【動画】鉄道あの頃 #2 輝かしき私鉄特急

  • 2022年10月07日

新幹線ではない「在来線」の華といえば「特急」を挙げる人も多いと思います。関東の私鉄にも、都心と観光地を結ぶ多くの特急があり、旅行にビジネスに、多くの人の夢や思いを運びました。

NHK蔵出し映像(40秒)

 小田急「ロマンスカー」

新宿と箱根などを結ぶ「ロマンスカー」。文字通り小田急電鉄の「顔」として親しまれています。今の形と似た車両が登場したのは昭和32年の「SE(3000形)」でした。

その後、映像の冒頭に出てきた「NSE(3100形)」が1963(昭和38)年に登場します。この車両に、おなじみの「展望席」が初めて設けられました。

かつては、飲み物や軽食の「シートサービス」も特徴でした。

現在、定期運用されているのは、
▼バーミリオンオレンジが特徴の「GSE(70000形)」
▼東京メトロ千代田線やJR御殿場線にも乗り入れる「MSE(60000形)」
▼観光だけでなく通勤需要にも応える「EXE・EXEα(30000形)」です。

 京成「スカイライナー」

上野と成田空港を結ぶ「スカイライナー」。海外へ旅立つ人、日本に降り立った人の多くが利用してきました。初代は1973(昭和48)年に登場した「AE形」。当時は京成成田までの運行でした。その後、成田空港駅(現在の東成田駅)まで結ぶようになったのは、駅が開業した1978(昭和53)年でした。

現在は平成22年に登場した3代目が活躍中です。デザインしたのは、世界的デザイナーの山本寛斎さんです。

 東武「デラックスロマンスカー」「スペーシア」

浅草と栃木の日光や鬼怒川を結ぶ東武の特急「スペーシア」。1990(平成2)年に登場し、個室やビュッフェが連結されるなど、革新的な設備を備えた車両として話題なりました。

その源流となったのが、1960(昭和35)年に投入された「デラックスロマンスカー」。当時の国鉄が上野~日光間に新型車両を導入したことをきっかけに投入されました。自動ドアにゆったりとした座席、サロンルームなど文字通り「デラックス」。「デラックスロマンスカー」は引退しましたが「スペーシア」は現役、長年のライバルだったJRにも乗り入れるようになりました。

現在はこのほか、2017(平成29)年にデビューした「リバティ」が活躍しているほか、来年には新型車両「スペーシアX」も登場予定です。

 西武「レッドアロー」

池袋や西武新宿と埼玉の西武秩父などを結んだ西武の「レッドアロー」。1969(昭和44)年の西武秩父線の開業とともに運行を始め、秩父観光のメインルートとして知られるようになりました。映像の車両(5000系)はすでに引退しましたが、一部は富山県の富山地方鉄道に移籍しました。

現在は後継の10000系が「レッドアロー」として西武新宿と本川越を結んでいるほか、秩父方面は、世界的な建築家の妹島和世さんがデザインを手がけ、2019(平成31)年3月にデビューした「ラビュー」(001系)が活躍しています。

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