Woman Friendship
大きな決断をした43年来の親友2人
2011.12.17 OA
よく「女の友情は永遠!」なんていいますが、ずっと友達でいられるものでしょうか?
今回は長年友情を育んで、ある大きな決断をした2人の女性を紹介します。
柳道子さん (写真:右)
オシャレで物知りな82歳

菊地麗子さん (写真:左)
マイペースで明るい84歳

2人は43年来の友だちです。

週に2・3回、一緒にショッピングやランチに出かけます。

今日の行き先は、観光客で賑わう鎌倉。

グルメな柳さん、お気に入りのパスタ屋さんです。

こんな仲の良い2人。

実は友だち同士で生きていくための選択をしました。

今年3月、2人で一緒に老人ホームに入ったのです。

なんと部屋は隣同士。
決まって柳さんが菊地さんの部屋を訪れます。

朝6時に起きてから夜8時に寝るまでいつも一緒。

菊地
「柳さんのところに用がある時は、
 私のところにくれば彼女がいる。
 皆さん、スタッフの方はご存じです。」



ホームでは毎日、体操などのレクリエーションがあります。
その時も2人は一緒。

この日は、運動会で飾る国旗作りです。
Q.柳さん、几帳面ですね?


「几帳面じゃございません。」
菊地
「几帳面よ。ほんと神経質で几帳面。
 40年間見てるんだから私はあなたを。」
2人の性格は以外にも正反対。
柳さんの趣味は読書。

菊地
「こういうの苦手。
 難しい事はしないようにしてるの。」

「難しくないですよ。」
2人が出会ったのは昭和43年。逗子市の華道教室です。
菊池さん (当時41歳 夫と2人暮らし)
柳さん (当時39歳 夫と子どもの5人暮らし)


夫の転勤で初めての土地に来たばかりの菊地さんに声をかけたのが柳さんでした。悩み事などなんでも話す柳さんに信頼を寄せるようになった菊池さん。2人は友情を深めていきます。
互いに夫を亡くしてから、柳さんは息子夫婦と同居。
一方菊池さんはひとり暮らし。
菊池さん (76歳 夫と死別 ひとり暮らし)
柳さん 56歳 夫と死別 息子夫婦と2世帯生活


柳さんはひとり暮らしの菊地さんを頻繁に訪ねるなど、気遣い、支えました。しかし、その柳さんが80歳を前に突然ふさぎこむようになりました。将来に対する漠然とした不安が、心を覆い始めたからです。
そんな柳さんを今度は菊地さんが励まし、寄り添いました。菊地さんはそのころ柳さんからもらった手紙を大切に持っています。

つづられていたのは、自分を支えてくれた友だちへの感謝の気持ち。一緒に過ごした年月が静かに紡いだ、言葉にはできない、けれど、決して解けない、女の友情。柳さんは菊地さんに打ち明けます。

一緒に老人ホームに入ろう。


「特別な存在でしたからね。
 私は菊池さんしか声をかえる方が
 いませんでしたから。」
菊地
「うれしいですよ。
 一緒に(ホームに)入れるということは。
 団体生活で知らない人のところへ入るんですからね。
 なかなかこの年になって友だちなんてできないと
 思うんですよね。
 もし柳さんが「一緒に入ろう」って誘われなかったら、
 いまだに家にひとりぼっちでいたかもしれないです。」
女友だちと生きる選択をした2人。
新しい人生のスタート。
2人は「再婚したみたい」と笑います。

菊地
「死ぬまで一緒にいたいと思います。」

「私も。」