強く発車しました。左にカーブした先にあるのは、京阪電車唯一の山岳トンネル・逢坂山トンネルです。ゆっくりと通過していきます。かつてこの付近には逢坂山関跡(おうさかやまのせきあと)があり、万葉集や古今和歌集にその様子が描写されるなど古くから親しまれている交通の要衝となっています。このトンネル内で時速20kmまで減速します。トンネルを抜けますと、半径45mの急カーブを曲がります。カーブの通過音をお楽しみください。 
この先列車は旧東海道の国道1号線とともに急坂を下っていきます。横を走る自動車と同じようにすいすいと走っていきますが、実はこの区間の勾配は最大61パーミル、日本の鉄道では3 番目の急坂となっているのです。 
この京津線は、大正時代に路面電車の方式で開通した当時の設備が、100年以上経った現在も大きく変わることなく使用されています。かつての小さな路面電車に代わり、現在は全長66m、4両編成の800系電車がまるで大蛇のように駆け抜けていきます。地下鉄、路面電車、登山電車の3つの顔を持つ800系。金属音を響かせながら、びわ湖浜大津駅へ向けて歩みを進めていきます。


3つの大学の「妄想観光車掌アナウンス」はそれぞれ個性があり、列車やその路線に対する愛が大きく感じられました。

そして、ゲストが選ぶ最優秀賞に選ばれたのは立命館大学!

受賞の記念として立命館大学の鉄道研究会から、もうひとつ準備していた「妄想観光車掌アナウンス」が披露されました。志津木順(しづきじゅん) さんによるJR西日本 草津線「草津~手原」間(滋賀 草津市・栗東市) 現在でも国鉄型車両が走る路線で豪快なジョイント音を立てて走行する音にこだわったアナウンスです!

立命館大学鉄道研究会 志津木順さん

「列車は、滋賀県で最も乗降客数の多い駅、草津駅を発車いたしました」で始まったアナウンスは、113系車両のモーター音を生かしながら、手原駅近くの公園にあるSLについても紹介して手原駅へと到着しました。

この電車は、草津線、普通、柘植行きです。列車は、滋賀県で最も乗降客数の多い駅、草津駅を発車いたしました。
この草津は、江戸時代から、東海道と中山道の分岐点としてにぎわった街。東京~大阪間のメインルートは時代と共に移り変わりましたが、今でもこの草津では、この2つの道に沿った鉄道が、分岐していきます。車窓左手には米原、大垣方面へと延びる、東海道本線の線路がご覧いただけます。 
やがて列車は大きくカーブを描き、東海道本線と分かれます。右手には草津市、左手には栗東市、どちらも立派な高層マンションがそびえたちます。 
さて、モーターの音が、だんだんと大きくなってまいりました。草津線では、かつて各地で活躍してきた国鉄型車両、113 系が現在でも運行されています。この路線では国鉄型車両が、昼夜を問わず、まさに日常の足として活躍しています。 
列車はまもなく日本の大動脈、東海道新幹線の下をくぐり、最初の停車駅、手原に着きます。手原駅近くの公園には、かつて草津線でも活躍した蒸気機関車、D51型が保存されています。今でも保存会の皆さんにより丁寧に整備され、美しい姿が保たれております。
手原、手原です。ドアから手を離してお待ちください。


皆さんのアナウンスを聞いた ゲストの感想

3大鉄道研究会「妄想観光車掌アナウンス」を聞いたゲストの皆さんからの感想です。

響さん:三者三様の作り方があるんだなと感じました。こういう作り方もあるんだ。という発見がありました。

響丈さん

瀧野さん:題名のとおり、皆さんの鉄道への愛が叫ばれていました。緊張がありながらも素晴らしいアナウンスでした。

瀧野由美子さん

皆さん“鉄道愛”があふれていました

3大鉄道研究会のメンバーの鉄道愛はもちろん、お互いの鉄道愛をリスペクトする姿勢が終始感じられる中継でした!


中継の後にエキシビションとして東洋大学、石関聡士(いしぜきさとし)さんが、JR東日本 只見線「会津越川~本名」(福島 金山町)の妄想観光車掌アナウンスを披露。(音源は10月11日、豪雨災害から11年ぶりに全線で運転を再開した日に録音したものを使用)

東洋大学鉄道研究会 石関聡士さん

列車は只見川第六橋梁手前、長いトンネルを走行中。ようやく南会津を照らす一筋の光が見えてきました。トンネルを抜けるとすぐに第六橋梁にさしかかります。
さあトンネルを抜けて、ご覧ください。右手には只見川が、左手には本名ダムが目の前に見られます。
どうぞ皆さん手を振り返してあげてください。
本日運転を再開した只見、会津川口間は只見川第五橋梁から第八橋梁まで4つもの橋があり、また沿線でも只見川の景色が一番楽しめる区間になっております。皆さんも四季折々違った表情を見せる絶景路線只見線を一度乗り通してみてはいかがでしょうか。
まもなく本名駅です。


中央大学、辻涼介さんが小田急電鉄 小田原線「小田急相模原~相模大野」(神奈川 相模原市)の妄想観光車掌アナウンスを披露!

中央大学鉄道研究会 辻涼介さん

電車はただいま、小田急相模原駅を発車いたしました。
右手には、春になると満開の桜が人々の目を楽しませ、地元の人々に愛される公園、松が枝公園が見えております。
先ほど発車した小田急相模原駅は、小田急全駅で利用者数 第20位、徒歩10分ほどのところには、甲子園での優勝経験も豊富な、東海大附属相模高校がございます。また左手に見えて参ります谷口小学校、右手にございます林間公園も、春には満開の桜を咲かせ、地域住民の憩いの場となっております。
電車はただいま、大野総合車両基地を右手に見ながら走行しております。ここでは、小田急を走る車両の主要な検査を行っており、常に多くの車両が留置されております。また、不定期で見学ツアーも開催されております。車両基地のある始発駅らしく、ポイントを通過していきますと、電車は相模大野駅に到着いたします。当駅は関東の駅百選にも選出され、相模原市南区の拠点駅となっており、駅直結のショッピングモールや飲食店が充実しており、1日中楽しむことができます。皆様もぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

会場全体が温かい雰囲気に包まれたまま、すべて終了しました。


控室に戻ったメンバーからは、一本締めが飛び出しました!

皆さんを代表して東洋大学鉄道研究会会長 鹿島陸斗(かしまりくと)さんは、「コロナの影響で、鉄道での旅を楽しむことが出来なかったりするなど鉄道研究会の活動の中で苦労する事も多かったが、今回は他校の鉄道研究会の皆さんやゲストと生で交流がすることが出来て楽しかったです」と感想を話してくれました。


鉄道150年を記念して行われた今回の中継、皆さんの鉄道愛を感じたのはもちろん、お互いの鉄道愛を認め合う姿勢、コロナ禍で難しかった人との交流が再開したことの喜びを感じながら番組に参加する皆さんの姿が印象に残りました。


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